LEFT ALONE by Mal Waldron (1960)

2004年10月 6日 00:16 | JAZZ

さてさて、まだまだ当分続きそうなこの企画(?)ですが、今度はちょっと泣かせるお話にまつわるアルバムをご紹介します。かつてJAZZ喫茶では、赤面しながらもリクエストした(こんな経験お持ちの方も多いのでは?)マル・ウォルドロンの「レフト・アローン」です。

かつて(と、この切り出しもやたら多いなぁ)角川映画と言うものが一世を風靡した頃がありました。で、その数多くの名作(?)の中に、「キャバレー」というのがあり、その中でフィリピン出身の歌手(?)のマリーン(ああ、これも懐かしい名前だなぁ)が歌っていたのが、アルバムタイトルにもなっている「レフト・アローン」。で、誰から一人ぼっちにされたのかがここで問題になってくるわけなんですが、マルの場合は、知る人ぞ知るビリー・ホリデイなのです。というのは、彼はビリーがその短い生涯を閉じる最晩年の数年間、彼女の伴奏を勤めていました。そして、一人ぼっちになった彼が、彼女の追悼盤を録音するにあたり、彼女の代わりに選んだのが他のどんな歌手でもなく、ソニー・クラークのクール・ストラティンでご紹介したジャッキー・マクリーンのアルト・サックスだったのです。まあ、なんだかんだ言わずに聞いてみてください、この曲。もちろんビリーの愛唱歌だったとか、彼女の波乱万丈の人生を知れば、よりしんみりと聞けるはずです。曲調が演歌ぎりぎりだったりすることもあり、なじみやすく心に響くのは、短足民族日本人の証なのか、泣けます、無条件に。ちなみにこの曲は、ビリーの詞にマルが曲をつけたものですが、彼女自身が歌った録音は残っていないそうです。

しかしながら、彼自身はエロール・ガーナー同様、決して主流派(?)のピアニストではなく、セロニアス・モンクの影響をもろに受けた寡黙で思慮深い演奏が特徴で、1曲目以外のいわゆるピアノトリオの曲を聴いていると、自ら「モールス信号スタイル」の名づけた、独特の間を生かした綴れ織りのような演奏スタイルは、みょーに引き込まれるものがあります。5曲目のロリンズ作曲の名曲「エアジン」などを聞くと、プロブレッシブな彼の横顔も見えてくる。1曲目とのギャップで、2曲目以降は結構聞かれなかったりするらしいのですが、是非通して聞いていただければ、彼独自の世界が垣間見えるはずです。1曲目に限って言えば、失恋したばかりの方、寂しがり屋の方、最近人恋しいとお思いの方は、夜更けに一人では決して聞かないでください。

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