2005年7月アーカイブ

グスタフ・マーラー 交響曲 第10番 (1910年-未完)

2005年7月 4日 04:03 | CLASSICS | コメント(0)

 最近全く投稿してなかったのですが、仕事が忙しいとか、いろいろ考えなきゃいけないことが多いとか、言い訳をあげればきりがないのですが、マーラーの未完の遺作を残すところとなったことも、実は言い訳のひとつです。(本当かな・・・)

 この第10交響曲はしかし、シューベルトの第8のように、未完ゆえの大作として取り上げられることもなく、また5部からなる全楽章が演奏されたのは、なんとマーラーの死後50年の1960年になってからのことです。なぜこの曲が演奏されるまで、それほどの時間を要したのか。大きな理由のひとつに、マーラ自身がオーケストレーションを施した楽譜を残したのが第一楽章と第二楽章のみで、しかも草稿の段階だったからです。そして第3楽章から第五楽章までは、パルティチェルと呼ばれる5段楽譜の、いわば作曲したままの状態でしかありませんでした。ちなみにこのパルティチェルには、1909年にマーラー夫妻に勃発した、いわゆるグロピウス事件の痕跡が記録されており、第五楽章には「君のために生き!君のために死す!アルマ!」という名高い書き込みがあり、他にも「おお、神よ!なぜあなたは私を見捨てられたのですか?」あるいは「御心のままになされんことを!」というような書き込みがあり、事件の衝撃の中でこの曲の作曲が行われていたことを物語っています。

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