2005.08.08

COLUMN

「物事はシンプルなほうが素敵!」

AT THE CAFE BOHEMIA Vol.1&2 by THE JAZZ MESSENGERS (1955)

「郵政法案を否決、衆院解散へ」

週明けいきなりハードなスケジュールを何とかこなし、夜デスクに戻ってニュースサイトを見ると・・・そんなことになっていました。郵政民営化の議論、時期についてはいろんなご意見もあると思いますが、選挙権を持つ国民のひとりとしては、やはり事のよしあしよりも政局に流れた感が否めません。日銀の短観などもそうであるように、最近わが国の経済もようやく上向きかけているようで、おかげさまでお客様からの引き合いも増えつつあり、(一部のお客様にはご迷惑をおかけしております)今年はうちの会社もホップ・ステップのホップくらいはささやかに飛べそうかなと思っているところです。どうか、うちのような弱小零細企業が、路頭に迷わないような経済運営をと切に願うばかりです。

ところで、今日のひとことですが、「物事はシンプルなほうが素敵!」。私たちは個人としても組織としても、日々切磋琢磨を要求され、(いや私が要求してるのか?)いやがおうでも成長せざるを得ず(?)それに伴って、豊富な知識と高度な技術を身につけてゆきます。かくいう私自身が「うちの会社には、半年前と同じことしか出来ない者はいらない!」などと日々社員さんを叱咤激励しているのですが、人間いろんなものを身につけてしまうと、あれもこれもと欲張りにもなり、気がついてみると満艦飾、どれがコアでベースなのかもわからなくなってしまうことがあります。そんなときは十二単を潔く、いや勇気を持って一気に脱ぎ捨て、「いろはのい」に戻ることも肝要ですし、またそのことによって複雑さを超えた次の「新しい素敵」が見えてくることがあるものです。そのためにも、休日くらいはせめて仕事からはなれ、人としての本質的なもの、あるいは動物的なものに戻ってみましょう。私たちの祖先は、素裸で石斧を持ち、マンモスを倒していたのですから・・・(一番仕事から遠ざかっていないのが私だったりする・・・)

で、今夜のBGMです、時はちょうど50年前の11月。「ハード・バップ」全盛期。場所はグリニッチ・ビレッジのバローストリートにある(かつてあった)カフェ「ボヘミア」。出演はブレイキー率いるJAZZ MESSENGERSの第一期メンバー。実はブレイキーは「ブレイキー道場」などと呼ばれ、若手を輩出することでも有名でした。そして今夜のニューカマーは、ケニー・ドーハムにハンク・モブレー。知名度がないせいか、ブレイキーもわざわざ2度も彼らの名前を繰り返し紹介しています。1曲目のベニー・グッドマン作「SOFT WIND」を聞いてると、本当に二人とも大丈夫なの?と思うようなふわふわした感じ。ブレイキーに結構プッシュされてます。でも、Vol.2のモブレー作「AVILA & TEQUILA」あたりを聞きますと、「おおっと、テキーラ回ってきたのか!」って感じで、超音速インタープレイを堪能することが出来ます。全16曲のうちドーハム作が3曲、モブレー作が4曲。このあたりの目の付け所がブレイキーなのでしょうか?もちろん、このあと二人がそれぞれのシーンで大活躍するのは、皆さんもご存知の通りです。この3年後に出されたのが、「ファンキー」の香りがそこはかとなくしてくる「モーニン」でした。ちなみにシルバーのピアノがなにげにクールなのも聴き所ではあります。

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