2005.09.17

POPS

HISTORY AMERICA'S GREATEST HIT (1972-1975)

かなりお疲れ気味だったのですが、一眠りすると目が覚めてしまいました。こんな時はちょっと昔にタイムスリップしてみます。えー遡ること、私が丸坊主の中学生の頃まで。当時「アメリカ」なる、なんともすごい名前のグループがありました。(「日本」なんてバンドがあったら、笑ってしまいますよねー)デューイ・バネル、ジェリー・ベックリー、ダン・ピークの3人からなる彼らは、名前ほどこけおどしではなく、アコースティックがベースのしっかりしたウエストコースト・サウンド。「名前のない馬」という、全米No.1に輝いた、コードが4つくらいしかないシンプルな曲でデビューした彼らの、私なぞ買ってもらったばっかりのギターの習いはじめによくコピーした曲から、彼らの歴史をたどること12曲が収まっているのがこのアルバムです。

「花には雨が必要なように 冬は春を呼ぶように 僕には君の愛が必要なんだ」ってなんともかわゆく切ない「I Need You」や'01年にジャネット・ジャクソンがイントロの印象的なギター・リフをサンプリングして再び注目を集めた「VENTURA HIGHWAY」これも、よくコピーして弾き語りした曲でしたねぇ。そして、'75年に全米No.1大ヒットとなった、当時社会現象まで巻き起こしたという「Sister Golden Hair(金色の髪の少女)」。これがまた、当時の私の恋愛体験と重なってしまって、身動き取れません・・・(固)時代はちょうど、「CLASSICS」コーナーの「ベルリオーズ幻想交響曲」と重なっています。

「Daisy Jane(ひなげしのジェーン)」もお気に入りの一曲。「Sister・・・」とかこの曲とかを聴きながら、田舎道を車を走らせていると、「ほわー」っと暖かい優しい気持ちになります。もちろん当時の曲ですから、今の若い方が聞くと、ただの懐メロかもしれませんが、私なんぞはこんな曲を聴きながら育ち、田舎道にバイクの振動、野の花に川の流れ、木陰での読書や夕焼けのせみ時雨、そんな甘酸っぱい思い出をいっぱい置き去りにして、今ここにいるのです。季節は夏から秋へ。厳しかった日差しや、大地をたたく雨も、秋の到来とともに優しくなり、競って咲き狂っていた花々も、穏やかな淡い色へと移り変わります。そんな季節の愛する人との穏やかなドライブのお供に、チョイスされてもたぶんOKな1枚です!

「年年歳歳花相似 歳歳年年人不同」(劉廷芝)

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