2005.09.26

Movies

「Initiative」

CANNONBALL in JAPAN (1966)

あっという間に月曜日の到来。いつものように掃除に朝礼、運営会議・・・うおーっと、今日はめずらしく問題発生。問題への対応のお話は後ほどということで、結論が出ないまま約束のお客様訪問に外出。こちらもご迷惑をおかけしており課題山積、打ち合わせに2時間を要し、資料は赤ペンだらけ。午後に事務所に戻って、とあるシステム案件の要件調整に、別のお客様とのアポ取りやら日程調整やら。その後先週来障害の発生しているシステムに関する社内調整をして、別件システム案件の納品前テストの立会い確認。夜になって、障害案件の対応に風邪っぴきの体調不良部長とお客さまを訪問して(部長が)対応。お手並み、さすが部長でした。事務所に戻って、明日のお客様訪問の資料収集。そういえばお昼ご飯、食べ損ねていました。こうして、またまた鬼のようなBOSSの一週間が始まりました。

愛知万博が昨日、無事閉幕しました。私といえば、たった一人の某歌手兼アーティストという方があまり(とても)好きくないという理由だけで結局行かずじまいでしたが、来場数は予想を上回り(予測に反し?)、いろいろと黒字の話もあるようですね。今日の日経新聞に「成功の理由はリーダーシップにあり」みたいな論説が載っていました。「ええ?今時?しかも万博の成功が?」と私と同じような思いの方も多いはず。まあ、論調はちょっと強引なところもあったのですが、そこで自身の今日を反省。運営会議での問題点、そこにはまさしく、「リーダーシップの欠如」というよりも「イニシアチブ不在」があったのです。

私たちの仕事は基本的には完結した大小のプロジェクトであり、これらを成功裏に終結させるためにはいわゆる「プロジェクトリーダー」が必要です。業界では「ディレクター」とか「プロデューサー」とか「プロマネ」とか、いろいろ呼び方はありますし、案件によってやるべき事、下すべき判断は種種雑多ではありますが、要は「イニシアチブ」をとり、「リスクと責任」もとる一人の人間です。そんな存在が無くても「立て板に水」状態で、すいすい進んであっという間に終わってしまうものもありますが、一品請負の我々の仕事では、逆にそんなことが珍しい、あるいはラッキーと思わなければいけません。今の私たちの会社、そして現代社会に必要なもの、必要な人材が、このようなイニシアチブをとる存在ではないでしょうか?

そう思うと、「小泉流イニシアチブ」が選挙で圧勝したのも納得がいきます。角川映画に大薮晴彦原作の「汚れた英雄」というのがあって、草刈正雄がジゴロのレーサーを演じていましたが、その映画の中でレベッカ・ホールデン演じるコングロマリットの女性オーナーであるクリスティーンが、目的に向かって強引とも言える主人公と比べて、奥歯にもののはさかったような物言いしか出来ない日本支社の重役連中を前に「あなたたちに欠けているもの、それはイニシアチブ!」と言い放っていたことをふと思い出してしまいました。

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そう思って、当該案件も含め、会社としてのイニシアチブを今、誰が取るのか。自問自答の結果、私自らがとることにしました。もちろん利害関係者の自発的行動思考は尊重しつつ、全員を束ねて引っ張ってゆくこと。行き着くところが天国か地獄かは、時の審判を待たなければいけませんが、じっとしていても嵐が過ぎ去るとは限らないのです。嵐に船を出した義経のように、目的に向かって漕ぎ出すこと、そのための号令を発することにしたのです。これが今日の数少ない社長の職務のひとつでした。そう、「北野晶夫」のように自ら掲げた目標に向かって貪欲に・・・

今夜はいよいよキャンボール最後の1枚。1966年の来日のときのライブアルバムです。コルネットはいつものナット、ピアノはこの後、かのウェザーリポートのリーダとなるジョー・ザビヌルです。時代も60年代後半ということでファンキーかつJAZZロックテイスト溢れた、サンケイホールの暑い一夜の記録です。1曲目の「WORK SONG」から二人のラッパはすでに最高にかっこいい。2曲目の「MERCY,MERCY,MERCY」はチャーチライクな雰囲気で、アダレイの心暖まる語りと、ダウンホームなザビヌルのピアノが聞かせてくれます。ラストはJAZZロックなナット作「JIVE SAMBA」。ああ、そうなんだ、60年代なんだなと実感してしまう、モダンジャズの最後の記憶かもしれません。どちらかといえば、モダンジャズ系の通の方に。

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