2005.10.03

COLUMN

「まずは自らの主張を持ち、自分らしさの発見へ」

CHET by Chet Baker (1958)

いよいよ10月になりました。月曜日は恒例の社内清掃に朝礼、運営会議。その後、先週の続きで全員参加の緊急ミーティング。1年も前から決めてはいたのだけれど、諸般の事情により運用に至っていなかった自社の品質管理プロセス、いよいよ始動です。運用に当たってはいろいろとイレギュラーも出るでしょうが、「プライオリティは顧客満足度」。それをはずさないようにしなければ。

9月が終われば、多くの企業さんは上期が終わり、これから下期にというところでしょうが、うちは7月からが新年度なので、ようやく第1四半期が終わったところ。といってもあっという間の3ヶ月。今年度は、さまざまな仕組みの変革に取り組んでいます。営業さんも制作さんもみんなやる気に満ちている。個別プロジェクト会議も熱気に満ちています。みんなの努力が実りますように!いい結果が出ますように!

そんなこんなで、午後は来週取締役会と社員の皆さんに報告するため、四半期の資料整理をやりました。夕方は先週末の予定の営業会議。季節の変わり目だからか、なんなのか、午後からずっと頭痛がしていて、ノーシンのむと胃にくるのは目に見えているので、定時とともにおとなしく退社しました。

私は、お客様や社員さんなど身の回りの人と話しをするとき、何気なく自分の考えをベースに話しています。たとえば、「サイトに来たお客様はこういう行動をとりますよ」というのは実は自分だったり、「ぱっと見て、まずここをクリックするんじゃない?」というのは実際自分がそうしたから・・・これはもちろん危険な部分を含んでいます。自身の考えや反応が一般的とは必ずしも言えないという命題です。ですから、できるだけ逆や違った角度からの見方・感じ方も含ませるようにしています。しかしながら、大事なことはまず自分の意見を持つことであり、また少なくとも自己中心的な考えであったとしても、自分以外の立場に身をおいてみるということではないでしょうか?

かのフロイトやユングが、彼らの有名な学説「性欲説」や「夢判断」を構築した時、わずかに1000人程度のサンプリングをまとめた上で、自らが被験者となり多くを推測し論理的構築をしたのだと聞いています。フラットに考えれば、いろんなことが考えられるし、ことわざでもまるっきり反対の意味のものがあるのは皆さんもご存知の通り。「井の中の蛙」にはならないように注意しながらも、やはりきちんと自分の意見、主張を持つことは大切なことではないでしょうか。もちろん、我々のような仕事では、常に最新の情報により、その考えを証左し続けなければならないことは言うまでもありません。

今夜のチェットは、アルバム名「CHET」。ペッパー・アダムスのバリトンサックスにハービー・マンのフルートという、曲によっては3管編成ですが、ケニー・バレルのギターもあり、またピアノはビル・エバンス、チェンバースにフィリー・ジョーという超豪華メンバーによるバラード集です。しかも、今回のチェットはボーカルなしの、ペット1本勝負。このアルバムなんぞ聞けば、彼のペットの本質をしっかりと見ることができます。全曲スローなバラードで、エバンスのピアノとくれば、ご想像どおりのロマンティックなアルバムになっています。「チェットのボーカルはちょっと・・・」とおっしゃる、ちょっとロマンチストめな方に。もちろん彼のファンになった方には、別の意味で必聴です。

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