2005.10.04

COLUMN

「それは貴方の意見ですか?」

CHET BAKER WITH FIFTY ITARIAN STRINGS (1958)

今朝はいつも以上に目覚めが悪く、遅刻して出社しようかとも思ったのですが、山本さんにどつかれ、ボーっとした頭の中で「やって見せ・・・」を思い出し、思い切って布団を飛び出しました。朝一番打ち合わせ資料をまとめ、とある協力会社さんを訪問。仕事以外にもいろいろと雑談。社長業の苦労はいずこも同じです。お昼ごはん、ご馳走様でした。車、大変でしたね。その足でお客さまを訪問して関連企業さんと合同の会議。といっても私の提案したアイデアで、一気に問題解決して1時間の予定が30分で終了。大丈夫かなぁ・・・。またまたその足で、古くからのお客様のファイアーコールを受けての訪問。こちらも問題解決して、ついでにゴルフの予定も入れて、「和三本」を手みあげに帰社。夕方は社内で雑用を少々、今日は全員帰社の後、「艦長退社しました!」

このブログ、本当に思いつくままに書いているので、結構昔の話題をまたまた再現したり、以前のお話と違ったりしてることがあるかもしれませんねぇ。まあ、今日のホットなお話ということでご容赦いただければと思います。

昨日は自分の意見を持つというお話をしました。今日は、そのお話をもうちょっと掘り下げてみます。さて、「主義」と「主張」と「意見」は全く異なるものであることは皆さんもご存知のはず。しかし、世の中、「意見」レベルというか、もっと言えば「気づき」レベル、場合によっては「思いつき」レベルのことを、さも主義主張のようにたいそうに述べる人もいます。皆さんの中でも、はっとされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今から自分が発言しようとしていること、述べようとしていることが、「主義」なのか「主張」なのか「意見」なのか。それは話の前か後に、ご自分の思うカテゴリをつけてみて、しっくりくるかどうかでわかります。「意見のひとつとして述べさせていただければ、・・・」とか「・・・を皆さんの前で主張させていただきます。」とか。ただ、内容とカテゴリのピントがずれていることに、そもそも気づかないようではこの方法も役には立ちませんが。もちろん「思いつき(アイデア)」「意見」「主張」「主義」となるほど、帰納的といいますか、蒸留・浄化・一般化されるといいますか、またその重みも発言に対する責任も大きくなってきますし、その分説得力も増すものです。それぞれのカテゴリを書いた紙を用意して、ある問題に関する自分の話が一体どこにはいるかを考えてみると、そのへんが整理できるのではないでしょうか?さて、あなたが今日胸を張ってお話されたことは、あなたの「主義」ですか?「意見」ですか?それとも、誰かの受け売り?

今夜はチェット最後のアルバムになります。通の方は「?何か足りないのでは?」とお思いのはず。そうです、普通チェットならこれはもっているだろう「sings」が私のライブラリありません。ちょうどチェットを聞いていた頃に、たまたまどこのCD屋さんにもなくて、聞きたかった「My Funny Valentine」が入っているという理由だけで買ったのがこのアルバムでした。例に漏れずドラッグに溺れてしまった彼が、心機一転イタリアに渡り、地元のミュージシャンと活動し始めた頃の録音です。ストリングスをバックに、アメリカにいた頃とはまた少し違う、でもやはり彼そのもののリリカルなボーカルとトランペット。唄ものあり、インストありの超豪華イージーリスニング・アルバムです。彼は、この録音のあと、やはりイタリア警察にドラッグで逮捕されます。ちょっとヨーロッパテイストなチェットを聞きたい方に。

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