2005.10.13

COLUMN

「社有車運転手のひとりごと」

STAMPEDE by Doobie Brothers (1975)

今日の私のお仕事は、技術開発グループの社員さんを遠路お連れするというミッションでございました。今朝はあわてて出社したので、帽子と白手袋を忘れてしまい、叱られるのではとびくびくしていましたが、どうやら気が付かれていないご様子。朝一のスタッフミーティングののち、いざ出発。高速を1時間、その後一般道を約30分。無事現地にお連れしました。

現地で社員さんは、サーバーとかいう大きなコンピュータに向かってカチカチ、コチコチ。私はというと、窓から見える「大判焼」の文字にそわそわしながら、時間をつぶしておりました。午後には無事作業も完了し、ご当地ラーメンの遅い昼食。システムの先生は「肉入り大」、私は身分相応に「肉入り小」とご飯小をご馳走になり(えっ、私のおごりっすか?)帰路へ。途中、お得意のゴルフの話などいろいろ聞かせていただきながら、無事会社に戻ってまいりました。お疲れ様でございました。次からは、一人で行くんですよ!山下君!(笑)

昼間は運転手、夜はプロジェクトリーダー。というわけで、夕方からスタッフとお客さまを訪問してプロジェクト会議。社長にもご挨拶させていただき、「全身全霊で事に当たります」と所信表明。ですから、担当スタッフの皆さん、その命掛けて下さいね。で、今日は本当にシミュレーションなしでした。以前、打ち合わせの前のシミュレーションのお話をしたのですが、理詰めを超えたコミュニケーションの場に赴くときは、逆にシミュレーションはしません。せいぜい鏡の前で笑顔の練習くらい。(いや、してませんよ。)「ハートは素のほうが伝わる」というのが、私の信念ですので。メールやFAXとかで初めから終わりまで仕事が進めば、それはそれで便利かもしれません。でも、結果的に喜んでいただいて私たちも満足をいただこうと思えば、やはり肉弾合まみえなければと思います。いただきたいのは「信頼」です。どうかよろしくお願いいたします。

さて、今日のBGMはまたまた趣向を変えてドゥビーブラザーズの「STAMPEDE」です。というか、本日のドライブのBGMでしたし、秋のドライブのフェイバリットBGMでもあります。ユニゾンでたたくツインドラム、トリプルギターというなんか凄そうな構成。でも、そのサウンドはC&Wやデルタブルースをベースにした、アコースティック感あふれる軽快なもの。特にこのアルバムには2曲の短いアコースティックギターのインスツルメンタルが入っていたり、9曲目の「Rainy Day Crossroad Blues」には、ライ・クーダーがスライドギターで参加。また、全曲を通して、以前ご紹介した「リトル・フィート」のビル・ペインが素敵なピアノを聞かせてくれます。曲は大きく、トム・ジョンストン風のR&Rとパット・シモンズ風のメロディアスな曲に分かれますが、ラスト11曲目の「DOUBLE DEALIN' FOUR FLUSHER」では、デビューアルバム以来のドゥービー節とは異なる、大きな変貌を予感させます。実際、次のアルバム「Takin' It to the Streets」では、新加入のマイク・マクドナルドに本当に都会のど真ん中に連れて行かれた哀れカウボーイたち。ウェストコーストの田舎風ロックバンドが、AORへと大きくかじを取る前夜の、まだまだカントリーライクなアルバムです。稲穂のきらめく金色の景色に中を走るBGMに。

stampede.jpg

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