2005.10.14

COLUMN

「コンバットかゲリラか」

Dinah Jams by Dinah Washington (1954)

またまた週末がやってきました。台風が秋雨前線を刺激しているためか、夜は雨になりました。今日は午前中、面接1件。沢山の見積書に捺印、イチロー並みの打率を求めるのは酷ですかねぇ。プロジェクトの打合せや営業会議など、ばたばたとしている間に夕方になりました。夜はWEBデザイナー講座。今日はアプリケーションの基本説明で、あっという間の2時間でした。もう10月も半ば、今年も後80日を切りました。とにかく日々努力、その積み重ねですよね〜。

以前、あるお客様に、「ワンダーさんは、コンバットですね!」と言われたことがあります。ちょっと内心喜んだりしましたが・・・「コンバット」といえば、知る人ぞ知るかつての超人気テレビ映画。小隊長ヘンリー少佐と分隊長サンダース軍曹率いる2チームが、ノルマンディー上陸後のヨーロッパ戦線で交互に活躍するあれです。ドラマはドラマでそれなりに面白いのですが、よくよく見ると5、6人のチームが、チームのミッションとそれぞれの役割を明確に理解していて、かつチームプレーによって降りかかる危機を乗り越えてゆく。ミッションをこなす最小限のチームなわけで、もちろんこんな人数でも、階級というピラミッド組織があり、小隊長・分隊長というリーダーがいて、生死隣り合わせの戦場で与えられたミッションを確実にこなしてゆく。それぞれ役割は決まっているものの、戦場のことだから不測の事態も往々にして訪れ、それをチームワークと、「For The Team」「For The Mission」の精神で乗り越えてゆきます。まあ、人数も近いといえば近いのですが、実はひそかにそのような組織体になれないものかと常々思っています。ここには縦組織があり、指揮命令系統が明確でありながら、それぞれがそれぞれの右腕として、また個人の最上プレーを演じます。

「ゲリラ」という戦術があります。ちょっと聞けばひとりひとり、もしくは数人の集団が、好き勝手に行動しているように思えますが、リーダーがいない、あるいは指揮系統の壊れたゲリラに勝利はなく、それこそゲリラ的に、ばらばらに敗走あるのみであることは、歴史が証明しています。うちもこれから、まだまだ会社の規模を大きくしてゆきたいと思っています。ただ、縦に長い組織の末端で、いつ来るか知れぬTOPからの指示を待ちながら、気が付くと四面楚歌などということにならないよう気をつけなければならない。やはり目指すはコンバット・チームの集合体ですか・・・呼び方は「ベトコン」でもいいですが・・・理想の組織を捜す旅はまだまだ続きます。

今夜のBGMはブラウニーのリーダーアルバムではなく、彼が参加しているボーカルアルバム。ダイナ・ワシントンの「DINAH JAMS」です。スタジオでのライブアルバムなのですが、JAMるメンバーがすごい。TPにはブラウニーに、これまた高音域いきっぱなしの先輩メーナード・ファーガソン、そしてしっとり大先輩クラーク・テリー。ハロルド・ランドのテナーにハーブ・ケラーのアルトサックス。ピアノは曲によりリッチー・パウエルかジュニア・マンス。「Lover,come back to me」や「Summertime」、「I've Got You Under My Skin」などなどのスタンダードをダイナがブルース・フィーリングたっぷりに歌い上げます。この、「歌もの」に参加したときのブラウニーってなかなかよいのです。二人の先輩に囲まれた弱冠23歳のブラウニー、でもさすがブラウニーです。もちろん、お楽しみはダイナのダイナミックな(洒落?)ボーカルではありますが・・・ハードバッパーに囲まれた「ブルースの女王」を堪能されたい方に。

dinah_jams.jpg

INDEX

CATEGORY

ARCHIVE