2005.10.20

COLUMN

「北北西に進路をとれ!」

NIGHT SESSIONS by CHRIS BOTTI (2001)

週も後半になりました。午前中、協力会社さんの訪問1件。いい仕事が出来ればいいですねぇ。午後からはお客様訪問に、請求書・見積書・注文書と事務仕事いろいろ。夕方には制作会議が開かれていましたが、ちょこっと参加して後は部長にお任せ。夜は、営業会議。こちらは主宰ですので、いろいろと厳しいお願い。精神論など今時流行りません。気持ちや意識はとても大切ですが、近代戦にはまずは最新の武器が必要。まだまだ暗中模索です。その後、営業さんを中心に、約1時間ほど社内講習勉強会。どこの講習会よりも、受講生は真剣でした。お疲れ様でした。

皆さんは、車の運転をされているとき、方向指示器をいつ頃出しますか?教習所では、交差点の30m手前で指示器を出しましょうと教えられたはずですが、右折車線に入ってもなかなか出さない。曲がり始めてようやく光り始める車をよく見かけます。ましてや車線変更の時などはお構いなし。こんな運転、されてませんか?世の中に貴方の車しか存在していないならそれでも一向に構わないのですが、多くの車といわば調整しながら走らなければならない現状では、事前の周囲に対する意思表示として、あらかじめ進路を変えることを明示することはとても大切なことだと思うのです。

この辺がわりとしっかり守られているのが関東首都圏ではないでしょうか?関西だと違法駐車から始まって、この辺のマナーはかなり悪くなります。これが地方に行くと、もうお構いなし。わが道がごとく、縦横無尽に進路を変え、お義理のように数秒間だけ指示器を出している車をよく見かけます。よく言えば地元意識というか、わが道というテリトリー意識かもしれませんが、マナーから言えば落第ですよね。指示器は誰に対して出すべきものなのか、もう一度考える必要がありそうです。

さて、これを会社や部署、あるいは部下への指示だとするとどうでしょうか?先頭を切って走っている社長に続く社員たち。ところが社長車は、とある曲がり角でいきなり進路を右へ。あわてて社員さんがついてゆく。なかには曲がるタイミングを逸して、そのまま直進してしまう社員も続出・・・なんてことになりはしないでしょうか?では、先頭を行く車両はどうあるべきでしょうか?

1.目的地と到達予定時刻を明確にし周知する。
2.経路を決めて全員に周知する。
3.途中、突発的なことで変更が出た場合は、明確に決定しそれを周知。
4.面舵、取り舵は事前に後続に知らせる。

経路が理解されていれば、4番目、指示器などいらないのでは?いえいえ、ではこんな経験はありませんか?期限がきてるのに、書類が出てこない、部下が約束の時間を忘れている、出てきた書類が間違いだらけ・・・「なんで、こんな当たり前のことが出来ないのか?」そう嘆く前に、曲がり角の前では、ちゃんと指示器を出してあげましょう。言ってるから、伝えてあるからだけでなく、ちゃんとフォローしてあげましょう。それが「指導」というものです。私たちは決して「ブルーインパルス」ではないこと、努々お忘れなきよう・・・

「社長!曲がり角、30m手前になったら、指示器を出しましょう!」

本日のBGMはまたまたぐぐぐっと新しくなって、2001年Chris Bottiの「NIGHT SESSION」です。このアルバムを知ったのは、パソコンで流していた「Smooth Jazz」から流れてきた彼の曲を聞いて、「おおーかっこいいではないか」とそのままアマゾン訪問と相成ったのです。つまり、ジャンルとしてはJAZZというより、「Smooth Jazz」。その端正な容姿と確かな演奏技術から 「Smooth Trumpetの貴公子」などと呼ばれているらしい。高校時代にプロ活動を開始し、ポール・サイモンのレギュラー・メンバーとして活躍、ソロ活動を開始してからはスティングなどとの共演やツアーなど、どちらかといえばポピュラーよりのペッター。で、どんな感じ?というと、とにかくカッコいいです。んー、そうですねぇ、夜の首都高が似合ったり、夜更けの麻布十番だったり、あるいは夜明けの湾岸線だったり・・・その昔、ロック少年だった方には絶対お勧めです。

night_session.jpg

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