ベートーベン 交響曲第9番 ニ短調 作品125<合唱>

2005年11月 6日 18:30 | CLASSICS

今日は、「ベートーベン第9交響曲」を聴きに行ってました。いわゆる「第九(ダイク)」です。クラシックファンならずもご存知の方も多いのこ曲、交響曲の父といわれるベートーベンの最後の交響曲作品です。そんあこともあって、特に日本では年末になるとあちらこちらで第九の演奏会が開かれます。クラシックファン、特にシンフォニーファンが1年の終わりにベートーベンに戻って、そして最後で最良といわれる第九を聞くというのも、うなずける話です。本国ドイツでも、大晦日にはこの曲が演奏されるそうです。

第九といえば第四楽章の合唱、日本では「歓喜の歌」が有名ですが、そもそもは3楽章からなる器楽交響曲にカンタータからなる楽章が加わったというのが、正確な見方でしょう。実際、皆さんあまり聞かれたことのない第一から第3楽章は、ベートーベンらしい荘厳な響きの中に、これまでの彼の集大成が込められ、また新しい世代へと引き継がれるべきロマンチシズムに溢れた素晴らしい曲になっています。第一楽章は混沌の中から光を見出すようなソナタ形式、第二楽章のスケルツォ、そして変奏曲による第3楽章アダージョ。しかし最終楽章を緩徐楽章で終わらせたくなかった彼が、若い頃に感銘を受けたシラーの詩を頌歌として加え、この歴史的な作品が世に残されることになったのです。ですから、「合唱」だけでなく、器楽交響曲の部分も相当の手ごたえのある作品なのです。

さて、今日の演奏のほうですが、2005「かがわ第九」演奏会と題され今年で19回目、指揮は藤岡幸夫 オケは関西フィルハーモニー管弦楽団、プロのソリストと一般から募った400名近い合唱団による演奏でした。実はうちの会社もちょっとだけスポンサーだったりします。会場はほぼ満席、ところが両隣りからは「クー、グー」と寝息、前の席では飴玉を取り出すナイロン袋の「ガシャガシャ」、また演奏中に子供の声が聞こえたり、どこかで携帯がなったりと、演奏を聴くマナーとしてはあまり褒められたものではありませんでした。

なにより驚いたのは、第一楽章が終わったとたん、一部の人たちが拍手を始めたことです。まあ、知人が合唱に参加してるとか、さまざまな理由で、初めてクラシックコンサートにこられた方も大勢いるはずで、そんなハプニングも致し方ないとはいえ、第二楽章が終わってもやはり一部で拍手が・・・さすがにこうなると、わたしのような素人でも、ちょっとむっとしたりする。指揮の藤岡さんもそうは思わなかったでしょうが、第3楽章が終わると間髪いれずに、第四楽章に突入しました。

このような演奏会、しかも途中で私たち聴衆が合唱に参加するというような、体験型の入門コンサートだからこそ、主催者側からこの辺のマナーの説明ってやって欲しかったと思います。通の方にはいらぬお世話かもしれませんが、私のように気を悪くした方も多いはず。その辺のところをすっ飛ばして、ただ裾野を広げる試みだけでは、地元香川がヨーロッパの小都市のように、文化と歴史を市民が愛して守ってゆくような、そういうものは育ちにくいのではないでしょうか?

あと、ちょっと気になったのは、「ダイク」という言葉の多用です。もちろん「ダイク」といえば「ベートーベン第9交響曲」を思い出すのが、優勢遺伝的反応だとは思いますが、私などは個人的には9番といえば「マーラー」なのです。あと、「ダイキュー」という表現に笑いが出たりしてましたが、「第9交響曲」あるいは「交響曲第9番」を読むとき、おそらくは「ダイキュー」と読むと思うのです。先入観だけで物事を判断することの狭視は、別に「第九=ダイク」に限ったわけではないのですが・・・まあ、個人的に「ベートーベンを聞く」、「ベートーベンを歌う」という表現が少し少なくて、寂しい感じがしただけです。

演奏自体は、私自身が右翼に座っていたためもあり、弦の響きに厚みがもう少しとか、第一と第2ヴァイオリンにもうひとつのバランスをとか、第3楽章のいいとことでホルンが間違えたとか、まあ、細かいことを言えば色々ありますが、とにかく11月というこの季節に、第九を生で聞けたこと、市民の方々や応援参加の方々による熱唱の感動をしっかりと味わうことが出来ました。若き指揮者に、若手演奏家で構成されたこの楽団の演奏も、本当に素晴らしかったと思います。来年は私も舞台の上かも・・・?

〔CD聞いてちょ〕
■サー・ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴ交響楽団(1986)
この曲の歴史的名盤は、フルトベングラー指揮バイロイト祝祭管というところですが、モノラルということもあり、私のお勧めはショルティ指揮のシカゴ響です。ベートーベンならウィーンフィルかベルリンフィルかもしれませんが、この組み合わせのベートーベンもなかなかのもの。ショルティはそともと理論派であり、また当時のシカゴ響のベルリンフィルに負けず劣らずの分厚いサウンドと名人芸は、本家をしのぐ素晴らしい演奏です。これからの季節、クリスマス・チューンの音楽とともに、聞く機会の増えるアルバムになります。

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