2005.11.09

Books

「柔軟な組織とほどよい緊張感」

OFF TO THE RACES by Donald Byrd (1958)

今日は不覚にも遅刻をしてしまいました。たかが15分、されど15分。リーダーとして、とにかく恥ずかしい。ちょっとお疲れモードだからなんて言い訳をしてはいけませんねぇ。それもこれも自己管理なのですから。気合を入れなおします。

ところで朝、事務処理をしていると、なにやら小包が到着。先日ブログに書いた、お客様からの携帯電話の電池の差し入れ。おまけも同封されていて、もう感謝感激です。要は、使わなくなった携帯電話の電池を譲り受けただけの話なのですが、それだけではないのです、いただいたものは。これからも末永く、よろしくお願いいたします。昼前から県外出張して数件のお客様を訪問。常に最新技術を取り入れ、お客様のニーズにベストエフォートさせます。こちらも末永く、よろしくお願いいたします。夕方帰社して事務処理やらなにやら。瞬く間の水曜日が終わりました。

そろそろ「失敗の本質」から抜け出さなければいけませんねぇ。今日は、「組織上の失敗要因」としてのその1「人的ネットワーク偏重の組織構成」について。日本軍は高度な官僚組織を採用し、形態としては高効率組織であったにもかかわらず、その官僚制の中に情緒性を混在させ、インフォーマルなネットーワークが強力に機能してしまったという指摘です。なんとなく、日本軍といえば指揮官が「突撃!」といえば、一糸乱れず突撃を敢行する、逆に硬直化した組織という印象があったのですが、こと重要な作戦遂行にあたっては、かなりその場の雰囲気や人的なものが優先され、それによる場当たり的な対応や現地の都合による意思決定などで、官僚制の強みである効率性を台無しにしてしまっていたようです。

私たち中小企業は特に、強固な組織よりも柔軟な組織を好み、また心遣いや愛情などというエッセンスを加えることが組織運営の基本であるように刷り込まれています。もちろん、顔の見える人たちとチームを組んで、お互いに力をあわせて業務を遂行してゆくわけで、お互い人間的な触れ合いは潤滑油としても絶対必要でしょう。しかし、実際身の回りの失敗の原因を探ってみると、多分に前記のような曖昧模糊とした進め方が、結果的に責任不在を生み、結果としての失敗を生んだ上、それを後々に生かすことも出来ないようになっているものです。もちろん会社の組織は軍隊ではないし、行うことは戦闘そのものではありません。しかし、「生か死か」を「利益か損失か」と置き換えれば、私たちもただ安穏と日々を過ごすわけにはいかないのです。

死と隣り合わせほどの緊張感は不要かもしれません。ただ、自分の趣味をやっているならいざ知らず、お客様のビジネスの一部をお預かりしてお手伝いしているわけですから、もっともっと緊張感を持って事にあたらなければいけません。お客様からの伝言を、人を間違えて伝えるなどもってのほか。緊張感のない組織、緊張感のない種はかならず滅びます。緊張感は人が本来持っている潜在的な力を引き出すことも出来ます。もちろん過剰な緊張感は逆効果であることは周知の事実です。明日から、もっと緊張感を!そのためにも、遅刻はいかんなぁ・・・

今夜は、ドナルド・バードの「OFF TO THE RACES」。バードといえば艶やかで澄み切ったトーンと潔いフレージングで「第2のブラウニー」と呼ばれ、メッセンジャースでも活躍したトランペッターですが、実はその活躍の時期は55年から60年ごろに集中しており、その後は学問としてのJAZZを追及するようになります。このアルバムは、そんな彼が最も油がのり切っていた58年、アルトにJ・マクリーン、バリトンにP・アダムス、ピアノがW・ケリー、ベースと太鼓はS・ジョーンズにA・テイラーという、もうハードバップ・フォーマットそのもののアルバムです。バードのブライト・トーンは二人のテナーマンとの相性もぴったり。「恋人も我に帰ります」^_^;

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