2006.01.12

COLUMN

「巨人ガリバー、不治の病か・・・」

HORACE SILVER AND THE JAZZ MESSENGERS (1954-55)

木曜日。午前中は書類作成やらなにやらいろいろ雑用。いえ、それもこれも大事なお仕事です。午後から来客1件、その後コラボレーションの打ち合わせに市内のとある協会さまを訪問。よろしくお願いいたします。戻って企画などあれこれ。夜は中小企業家同友会の役員会に出席。えーっと、タイトル、私的にはピンとこないのですがー、まあ今夜も大衆迎合で。おまけとして役員会がらみで予定1件追加に執筆依頼1件。がんばってやらせていただきます。その後、先輩社長からのおいでコールを受けて訪問。こちらでもコラボレーションから「株式は投機ではなく投資だ」というような原理原則まで、短時間ではありましたが多岐にわたる貴重なお話をいただき、あれやこれやとお土産てんこ盛り。で、帰社せずに直帰しました。まあ、10時を回っていましたので・・・

ところで、彼女が先週末から入院しています。風邪をこじらせて・・・ではなくて、健康診断に行ったら、入院通告を受けたようなもので、ブレーキパッドの交換に行ったら、ディスクも磨耗して交換が必要。あい、彼女って車のことでした。それだけでなくウォーターポンプ付近から水漏れあり! んーまた出費が・・・人の場合は入院給付があるのですが、車はないのですねぇ。どっかの保険屋さん、そんな商品作ってください。で、先週末から社有車でうろうろしてます。コンパクトな車で、これがなかなか具合がいい。小回り効くし、ひょいひょい走れるし。かといって運転には十分気を使わないと、逆に事故しちゃったりするので、とにかく注意は必要ですが。

車といえば今日の某経済新聞に、「優しい会社限界に」という話題で、GMの危機に関する記事が載っていました。ウォル街のいじめっ子、P&Mに「投機的等級」よばわりされたお陰で、昨年一年だけで株価半減により100億ドルほど(!)企業価値が下がり、また現時点での負債総額は4500億ドル(!)だそうです。んーピンとこないなぁ。いずれにしても大変な額ですね。GMといえばアルフレッド・スローンと来る方は、相当の読書家。そうです、かのビル・ゲイツをしてNo.1の経営者と言わしめたGMの立役者。彼の著書「GMとともに」は知ってる人は知っている、知らない人は読んで見て! という、名だたる名著。しかし彼の記念館では「古き良き時代を懐かしむ人に幸せはこない」という教訓で締めくくられる映画が上映されているらしい。とにもかくにもアメリカですよね。近くに出来るというコストカッターのウォルマートとの対比記事も面白かった。

記事によると、従業員一人当たりの1時間あたりのコストが60ドル(約7000円弱)というのですから、そりゃちょっとどうなのって感じではあります。GMが仮に倒産なんてことになると、国産車は馬鹿売れ、したがって国内経済も名古屋を中心にビッグバン、なんてことは決してないわけで、これは正論どおりアメリカ経済がくしゃみどころか風邪っぴきになるので、日本は重態と相成るわけです。とにかく経済やマネーが国境を越えてリンクしあってる、まるで血管か神経系が全身を巡っている状態がいまの世界地図なのですから。まあ、GMの経営の行方は偉い方々にお任せするとして、私たちは従業員30万人という桁外れの規模格差を超えて、学ぶべきことはきっとあるはず。しっかりと学習しなければなりませんねぇ。なんかめっけたら、またご報告をいたします。

今夜からファンキー・ピアノの第一人者「ホレス・シルバー」です。1枚目は1954年録音の「HORACE SILVER AND THE JAZZ MESSENGERS」。ケニー・ドーハムとハンク・モブレーの2管に、ダグ・ワトキンスのベースとブレイキーの太鼓。えーっと、ブレイキーさん、これはシルバーさんのアルバムなんですけど・・・まあ、やっぱり50年代はブレイキーの一打ですねぇ。とにかくこのメンバーだから、54年でもハードバップを通り越しちゃって、もうしっかりファンキーしちゃってます。ジャッケッとも「バルタン星人」してるし・・・ブレイキーとのコンボはこの後、ジャズ・メッセンジャーズに発展。その後、自身のバンドを結成して60年代のファンキーJAZZを牽引。バンド・マネージメントとしても大活躍します。全8曲のうち7曲までが彼のオリジナルのファンキー・チューン。笑ってこけそうな「ザ・プリーチャー」、彼らしいファンキー真骨頂の「ドゥードリン」などねちっこくじわっと熱い、つまり「ファンキー」です。

horase_silver.jpg

ここで視聴できますよ!

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