2006.01.24

COLUMN

「たこ部屋+コミュニケーション=リレーション」

GIANT STEPS by John Coltrane (1959)

今日は午前中、部長と二人で市内某社さまにて、某社さんと待ち合わせたうえ、某担当者様と某システム案件の打ち合わせ。よろしくお願いいたします。帰りに、某団体の某さまに某案件に関するご挨拶。戻って某案件と某案件と某案件の対応で企画やら手配やら。夕方またまた部長と、別の市内某社さまを訪問して、某担当者様と某システムに関する打ち合わせ。お客様のご用意が素晴らしく、スムーズに進みそうです。ありがとうございます。戻って某案件に関する某方針に関して某社員さんたちと打ち合わせ・・・あーーーー某、某って、よその人のブログなど読むと、なんかカッコいいと思ったのですが、やっぱり似合わねぇ〜。明日から改めます。(-_-;)

新聞報道によると、某ライブドア社(意味ねー)では、さまざまなことがメールでやり取りされている。以前堀江社長が、数百人の日報をメールで読んでるという話を聞いたことがあります。メールの日報、これはうちも同じなのですが、なんでも本来会話であるべきものまでメールなどでやり取りされていて、社員さんの中にはどうもそんな社風が馴染めないと思っている人もいたようです。堀江社長は社長室がなくて、聞くと隔離されていると寂しいから、大部屋にいるというようなことをインタビューで答えていました。その分重要な会話は、LDM社内とかモツ鍋屋でやっていたのかもしれませんが・・・うちの会社も一部屋(決して大部屋ではありません)。別名「たこ部屋」。全社員が一望でき、仕切りも目隠しもありません。どんなに集中して仕事をしてても、暇な社長に「おーい」って呼ばれて、返事をせざるを得ない。生産性から言えば、ずいぶんと低い環境です。

ただ、デメリットだけではない。営業も制作もシステムも、誰かが何かを話していたり、電話があったりすれば、ひそひそ話でもしない限り、全て聞くことが出来ます。だから文字にしない、面と向かわない、非公式なコミュニケーションがとれます。例えば私がAさんから相談を受ける。その話はBさんにもCさんにも聞こえている。それで、私がこの件はCさんにも相談しないとと思った時には、Cさんはすでにスタンバっているというわけです。まあ、全てがこんなにうまくはいかないし、無駄のほうが多いような気もしますが、私たちコンピュータがメインの業種だからこそ、人と人との声や身振りによるコミュニケーションは大切にしたいと思っています。だから、月曜日には全員が顔をあわせ、一人一人が全員に向かって、その日のテーマに対するトークをしているのです。

「コミュニケーション」すべてはそこから始まり、そこに向かって収束します。豊かなコミュニケーションなしに、芳醇なリレーションは築けない。それが私のモットーです。

今夜はコルトレーン1959年録音のリーダーアルバム。マイルスの元を離れ(放り出され)、さまざまな試行錯誤の後、自らのジャズスタイルを確立させ、再び呼び戻された彼が「カインド・オブ・ブルー」という歴史的名盤を吹き込んだ直後の、新時代のテナーサックス奏者コルトレーンの革新性が刻まれた、記念碑的アルバムです。さらっと聞くだけではよくわからないのですが、アドリブの基本であるコード展開を極限まで押し進めた、きわめてメカニカルな演奏は、当時の他のメンバーは伴奏が困難だったとか。それで、途中でメンバーの交代もあれこれと行われた結果、生まれたのがこの作品です。でもやっぱりコルトレーンは歌物というか、バラードが好きだったのでしょう。6曲目の当時の夫人に捧げられた「NAIMA」は、アルバム「バラード」とは異なる、彼本来のバラードプレイを堪能できます。この後彼は、例の「シーツ・オブ・サウンド」を極限まで進めるためにソプラノサックスを手に入れ、そしてフリーと宗教観・精神性へと、自身の内側に深く向かっていくことになります。

giant_steps.jpg

ここで視聴できますよ!

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