2006.03.10

COLUMN

「丘か海か・・・」

ALTO MADNESS by Jackie Maclean (1957)

週末になりました。今日は、予定を全然入れていませんでした。こんな日に限って、電話もメールも少ない。皆さん、年度末でお忙しいのでしょうねぇ。突発的な外出もなく、朝から溜まっていた事務処理をぶんぶんと処理しました。自社ポータルの方には、いろいろとお問い合わせをいただいていたようです。夕方には2週間ぶりに営業会議に出席。一年先、3年先を見すえながらも、明日のアクションをきちんと定義しましょう。明日も1件アポイントがあり、日曜日も仕事の予定あり。なもんで、今日は早めに退社しました。

外出、それも高速を移動している時、いつも実感するのですが、私は「丘」に弱い。皆さんも高速道を移動すると、小高い丘が果樹園だったり、小さな山のてっぺんの、森林ではなく草むらなどを目にしたことがあることでしょう。「ああ、あそこが頂上なんだ・・・」って。そういう光景を目にすると、私は無性にそこに駆け上がりたくなる。草むらを駆け回りたくなる。天気のいい日は、そこに行って、日向ぼっこしたり、ごろごろしていたくなる。海とかが見えると心も広々したり、島影を美しいなと思うことはあるのですが、この「丘」への思いは、ただの景色とはちょっと違う感慨があるのです。

ではなぜ、私は「丘」に執着するのか・・・子供の頃、近所の丘から竹ひごに紙を貼ったゴム動力の飛行機やグライダーを飛ばしたり、冬に雪が降ると、竹をスキー代わりに付けたそりで山道を滑り降りたり。そんな子供の頃の実体験が、私に郷愁を思い起こさせるのか? それとも、自分の生まれ育った場所が丘に囲まれていたからなのか? あるいはもしかしたら私は「いのしし」かなにかの生まれ変わりで、そこが自分の唯一の世界だったからなのか・・・そういえば、猪突猛進なところも確かにありますねぇ。まさか、中学生の時に好きだったアグネス・チャンの「ひなげしの花」に影響されてはいないと思いますが・・・

私は海も好きです。ぷかぷかと浮かんでいたりすると、「ああ、私は海からやってきた動物なんだな・・・」ってしみじみ。でもそれは「丘」が呼び起こすものよりももっと深く、もっとかすかな記憶のような気がします。とにかく、私の原体験は、「丘」らしいのです。えっ? 私の原体験などどうでもいい? 確かに。つまらない話にお付き合いいただき、ありがとうございました。m(..)m

今夜もジャッキー。今夜はアルト2管の「ALTO MADNESS」なるアルバム。いわゆる「合戦」ものです。もう一本のアルトは、ジョン・ジェンキンス。最近佐渡に帰化した方とは別人です。リズム隊は、ウェイド・レグという聞きなれないピアノにダグのベース、アーサー・テイラーの太鼓。Prestigeにはロリンズ&コルトレーンの「TENNOR MADNESS」というアルバムがありますが、それのアルト版といったところでしょうか? ともにパーカーを師と仰ぐ二人ゆえに、そのフレージングもよく似ています。このジェンキンスさんとやらは、他にはこれといったアルバムも残さずシーンを去ったらしい。レグさんのピアノも、よく聞くとああ鳴ってるなって感じ。2管の演奏のほうは、ユニゾンのハーモニーっぽくて、ちっとも「マッドネス」していない。同じ音でかぶったブリッジなんかは、ちょっとくらくらしてしまう。4曲目の「EASY LIVING」などはしっとりと聞かせてくれますが、まあ、ジャッキーのワンホーンでもよかったのでは? の1枚です。他にジャッキーを5枚ほど買った方へ。

altomadness.jpg

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