「リンク集とサイト屋と詐欺師と」

2006年4月26日 22:15 | COLUMN | コメント(1)

MILES DAVIS ALL STARS Vol.1 (1952,53)

今日も機器設置の立会いで顧客訪問してました。主役はシステムのエース黒田、ではなく山下さん。ワンダーの社長は毎日のように機器設置ばかりしていますが、Web屋じゃなかったの? はい、ワンダーはお客様の「困った! 」にお応えする会社なのです。戻って企画やら調整業務やら。ナーバスな話も中にはありましたが、社員さんの一生懸命な横顔を見ると、元気も勇気もわいてきます。本当にいい会社になってきたなぁ〜社長はトホホでも・・・

今日もいろいろネットを彷徨って、いやネット上で調べ物をしていたのですが、最近サイト制作会社がお客様のページにリンクバナーを設けてるのをちらほら見かけるようになりました。PRという意味ももちろんあるのですが、彼らが狙っているのはおそらくリンクポピュラリティでしょう。あちこちのサイトからリンクされていると、検索エンジンの順位が上がるという言い古されたSEOです。ただ、お客様のコンテンツページにいきなり制作会社のバナーというのも困ったもんだと、苦肉の策で「リンク」などというページをお客様に作らせ、お客様のお仲間サイトに混じって掲載している。とんでもない話です。大昔、この「Links」というページはあちこちのサイトに見かけられました。しかし、本来そのサイトのメインコンテンを補強しない他のサイトへのリンクは、いたずらに顧客を別の興味に誘導するということですっかりなくなったはず。それがここに来て、我々サイト屋の勝手エゴでまたまた復活してきているのです。

少なくともうちでは、お客様のサイトに直接関係のないそんなコンテンツは載せません。バナーとして載せていただくのであれば、広告料をちゃんとお支払いします。もし、そんなリンクページを作らされて、おまけにそのページの制作料を支払わされているのであれば、それははっきり言って「詐欺」です。「SEO上、効果があるんですよ・・・」などと言って作らされたのなら、間違いなく確信犯的「詐欺」です。効果があるのは設置したサイト自体ではなく、リンク先のサイトなわけですから。まあ、SEOといえば、これまでも詐欺まがいのあの手この手が横行していましたから、「新手の詐欺商法」だとすればそれまでですが・・・皆さん、お気をつけください。

かつて宮大工は寺社などの素晴らしい建物を建てたとき、てっぺんの屋根裏の構造用の木に自らの名前を密かに筆書きしたものです。もちろんそこは一般の人からは見えませんし、その建物が建て直される数百年先にしか人目に触れることはありません。そんな長い寿命を与えて構築することそのものが彼らのプライドであり、そのプライドが密かな自己満足としてそうさせていたのです。技術屋が己の技術に溺れてしまう、それは必ずや己の寿命を縮める結果になります。「お客様のため」という言葉の本当の意味を、しっかりと考えて行きたいものです。

さて「帝王物語第4話」、今夜はBlueNote1501「MILES DAVIS ALL STARS Vol.1」です。マイルス様がすっかりジャンキーしていることはもうお話しました。思えば45年のレコードデビューから49年までは順風満帆だったマイルスですが、例の一件から、あっという間にストリート・ピープルに転落です。よく即興のイマジネーションのために薬を、という話は聞くのですが、我が帝王マイルス様の理由はそうじゃない。まるで、私が彼の音楽をヘロイン代わりにしているように・・・まあ、私情はさておき、そんな苦境にあえぐ彼をちゃんと見ていた人間がいました。アルフレッド・ライオン、そうですあの「BLUE NOTE」レーベルの創始者ライオンその人です。「1年に一枚ずつ、アルバムを出そうじゃないか、マイルス!」なんといういい話でしょう。涙なくしては語れません。そうして仕事のないジャンキー・マイルスは、翌年52年に一枚だけのレコーディングを行います。他にはレコーディングの仕事なんかなかった。そして53年、54年と約束どおり録音は続きます。そうして55年になってまとめて出されたのがこのアルバムでした。そうです、栄光のBN1500番代のTOPはマイルスのこのアルバムなのです。

で、この話は続きます。53年の暮れ、自力で麻薬を断ち切ったマイルスは、快進撃に次ぐ快進撃。まるで一時のパットン将軍のようでした。そして55年に舞い込んできたのは、大手CBSとの契約話。この辺は「マラソンセッション」の逸話をご存知の方はピント来るはず。つまりこの時点で、ライオンとの約束は終わりを告げることになるのです。しかしです、マイルスはこの苦しい時代に自分を見捨てず救ってくれた恩義を忘れはしなかった。3年後の58年、CBSを説き伏せ、BNに戻ってきます。でもさすがに表立ってリーダーアルバムというわけには行きません。そこで録音されたアルバムが、なく子も黙る「1595」「SOMETHIN' ELSE」だったのです。さすがです。帝王です。尊敬しています。ライオンも大喜びで、録音されたテープに「Leader Miles Davis」と書きなぐったそうです。もーこの話だけで私などメロメロです。男の友情です。マンダムです。帝王の友情物語です。北の国からです。関係ないです。で、ですからーこれからあの例のアルバムは、「マイルスの」という定冠詞と付けるように!いいですね!

で、肝心のアルバムのほうですが、今日の「Vol.1」には52年録音が6曲と53年録音が6曲入っています。それも順番に並んでなくて、入れ子状態ですからややこしい。どちらも現役ジャンキー真っ盛りの録音なのですが、昨日の「Dig」同様、いやそれ以上にマイルス、絶好調なのです。んーっていうか、ジャンキーをも奮い立たせる名門の看板なのか、ライオンの男気にマイルスが精一杯答えた結果なのか。特に仕事もろくろくなかったはずの52年の録音分も、素晴らしいのです。太鼓が52年はケニー・クラーク、53年はブレイキーですので、曲の調子はそれぞれ特徴があるのですが・・・

52年では中山さんも言ってますが「DEAR OLD STOCKHOLM」が素晴らしい。「YESTERDAYS」でのバラードプレイもす、すんばらしいのです。53年では1曲目に入っている「TEMPUS FUGIT」、もう絶好調ではないですか・・・半年後のLAでのブートでは、悲しいほどのぼろぼろだったらしいのですが、そんなばっちいマイルスは片鱗もありません。すんばらしいのです。ブレイキーも「のりのりプッシュ」でもうドタンバタンビシャンバシャンとやりまくってます。

結論です。買ってください、聴いてください、涙してください。耳を傾けてください、男マイルスの旅立ちの歌に。

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コメント(1)

宮大工のあたり、非常に納得できる(うん、うん)気持ちでいっぱいです。
技術屋のプライドにかけて、本当の意味の「お客さまのため」を常に心がけ、仕事をこなしていきたいです。

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