「喪失と再生の狭間で・・・」

2006年7月 5日 21:30 | Books | コメント(4)

ノルウェイの森 村上春樹

水曜日になりました。昨日は4件のお得意先を訪問させていただいておりました。いろいろお仕事、ありがとうございました。今日も午前中、お得意様を訪問させていただきました。超突貫で、がんばります。午後はクオリティ・チェックやら年度替りの資料やら。夜もお得意様を訪問させていただいておりました。

夕べは読書などしておりました。今さら、今頃ですが・・・

Norwegian01.jpg

主人公の「ワタナベ」、似てるんですよねぇ〜。物事の捉え方や、価値観、喋り方とか・・・。時代は60年代終わりから70年代。同時代というには10年ほど違ってはいますが、花の都東京、大学生活、恋愛、音楽、死・・・。時代の色や空気、匂いが手に取るようにわかるような気がします。物語自体は、心を患っている人たちの、生と死の狭間を描いてゆきます。しかしここに出てくる「直子」も「キズキ」も「永沢」も「緑」も、そして描かれる全ての人たちが、果たして精神のこちら側なのか向こう側なのかは、読み手の全くの主観にゆだねられます。時の試練の中で、人というものはなんと無力なものでしょう。しかしだからこそ、生きていることに輝きが生まれる。100の人間には100の異なった魂が宿っていて、100の価値観、100の生き様がある。人としての優しさとは何か、愛とは何か。隣にいる誰かをちゃんと見ることの大切さをひしひしと感じた数時間でした。BGMはもちろんジョンの「Norwegian Wood」。

そういえば、あの頃秋葉原で買った始めての輸入版「ABBEY ROAD」はどこに行ったのだろうか? エレキベースで「Oh! Darling」を練習したっけ・・・。当時読んだ石川達三の「愛の終わりの時」、そしてこっぴどい失恋。そこで味わった「絶対的な喪失感」だけではない、この本の持つ「再生感」は、私が「今、あいにゆきます」に欲しかった「柔らかな優しさ」だったのかもしれません。そのころこの本に出合えていたら、ずいぶんと救われたかもしれない。普段着で、「喪失と再生」「生と死」「正気と狂気」を鮮やかに描く著者、ちょっとはまりそうです。

で、今日はちょっと睡眠不足のため、勝手ではありますが、マイルスお休みします。そういえば「突撃隊」のいなくなった寮室の壁に「ジム・モリソン」(ちょっと暗示的ですが・・・)と「マイルス」の写真、貼ったんだよなぁ〜。直子を思いながら「カインド・オブ・ブルー」を聞いてたんだよなぁ〜。同じだよなぁ〜。

コメント(4)

こんばんは。
「ノルウェイの森」は、7年ほど前に読みました。
ブームのかな〜り後でした。
流行った当時は未成年で、周囲の「エッチな描写が多い」とかいう評判により、敬遠していました(笑)

実際読んでみると、そんな描写はたいした問題ではなく、おっしゃる通り都会の隙間すき間で、大なり小なり病んでいる若者たちの姿が鮮烈でした。
村上春樹の文章には、私はじっとりとした湿気を感じます。
まとわりついてくるような、現実感というか。
確かに癖になりますよね....

この後、私は大作「ねじまき鳥クロニクル」を読みました。
じっとり感3倍増しで、非常に疲れました(^^;)が、読み応えも3倍増しでしたよ!
体力に余裕のある時に、お読みください。

コメント、ありがとうございます。

なるほど「しっとりとした湿気」ですか。私自身はさほどでもないということは、かなり湿気ているのでしょうねぇ。ノルウェイにも直子を励ます手紙の中で、「ねじ巻き」の話が何度か出ましたが、そういうことでしょうか?読んでみろ?はい、がんばります。

高校生の私には永沢さんの「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」っていう言葉が衝撃的でしたね。私としては「羊をめぐる冒険」「ダンスダンスダンス」「ノルウェーの森」と常に枕元にある作品です。是非羊シリーズも読んでみて下さい。一気にガーっと読むのではなく眠りにつくまでぽつぽつ毎日少しずつ読むのもなかなかよいですよ。

osatoさん、コメントありがとうございます。

100人が読めば100の想いが残るのが、私にとってのいい読み物の基準です。映画でも絵画でも音楽でも同じなのですが・・・そういう意味では、最近であったいい読み物で、ちょっとはまりそうです。

「羊をめぐる冒険」「ダンスダンスダンス」・・・ぜひ挑戦してみます。

写真サイト

That Sunday That Summer

That Sunday That Summer

アイテム

  • skyfall.jpg
  • babettes_gaestebud1.jpg
  • nekozamurai.jpg
  • speed.jpg
  • taxi.jpg
  • iron_man_2.jpg
  • logo_tsts2.jpg
  • superman.jpg
  • RighteousKill.jpg
  • TheRookie.jpg

携帯サイト

BOSS's Column
BOSS' Column for HP
BOSS's Column for SmartPhone
BOSS' Column for SmartPhone
That Sunday...
That Sunday,That Summer for HP

Powered by
Wonder-mix Movable Project

facebook

サイト内検索

月別アーカイブ

Copyright © BOSS's COLUMN. All Rights Reserved.