2006.08.29

COLUMN

「シンプルが教えてくれるもの」

Complete Live At The Plugged Nickel disk:5(6) (1965)

火曜日になりました。昨日は午前中お客様を訪問させていただき、午後からはシステム・チーフと県外のお客様を訪問させていただきました。長時間の打ち合わせ、ありがとうございました。戻って雑用をこなして、Web講習に。今日は一日、某団体様の情報推進講習の講師をさせていただきました。受講生54名、久しぶりのマイクを使っての講習は結構疲れます。帰社して事務処理をして退社。相変わらずなかなかハードな8月最終週が、こうして始まりました。

最近、新しいことを始めました。というか始まったというのか、いややはり始めたのですねぇ。またいずれ皆さんに御報告できるようになったら、きっちり御報告差し上げます。

先日地元の市立美術館に行ってきました。ディック・ブルーナの展示会です。えっ? って、はい、そうです。「ミッフィー展」です。ミッフィーというキャラクターは、実はサンリオ系とかWDよりもなんかピュアな感じがして、最も好きなキャラクターではありますが、決して部屋中ぬいぐるみに溢れてるなんてことはありません。実はミッフィーの絵本と言うのは、ある次期まで6色しか使われてなかったのです。

「緑」「赤」「青」「黄」「白」そして「黒」です。必ず使われる色は決まっています。つまり「緑」は決まった「ミッフィー・グリーン」。そしてこの6色と、シンプルなストーリーでかの絵本は構成されています。皆さんはミッフィーの絵本って読んだことありますか。子供向けに作られていますが、なかなかどうして含蓄のある内容になっています。つまり、大人でも6色とシンプルな線画と短い文章から、自分の今住んでいる世界とは比べ物にならないような広い世界につれて行ってくれるのです。

私たちは仕事上、普段からさまざまな色を使っています。GIFカラーの256色では物足りないと、最
近ではフルカラーが増えたユーザー環境のおかげで、もうほんとに使いたい放題です。そしてちょっと画面構成に悩んだら、フリー素材から意味のない写真を持ってきたり・・・ただ、たまにはこうしたシンプルなものに触れ、ミニマムの持つ包容力や創造力を喚起させる力強さをあらためて感じることも大切だと思います。それは、古典芸能である「能」という最小限度の動きから、さまざまな感情が表現されるように、私たちのもつ創造力や感性なんかをしっかり磨いてくれることでしょう。もしもあなたの感性が、ダリの絵のようにまだまだふんわりと柔らかいものなら・・・

またまた久しぶりのマイルスです。最近ちょっと自分と言うものを見失っていないか? って問いかけてみても、やはり僕自身に変わりはない。足りないものといえば「マイルス」。ゴーヤ・チャンプルーの豆腐のようなものかもしれません。いや苦瓜そのものだったりして。今夜は引き続き、「Live At The Plugged Nickel」から6枚目、12月23日のセカンドセットです。

1曲目、「all of you」。1日目と比べると明らかにマイルス、手数多いし・・・しかもフリーへの傾斜角度急です。蔵王の壁です。ショーターも磨きをかけて怪しい。そして怒涛の2曲目、「agitation」へとなだれ込む。痛快ではなく、明らかに快感です。でもマイルスバンドのフリーは安定してる。フリーに「安定」と言ってしまうのもどうかとは思いますが・・・で、油断してるとかの「My Funny Varentine」になだれ込みます。もう、ここまでくれば犯罪行為です。いけすぎてます。いけすぎてます。そしてお次が「on green dolphin street」とくる。なんなんでしょう、この選曲のすばらしさは・・・マイルスです、帝王です。しかもフリー・ストリートです。ホコテンでっか? でもって5曲目は光速「so what」に突入。「だからどうしたってんだよぅ!?」いや、ほんまにいけてますわ。

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