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2007年01月30日
AUTUMN IN NEW YORK 邦題:オータム・イン・ニューヨーク
人はみな、誰かに愛されたいと願っています、しかも「永遠」に。愚かしくも、人の命に限りがあることを知りながら・・・。映画「月の輝く夜に」では、死への恐怖が人を恋に駆り立てることがテーマになっていましたが、この映画も「恋と永遠」がテーマとなっています。
主人公のウィルは48歳の実業家。ニューヨークで高級レストランを経営し、雑誌の表紙を飾り、「死」を恐れるように、あるいは「永遠」を回避するかのように次々と恋を渡り歩く生活に明け暮れています。そんな彼が、秋のセントラルパークでひとつの恋に終止符を打ったその時、一人の若い女性に出会います。シャーロット、22歳。美術学校で帽子のデザインを学ぶ彼女は、実は若かりし頃の恋人の実娘でした。ウィルにとっては年の差はあれど、いつもと同じように始まった、ワンシーズン賞味期限の恋。ところが、彼女の純粋さに知らず知らずに引かれてゆき、「永遠に続く真実」に気づき始めた矢先、逆に彼女の賞味期限、いやその命自体が1年しかないことを知ります。
避けようのない限りのある、しかも絶対的なそんな愛に身をやつすことの怖さ。愛すれば愛するほど、わかりきった別離の瞬間の恐怖は夏の午後の積乱雲のように湧き上がりその心を覆いつくします。愛するべきか、否か。しかし、真実の愛に対して、人は抗すべきものなど持ち得ないのです。愛が無常であるがゆえに、亀井勝一郎の「愛の無常について」のように。「絶対的なるもの」「真実」、そんな人の力ではどうにもならない大きなもの無常なものに対峙したとき、人はその持てる資質のすべてで「今をせいいっぱい生きるしかない」。そんなことを、自ら女優でもあるジョアン・チェンは伝えたかったのではないでしょうか?
ロックフェラーセンターのスケートリンク、落葉で黄金色に輝くセントラルパーク、ブロンクス植物園、そして粉雪の舞うマンハッタン。「いくつもの窓や無数の人々を見下ろすマンハッタンの空を飛んでいる天使が、この美しくも悲しいラブ・ストーリーを語り聞かせている様に撮りたかった」と語るクー・チャンウェイによる華麗な映像は、儚さを切り取ったような美しい作品になっています。女性監督の映画というのは、もう一刺しほしいなぁと思うのが個人的な意見ではありますが・・・。
天使が舞い降りてきた。でも、天使はいつかは天国へと戻ってゆく。その「記憶」だけを私に残して・・・。
出演: リチャード・ギア, ウィノナ・ライダー
監督: ジョアン・チェン 2000年
BOSS的には・・・★★★☆☆
JVCエンタテインメント
2001-02-23
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投稿者 boss : 2007年01月30日 10:32

