2007.02.16

COLUMN

「趣味」

もう、週末がやってきました。昨日は午前中お得意先を訪問し、新規企画に関する調整会議にシステムチーフともども出席させていただきました。午後からは県外出張。こちらはサイトに関する企画調整会議でした。長時間にわたる打ち合わせ、ありがとうございました。

おとといはものすごい風だなと思ったら、春一番だったようです。春先に強風が吹くと「春一番」って思いはするのですが、あらためて「春一番って何?」と思うと、よくわからない。気象庁お天気相談所によると、「立春(2月4日ごろ)から春分までの間で、日本海で低気圧が発達して南よりの強風(風向が東南東〜西南西で風速が8m/s以上)が吹き気温が上昇する現象で最初のもの」と定義されています。なるほどです。まだまだ2月中旬なので、これからも寒い日があると思いますが、そう定義されていると確かにあれは「春一番」だったんですよね。そうか、もうすぐ春なんですね・・・。

昨日、「趣味」について話しをしていたのですが、あらためて「趣味」ってどういうことなんだろうかと思うと、「春一番」のようにどうも自分の中での定義があいまいなことに気が付きました。英語で言うところの「taste」つまり「あの人は趣味がいいね」という趣味もありますし・・・。話していたのは、「hobby」という意味の趣味なのですが・・・。

単純に言えば、仕事以外の個人の時間を振り向けて活動する事柄、もしくはその対象といったところでしょうか?ということは、とにかく仕事以外にすることはすべて「趣味」と言ってしまっていいわけですよね。逆に「仕事が趣味です」というのは無理があると言うことです。

ところが、この趣味ということでその個人の評価や社会的な付加価値につながることがあり、逆に場合によってはその人のネガティブなコンプレックスにつながる場合もあります。履歴書やお見合いの釣り書などにも、「趣味」と書いてあれこれPRするわけです。つまり、「taste」との区別がはっきりしないまま、「いい趣味をお持ちです」とかなるわけで、そうなると勢い文化的芸術的社会的に価値や意味があるものを「趣味」と呼び、自分のものにしようと逆に悪戦苦闘したりします。

この現象は、単なる個人の社会的適合性志向によるだけではなく、たとえば階級意識の今も残るヨーロッパなどでは、「身分相応の趣味」などという概念がはっきりと存在し、ボランティアが逆説的に社会的ステータスだったりするわけです。

「趣味は?」と聞かれて、「無趣味です。」と答える人がいます。いろいろ聞いてみると、音楽も聴くし読書もする。けれど、本人にとってそれは単なる「興味の対象でしかないから趣味とはいえない」ということなのです。英語でいうところの「interest」ですね。

結局のところ、「趣味」をどう定義すべきなのか・・・。ここまで広げさがしたけれど、ますます迷路にはまってしまいました。トホホです。とりあえず自分以外の他人に対して「趣味」という事柄でコミュニケーションする際には、「休日はどんなことをしてお過ごしですか?」から徐々に始めましょうか?

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