2007.03.06

COLUMN

「念を入れる」

今日は暦の上では「啓蟄(けいちつ)」。二十四節気で立春と春分の間に当たり、大地が温まって冬の間土の中にいた虫も這い出してくるとされています。日本海を通過中の低気圧の影響で、昨日から冷たい風が吹き荒れていますが、もう春なのですねぇ。梅も咲き誇り、昨日は移動中の車から畑一面に咲く菜の花も見かけました。

昨日の朝礼のお題は「念を入れる」でした。「念」と言う言葉でポピュラーなのは「念仏」ですが、単に「念を入れる」というと細かく気を配ると言う感じでしょうか?ところでこの「念」と言う言葉は、「今の心」と書きます。私なりに解釈すると、約束されたことや決まりきったことはすべてやりつくし、その上であらためてもう一度「心」をこめなおす。最後の仕上げに、きちんと包装し熨斗紙を添えるように「心」で包む。そういうことなのかなと思いました。

現在のビジネス環境は、昔とは違って大変複雑になり、また時間に大きく制約されています。高度な品質や出来栄えを求められ、またあわただしく期限に追われ、高い効率も求められます。それはビジネスだけでなく、人間関係にも言えます。どこでもつながるユビキタスは、逆にどこでもつながっていることを要求してきます。本人の意思とは関係なく・・・。

そんな効率主義やスピードが賛美される時代にあって、今一度心静めて「念を入れる」ことの大切さを、私たちは忘れてはならないと思うのです。えーっと、あれですか?忘れてました。念入りに(?)チェックします。トホホです。

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