セザール・フランク ヴァイオリン・ソナタ イ長調(1886)

2007年4月24日 11:28 | CLASSICS

フランクという作曲家を御存知でしょうか? セザール・フランクはベルギー出身でフランスで活躍した作曲家・オルガニストです。1822年生まれ。もともとドイツ系の家系で、弟のジョゼフとともに幼くしてピアノの才能を発揮。1837年にパリ音楽院に入学、作曲・ピアノ・オルガン等を学びます。しかし、1842年には退学して一時帰郷。1844年に再びパリに戻って音楽活動を始めます。リストやショパンにも才能を注目されましたが、若くして作曲家としての才能が花開くことはなく、ピアノ教師や教会オルガニストとしてつつましい生活を送ります。1871年にはサン・サーンスやフォーレらとともにフランス国民音楽協会の設立に加わり、1872年にパリ音楽院の教授に迎えられました。最晩年の1885年頃になってから、今日ご紹介するヴァイオリンソナタなどの名曲を世に出します。

バイオリン・ソナタといえば、バイオリンの独奏? いえいえ、伴奏にはピアノがついています。ヴァイオリンのソロによるソナタは「無伴奏ヴァイオリンソナタ」です。そして、そもそもハイドンやモーツァルトなどのウィーン古典派時代には、ヴァイオリン・ソナタは「ヴァイオリン助奏を伴うピアノ・ソナタ」とも言われ、あくまでもメインはピアノ演奏でした。ヴァイオリンとピアノが対等に渡り合うようになるのはベートーベンの中期から、かの有名な「クロイツェル」あたりからになります。そのクロイツェルと並んで有名なのが、ブラームスのヴァイオリン・ソナタとこのフランクのソナタです。

フランク64歳の時の作品であるこの曲は、彼の最も影響を受けたドイツロマン派、特に同時代のリストやワグナーからの影響を受け、厳格な4楽章からなるどちらかと言えば純器楽曲な構成となっています。また彼自身の草案による循環楽想による各楽章の有機的な関連など、ややもすれば古典的で堅苦しい曲となってしまいがちですが、時にこの循環楽想はちりじりにデフォルメされ、特に第二楽章アレグロでは、不安と動揺、そして息詰まる熱い思いがほとばしります。第一楽章で示されるこの循環楽想(第一主題)自体は、美しさの中に微妙なアンバランスを含んでおり、ピアノの浪々とした演奏の上を、春の霞のように漂います。若きパールマンのヴァイオリンにアシュケナージのピアノは68年録音。アシュケナージの風格さえ漂わすピアノの調べにのって、パールマンが漂います。胸が苦しくなるほど青々と茂る若葉も、ひっそりと静かに眠りにつく今日のような春の宵に・・・。

フランク:ヴァイオリン・ソナタ(紙ジャケット仕様)

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