2007.05.10

COLUMN

不自然な風

暑い暑いとブログで言ってたら、(確かに昨日も猛暑?だったのですが・・・)今朝は一転小雨模様、風も結構吹いていました。で、今日はその風の話題を。

風というのは、日によってその時によって、吹いたりやんだり、また強かったり弱かったり。ある時は心地よく頬に触れ、ある時は差し込むように身に沁みわたり・・・。そして風はまた、私たちが忙しさの中に忘れかけていても、季節の移り変わりとか自然の存在を意識させてくれます。日々の戦いに疲れた心を癒してくれたりして・・・。そんな風なのですが、最近私は「不自然な風」に心痛めているのです。

うちの会社があるのは、旧市街からかなり距離のある、どちらかといえば田舎です。創業当時は、前面道路の舗装も出来てなくて砂利道でした。ところがここ数年の間にどんどんと開発が進み、周辺市街地の例に漏れず、マンションの建設ラッシュに見舞われています。このマンションの建設により、その場所になにがしかの賑わいのようなものが出来はするのですが、問題はそのマンションの引き起こす「ビル風」です。

明らかに「不自然な風」。春の穏やかな風を感じたいのに、何故か強風が吹いてきて、思わず身を構えてしまう。木枯らしは、本来の自然の痛みではない人工的な強さを持って必要以上に不自然にこの身を傷つけてきます。もちろん、マンション・デベの企業さんは、どんどんと建てて行くことがイコール消化であり、事業そのものであり必須のことなのですが、人の住む場所がどんどんとこんな風に不自然な場所になってゆくことがはたしていいのかどうか・・・。大きな話としては、地球温暖化が問題だとは思いますが、こういうささやかな自然との対話が妨げられてゆく私たちの生活環境は、これからどこに向かってゆくのでしょうか?

ぶつぶつ言わずに、田舎の一軒家にでも引っ越せ!?なるほどでございます。やはり私は都会暮らしの合わない、田舎モノでございました。久しぶりに、トホホでございます。

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