2007.07.16

COLUMN

「武田社長はひとりぼっち」

今日は海の日。台風一過ですが全国的にどんよりした天気・・・。台風の被害もあちらこちらで出てしまいましたが、何より甲信越をまた地震が襲い、大変な被害が出ています。地震国である我が国は、地震と同居して暮らして行かなければならないのですが、それにしてもこういう災害が起こるたび、自然の怖さを実感します。

昨日の「風林火山」、いよいよ上田原の戦いが始まり、板垣信方と甘利虎泰が戦死しました。この二人は、いわば武田家の専務と常務。武田軍は、そんな二人を一度に失ってしまいます。会社でいえば大変な状況になりました。さてさて、窮地にたった武田晴信、最近晴信から信頼を失っていた山本勘助、次回はいかが相成りますやら・・・。

先日、報道番組のバラエティ化を嘆いたコラムに、沢山の方からコメントをいただきましたが、この問題、実はテレビ王国アメリカではもっと深刻なようです。我が国以上にプラグマティックなかの国では、もう一方の理想主義がさまざまなところでこの「そうは言っても・・・」という議論に飲み込まれてしまう。60年代、戦う戦士であったニュースキャスターは、今やアイドルとなり、ドルを集め、視聴者を楽しませるエンターティナーになってしまった。だけど、日本はそんな流れをトレースする必要はないのです。

国際社会からはよく、日本人は本音と建前があるからよくわからないと言われていますが、そういう民族だからこそ、報道のあるべき姿とバラエティの楽しさを別々に享受する能力を持っていると思うのですが・・・。

加えて言えば、報道に解説は不要です。その報道をどう解釈し、どう判断してゆくか。それは、大人としてやるべき仕事だからです。国民の成熟を妨げているのは、もしかすると報道番組かもしれない。いや、成熟していない親父は、私くらいですか・・・トホホです。

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