2007.08.22

COLUMN

「プロの○○屋と妥協の産物」

火曜日。そうです、例の委託講習の日。でも、それも今日で最後でした。皆さん、本当にお疲れ様でした。結局、全員のお名前を覚えられなくてごめんなさい。でも、これからの職場で、何か一つでもいいから役に立って欲しいし、皆さんの中から何人かのシスアドが誕生することを切に願っています。で、今日のお蕎麦はGood!でしたね!そうそう、A吹さん、最後の最後で失礼しました。アレはですねぇ〜「かわいさ余って、憎さ100倍」ってやつですか・・・。

講習終了とともにもんどり返って、いえ、ちゃんと車を運転して、お客様を訪問。その後の会食は、思わずカープ談義で盛り上がってしまいました。尾道もいいところですよねぇ〜。私は富山と山形は行ったことがあるのですが、新潟にはいまだ足を踏み入れたことがありません。今度是非、「義の国」兼信の故郷を訪ねてみたいものです。でもって、盛り上がりに盛り上がり、午前様と相成ってしまいました。アスモガンバラネバ。

昨日、「匿名」さんから、素晴らしいコメントをいただきました。今日は、私がかつて前職でやってた頃のお話をします。(前にもお話したかも・・・)それが、私の今の価値観を形作っていますので・・・。

30歳頃でしたか、仕事もそこそここなせるようになった、怖いもの知らずの時代です。いけいけどんどんです。時代もバブルでした。

当時、とあるビル新築工事の建設責任者でした。1階のコンクリート工事が終わり、型枠をはずしたら、2階に上がる階段が非常に窮屈なことが判明しました。思わず頭が当たりそうになるほど。計画の失敗です。でも元となるコンクリートは出来てしまってる。

なんとかこのままでうまく処理できないものか・・・。担当の設計者と、ない頭をひねりまわっていました。そこへ当時の上司がやってきた。すごく優しくて、すごく怖い上司で、その工事でも上の責任者でした。彼にそれを恐る恐る話すと、彼は一言。「壊して作り直せ。」

「品質に妥協はない。こんなやくざな建設業でも、品質の妥協なんて文字はないんだ。それが○○○ののれんだし看板なんだよ。金はかかってもしょうがない。授業料だよ。今なら工期も間に合う。やり直せ。」

「妥協なんかせず、イチから作り直す」

本当に驚きでした。私のさまざまな選択肢の中には、これっぽっちもなかった。そしてそれ以降、その考え方が私の価値観になりました。ものづくりに携わっている以上、品質の妥協はない。その後、部下の指導にもそういうスタンスでやってきました。もちろん、同じミス、同じ過ちを繰り返すのは論外ですが・・・。

今、制作物の品質や納期は、社内の生産管理システムの上で処理され、社内チェックの体制を作っています。しかし、それも結局は人のすること。上手の手から漏れることもあります。そんな時には、トホホ社長はちゃぶ台をひっくり返すのではなく、怒りの鉄拳を振り下ろします。「イチからやり直せ!」とってもシンプルでわかりやすい指示でしょう!?

「もの作りに妥協はない。」

これからも大切にしてゆきたいと思っています。

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