2007.09.07

COLUMN

「産官学に出来ること」

はや週末になりました。まだまだ昼間は30度を越えていますが、すっかり日が短くなりました。日本列島が冷え始めるのももうすぐですね。朝一番は営業会議。その後、来客やらデスクワークなど。午後から夕方まで、とある会議に参加させていただいておりました。

午後からの会議は、経済産業省の委託事業のひとつで、「若者と中小企業とのネットワーク構築事業」というもの。Uターン・Iターンを含めた、主に若者と中小企業とのニーズマッチングの仕組みを、産官学連携で有効に機能させ、地方産業の活性化と人材の地方での確保・育成の一翼を担おうと言うものです。

私は、主に情報技術のアドバイザーという立場での参画でしたが、地元中小、いや零細企業の1社でもありますし、また同友会的な視点からも、是非このような取り組みを有効に機能させていただきたいと思いました。自己紹介では、「香川県中小企業家同友会、支部幹事長」を名乗らせていただきましたよ、キョクチョー!!

で、中小零細ではそんな勢いもありませんが、地元中堅企業だと中央資本のこのような情報関連企業に1社あたり数百万を捻出し、人材確保に努力しているという現実があります。その企業にとって、本当にいい人材が確保できれば、数百万円も決して高くはありませんが、いずれにしても、地元の資金が中央に流出している。これはある意味、結納みたいなものではありませんか・・・。

さまざまなところで取り組みがなされているこの問題。ぜひ、散発的ゲリラ的な予算執行に終わることなく、誰しもの思いを実現できる取り組みを実現していただきたいと思いました。それもできる事から確実に、そして目標を見据えたまま、目標に向かって・・・。たとえそれが国宝級の彫刻でも、あるいは道端に転がっているただの石ころでも、つまり仏の立派さや値打ちは問題じゃない。そこに込める魂が大切なんですよね。

以前、田舎の老人たちを「生き馬の目を抜く」市場競争原理の沸騰した釜の中に投げ込み、地方の活性化を標榜する企業のお話をしたかと思いますが、本当の意味で、あるべき姿として、「地方を豊かにしたい。」そんな、さまざまな思いを抱きながら、皆さんの熱い議論を拝聴しておりました。

一昨日に引き続き、久しぶりにレベルの高い会議に参加させていただき、身の引き締まる思いとともに、無秩序にカオス化しつつあった、生き残り少ない脳細胞が活性化いたしました。でもって、今週も帰郷。BSで熱戦のGT戦を見ながらの投稿でした。いい試合でした。

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