西洋絵画の旅への招待状

2007年9月28日 00:37 | ART | コメント(5)

このブログの絵画のご紹介も投稿数11回を数え、15世紀のヤン・ファン・エイクから始まって、印象派の手前までやってきました。そもそも私が絵画に興味を持ったのは、印象派の持つ自然光の中での、まさしく自然な描写、モネに代表されるリアリティの追求ではない心に描かれた水彩のような淡い風景画を、単に「美しい」と思ったからです。モネの「日傘を差す女」の前では、思わず涙ぐんでしまいました。


しかし、何故この時期に印象派の画家たちは、当時のアカデミズムに反抗してまでこのような表現の絵を描いたのか・・・。そんなささやかな疑問が、私を西洋絵画の歴史の旅へと向かわせることになります。そして、そこで私が出合ったたくさんの作品たち。それらは絵画というものを単なる美しいものから、私にとってなくてはならない大切なものへと、その意味を変えさせることになります。恋から愛へ。そんな感じでしょうか?

いや、もっと単純な浮気心かもしれません。花から花へ、モネからジョットへ・・・。

音楽も絵画も(恋も?)同じように、およそ芸術とか文化と呼ばれるものは、時の流れの中で必然と偶然の織り成す変化の歴史を自ら内包しています。あれこれと絵画集を眺め、時には遠くの美術館まで足を運び、絵画というものと私のあいだにある距離を、頭ではなく心のものさしで計ってみる。一枚の絵を見つめる、眺める、目を閉じてみる、目を開いてみる・・・。その距離は時には遠く、時には近く。

マネ、ルノアール、ゴッホ、ピカソ・・・。私たちが学生のころ、教科書を通して目にした有名な絵の数々。確かにそれらは、展覧会の目玉として展示され、ひときわ多くの鑑賞者の足を引き止めはしますし、間違いなく素晴らしいものです。しかし、私が絵画に求めるものは、やはり私自身との幸せな逢瀬、それが放つ時間を越えた波動が私の心の音叉箱を震わせ、私自身の内部で喜怒哀楽の音色で響き渡ること。それは、有名でもなんでもない、名もない画家の一枚の習作でもかまわないのです。

私は幸いなことに評論家ではないし、美術関係の教育者でも伝道者でもありません。ですから私の旅は、あくまで私自身というとても狭い枠の中で、ほんの数本のみすぼらしい、いまにも切れそうな心の琴線をふるわせる何かに出会うささやかな旅です。個人的な観光旅行や温泉旅行となんら変わることはありません。ただもしこれをお読みなっているあなたに、ほんのわずかのお時間があれば、あるいはちょっとした酔狂のある方は、こんな私の旅に同行してはみませんか?

そんなわけで、あらためて次回は、西洋絵画をゴシックの初期から見てゆくことにします。(って、次回はいつ???)ではまた、お会いしましょう。(って、私は誰???)

コメント(5)

きれいですね。。。
ふと、なぜこの絵の中に小さな男の子が必要だったのかしら?と思いましたが
男の子を隠してみると・・・ぜんぜんちがう!!
彼がいることで女の人の雰囲気がやわらかくなる〜って思いました。
それが正解かどうかはわからないけど。

絵も音楽もたまにこれ!って思うものに出会うと、
そういうのは頭より心が先に動いてます。

そうそう、高知にあるモネの庭を思い出しました^^
開園して間がないころに行ったからバラのアーチもできてなくて。
また行ってみよっかな♪


> 匿名さん

おっしゃるとおりです。

彼女はモネ夫人のカミーユ、男の子は長男ジャンです。この絵は、アメリカのワシントン・ナショナルギャラリーが所有しているのですが、実物の持つ圧倒的な「愛の大きさ」は、とても言葉では表すことの出来ないものでした。

彼女はまた、モネの友人でもあったマネやルノアールの作品にも登場しています。モネより6歳下のカミーユは当時28歳、ジャン8歳。しかし彼女はこの4年後、この世を去ります。死の床の彼女を描いた「死の床のカミーユ」は、画家としての冷静さと死をも超えた「愛」を感じる作品です。

私もモネから絵画の世界へと入っていきました。ようこそ、絵画の世界へ!

あれ?名前入れ忘れてましたね…
うっかりうっかりのhashizoでした(^_^)v

なるほど。彼女は奥さまで男の子は息子ちゃんなのかぁ
家族を描いた作品がこんなに、ぴかぴか光輝いてるなんて、すごい愛情ですね。

この絵はおっきいんですか!
へぇ〜。それは迫力だなぁ。
おおっと、BOSSの罠にハマってしまった〜

すみません〜
よみまちがい〜f^_^;
絵画のサイズがおっきいんじゃなくて、
愛がおっきいのね〜(^_^;)
お恥ずかしいっっ(>_

> hashizoさん

この絵は横81cm、縦100cmです。絵画としては大きい方で、近くで見ると筆のタッチの荒々しさに驚きます。数歩下がり少し離れてみると、絵の中から湧き出てくる暖かさをじーんと感じます。モネの対象への愛というよりは、対象の画家への愛の放射を、画家が敏感に筆にしたという感じでしょうか?

この絵の詳しいお話は、またいずれ!

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