BOSS's Column

前作「MISSION: IMPOSSIBLE」に続く、４年越しの第２作目。前作で、裏切りの汚名をポケットマネーで(？）挽回したイーサン。ほっと一息、休暇をとってロッククライミング。髪も伸びました。そこへ緊急招集がかかります。そしてテロ集団に奪われた細菌兵器「キメラ」の奪回のため、新チームが結成されます。

チームの一人には、女盗賊ナイア（タンディ・ニュートン）が。不審に思いながら彼女に接触したイーサンは、接触しすぎてベッドを共にしてしまう。もう金属疲労状態。チームとして、そりゃまずいでしょう・・・。ってのが、この映画のイントロです。

イーサンとベレッタM92F

チームは恋仲となったナイアを、かつての同僚ショーン（ダグレー・スコット）のもとに潜入させます。実は、二人はかつて恋人同士だったのです。まあ、私的にはタンディ・ニュートンの微妙な猫顔がどうしても好きになれず、イーサンを羨ましいと思えなかったことが、大きく減点の要素となりました！？

ナイヤとショーンのCZ75ハーフシルバー・モデル

のっけから映像が前作と全く違うことに気づきます。やつです、ジョン・ウー。やたらとスローモーションが多い。しかしそれはただのスロー映像ではなく、時間を引き延ばすことを目的としていることがそれなりに伝わってきますし、対照的なスピード感溢れるシーンとして、前半の旅客機のシーンや後半のバイクのシーンなどの対比演出にも、ぎりぎり成功しています。ジョン・ウー映像きらいな人も、ぎりぎりOKではないかな？ただ、やつのお陰でよく悪くもイギリス風映画から香港経由のハリウッド映画に昇格(？）したことは間違いありません。

もうひとつ、前作では「ベレッタ」と言葉だけはっきり出てきたイーサンの愛銃。今回はやたらと画像が出てきます。しかもドアップだったり、２兆拳銃だったり、イーサンが「ガシャン」と操作したり。

で、恋愛ありベッドシーンありアクションありというハリウッドの定番映画に、ジョン・ウーの映像を重ねた今回の作品。緊張感たっぷりのスパイ映画というよりは、ハリウッド・カンフー、いやアクション娯楽大作ですなぁ〜。

ちなみに、イーサンのオンロード用ダンロップでは砂地じゃ動かないし、なぜか単身バイクで追っかけてくるショーンのキャラメルタイヤでは、峠は攻められまへんで〜！

出演:トム・クルーズ,ダグレー・スコット,タンディ・ニュートン,ヴィング・レイムス,リチャード・ロクスバーグ,ジョン・ポルソン

監督:ジョン・ウー　2000年

BOSS的には・・・★★★☆☆