Roman Holiday 邦題:ローマの休日

2007年11月21日 18:17 | Movies | コメント(2)

「不朽の名作」、ですよね、○AYASHIさん!ずーっと、ずーっと未来に伝えて行きたい映画の一作ではないでしょうか?愛しきオードリーのハリウッドデビュー作。最近のばかばかしい、資源の無駄遣いとしか思えない量産される恋愛映画を見るにつけ、いまから70年も前に、しかもモノクロで、こんなに素晴らしい心模様を表現したウィリアム・ワイラーに、あらためて敬意を表したいと思います。

ヨーロッパきっての歴史と伝統のある某国の王女アン(オードリー・ヘップバーン)は、ヨーロッパ各国を親善訪問し、イタリアの首都ローマを訪れます。しかし、タイトなスケジュールと決まりきった退屈な内容に神経衰弱になってしまいます。侍医に鎮静剤を注射されますが、眠れない彼女はベッドを抜け出し、夜のローマにひとりお忍びで出かけてしまいます。

薬が効いて、夜中の街中で寝込んでしまった彼女の横を偶然通りかかったのが、アメリカの新聞社のローマ駐在記者ジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)。泥酔同然の彼女がよもや訪問中の王女とは知らず、最初はなんとか家に帰そうとした彼もあきらめ、しぶしぶ自分の安アパートに連れ帰ります。

翌日、彼女がアン王女であることに気づいた彼は、特ダネをものにするまたとないチャンスと、心もとない財布もあって、カメラマンのアーヴィング(エディ・アルバート)を誘い、彼女のローマ見物の案内役を買って出ます。アンは日頃の立場からの開放感の中で、一方のジョーらは特ダネ間違い無しの確信をもって、市内の名所旧跡を巡る一日が始まりました。

皆さんにもお馴染みの場所を背景に、どんどんとシーンが展開してゆきます。そして、ちょっとしたハプニングなどを通して、二人の距離は縮まってゆきます。この辺の二人の心象表現もすごくよく出来ていて、名優の所以だなと感心しごく。特に「告白の口」でのシーンは、事前に詳細をオードリーに説明していなかった中での1発テイクらしく、すごく生き生きしたシーンになっています。

そんな楽しかった一日も、やがて終わりに近づきます。アパートに戻り、「料理をしたい」と申し出る彼女に、「キッチンはないから、広い所に引っ越すよ」と語る彼。明日がないことをお互い知りつつのこの会話。もうこのあたりでこみ上げてきます。そして、彼女を車で送り、別れを伝える車中のシーン。ここでも、最低限の会話脚本で、永遠にそばにいて永遠に語り合いたいと心の底から願っている二人の思いが、逆にじーんと伝わってくる素晴らしいカットです。こうしてアンは王女へ、ジョーはしがない記者へと、二人のあるべき、「普通の生活」へと戻ってゆきます。

翌日は王女の記者会見。ここで始めてジョーが新聞記者だと知ったアンは、動揺します。しかし、彼の目は(報道と言う名の)事実を見る目ではなく、(愛という名の)真実を語る目として、彼女を見つめています。「どの都市が好きですか?」という質問に、用意していた当たり障りのない答えをやめ、「ローマです。」と応えるのは、王女アンではなく、一人の女性アン。質疑の後に異例の記者へのあいさつを行った彼女は、ジョーに王女としてのあいさつをすることで、「ローマの休日」を永遠の記憶とすることにし、それを理解したジョーも、後ろ髪を引かれつつその場所を後にします。

最後の記者会見のシーン。ここで、「ジョー!」「アン!」・・・だと映画「卒業」になってしまう。でも最近はここで我慢できずに二人を抱き合わせたり、しょうがないからどちらかの命を絶ってしまう作品が多い。このシーンの二人の痛いほどの思いを理解してこそ、人は成長してゆくのだと思います。以前見られた方もこの機会にもう一度、まだごらんになっていない方は是非、この秋に「一つの恋のゆくへ」を御堪能ください。

顔で笑って、心で泣いてる・・・

出演:グレゴリー・ペック,オードリー・ヘップバーン,エディ・アルバート

監督:ウィリアム・ワイラー 1953年

BOSS的には・・・★★★★★

ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 (初回生産限定版)

おすすめ平均:5
5オードリー唯一の乱闘シーン
5オードリーではやりベスト?
5この映画大好き!

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コメント(2)

いいですよね〜ローマの休日。
王女としての笑顔の中にどうすることもできない
それでも強く生きる凛とした女の美しさを感じました。
どんなに愛しててもどうにもならない愛!!
誰よりも好きでもどうにもならないこと!
どんなに叫んでも泣いてもどうにもならない。。

そんなことに耐えながら、
そして、そんなことに心の中でいつぱい泣きながら
強く優しくなっていくんですよね。

> となきちさん

二人の表情を見てるだけで、ため息が出てきます。

切ない切ない、いい映画ですよね!

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