2008.01.01

COLUMN

「初心、忘るるべからず。」

明けましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2008年は、雪化粧の元旦となりました。山も里も一面真っ白です。

昨夜は、紅白もそこそこに、東京12ch系のBS-Japanで「神尾真由子 優勝への挑戦」という番組を見て(聴いて)いました。そうです、昨年の誕生日コンサート(?)でチャイコを弾いた神尾さんの、昨年の2007年チャイコフスキー・コンクールの模様です。

彼女がこのコンクールで優勝したことは皆さんにご紹介しましたが、映像を見ると演奏する彼女は、コンクールという感じは全くありません。堂々と演奏をこなしてゆく姿は、若干20歳には到底思えないし、またコンクールと言う妙な緊張感ではなく、彼女のリサイタルとでもいうような厳しさに溢れたものでした。

もちろん、かのチャイコのバイオリン協奏曲もあり、同様に彼女らしい情熱と若さのほとばしる熱演でした。溢れんばかりの彼女の「バイオリンを弾くこと」への情熱を、ぎりぎりのところでセーブしながら、オケをぐいぐいと牽引してゆく姿は、ややリラックスしたN響との演奏では見ることのできなかったスリルがありました。

彼女らしさがよく現れていたのは、チャイコではなくラストのシベリウスのバイオリン協奏曲。燃え盛るような激しい情熱が、オーラとなって立ち上っていました。

彼女の持つこの情熱が、これからどのような円熟を加え熟成されてゆくのか。本当に楽しみです。と同時に、いくつになっても彼女の表情に表れるような「熱い想い」を、ずっと持ち続けていたいなと思いました。いたずらに「若さ」を追い求めるのではなく、「熱い情熱」を忘れないこと。2008年は初心に戻って、これを心がけてゆきたいと思います。

「常に情熱と好奇心を忘れないでいよう!」(自社行動規範より)

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