2008.01.06

COLUMN

「いろはのい」

2008年シーズンが始まりました。通常なら4日が仕事始めですが、今年は昨年の創立記念日をあてて休日。7日が仕事始めとなります。

さて、年末年始にはいろいろな企画番組が放映されていましたが、バラエティやお笑いがあまり好きではない私は、基本的にBSでした。世界各地の美しい風景や暮らし、クラシックからロックまでのさまざまな音楽、地球温暖化問題などなど。中でも国営放送を中心に「イチロー選手」を取り上げた番組をいくつかやっていました。

2001年に大リーグに移籍。以来自己の目標として設定した「打率3割」「200安打」「100得点」「30盗塁」を、7年連続達成したことは皆さんも御存知の通り。2006年シーズンは特にストレスに襲われた150本から190本あたりについて、2007年シーズンはむしろ彼自身楽しみながらヒットを積み重ねていました。その理由は・・・。

昨シーズン初め、ヒットが出ず、徹底的に打ちのめされた彼は、伴侶の一言でフォームの修正を行います。そしてまた快進撃が始まるわけですが、驚くべきは彼ほど天性の野球センスを持ち、また人並みはずれた技術を身につけ、そして誰にも負けないタフな精神力で試合に臨む選手が、まず取り組むべきことが「技術の研鑽」であるということです。それは、彼に残された最後の「未開の地」でもあるのです。

卓越した技術の伴わない「精神論」は、ただの「負け犬の遠吠え」でしかないと、私も思います。もちろん、「技術」さえあればあとはどうにでもなるなどとは言いません。それが「心・技・体」の絶え間ない研鑽と傑出した表出、そしてバランスだと思います。しかし、イチローが「技術がなければ、気持ちだけではどうにもならない。」と言った時、目からうろこでした。

私たちの仕事も、お客様のご依頼を受けての真剣勝負です。必要な「心技体」はイチローほどには必要ないかもしれませんが、お客様から見ても私たちから見ても、真剣勝負に変わりはありません。そしてまず、私たちが心して取り組まなければならないことは「技術を磨く」事だと思うのです。

私は「出来ない」と言う言葉を徹底的に嫌います。「出来ない」ではなく「こうすれば出来る」。それに必要なものが「技術の研鑽」であり、人が人として価値を持つ「思考の結果」であると思います。今年2008年シーズンも、「出来ない」ではなく「こうすれば出来る」自分で居つづけたい。そのためには、技術を磨き、体を鍛え、心を強くして、混迷が予想される今年一年を通して、ますます成長してゆきたいと思っています。ああ、その前に、風邪を治さなきゃ!年の初めのトホホでした。

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