2008.01.18

COLUMN

「100億光年の彼方には・・・」

週末がやってまいりました。今週も火曜日からでしたから、ほんとうにあっという間の一週間でした。しかもハードな・・・。

さて、センター試験を明日に控えた、そんな週末の話題は・・・

時間が減速している:「宇宙膨張は加速」を疑う新説

えーっと、一体何の話?ああーちょっとそこの「戻る」ボタンをクリックしそうな、となきちさん。たまには宇宙のお話でもしませんか?

私たちの住む青い星「地球」。誕生してから46億年と言われています。では、満天の星たちも同じ時ににできたのか?というとそうではありません。この(どの?)宇宙は今から約136億年前に誕生したと考えられています。つまり、太陽や地球は宇宙誕生後、90億年も経ってから出来たことになります。

現在観測可能な最も遠い星は、地球から110億光年離れているらしいことは、以前このブログでもご紹介しました。しかしその星の輝く光は、今から110億年前にその星を出発し、110億年かけて私たちのところに届いたわけで、実はもう今はそこには存在していないのかもしれません。

で、大きさが930億光年ともいわれるこの宇宙は、今から136億年前に「ビッグバン」という超急激な膨張によって(正確にはその前にインフレーションが起こった)砂粒よりも小さなものから生まれ、今も膨張を続けています。それは、遠くの星ほど速い速度で遠ざかっているという観測結果から生まれたものです。今回の説は、その「宇宙は今も膨張している」という現代天文学ではあたり前のこんこんちきに対して発表された、それとは逆の「収縮している」という学説なのです。

遠くの星ほど遠ざかる速度が速いという事実は、実は時間が昔は今よりはるかに早かったからだと説明しています。えっ?時間が経つのが早い?どういうこと???

確かに、恋人との楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、お客さまに叱られている時間は永遠にも感じます。ただ、ここで言っていることはそういう感覚的なことではなく、昔は1秒が2秒あったというようなお話なのです。

えー、そんなことありえん!と思いのきゃんべるさんは、かの20世紀初頭の舌出し天才科学者アインシュタイン先生に聞いてみてください。彼の有名な「相対性理論」では、光も時間も重力、つまりは「力」によって曲がり、つまり直線は相対的なものであり、時間は可変であると書かれてあります。

しかし記事を読んでいくと、今回の学説、あまりまともに受けている科学者はいないようです。もしこの宇宙が収縮しているのなら、いつかは一箇所に集まって潰れてしまいます。オリオンも織姫もこの地球も、ひとつになって丸つぶれです。まあ、その頃には、少なくとも私は、生きていませんが・・・。その前に、太陽の寿命自体、あと60億年後には燃料である水素を燃やし尽くしてしまうそうですから・・・。

はい、こんなお話は、この浮世でのどたばたでやくざな暮らしには、全く関係ありません。でも、普段の生活がそうであるからこそ、時にはそこから遠く何億光年も離れて、きらきらと輝く星たちに想いをはせることも必要ではないでしょうか?えっ?肉うどん食ったら、すべて忘れてOK!?失礼いたしました。

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