2008.02.07

COLUMN

「東照宮はゴシックか?」

今日はブログは書くまいと思っていたのですが、ついつい・・・。突然(いつ?)降って沸いた(どこで?)「日光東照宮はゴシックか?」という話題について、やはりもう少し考えてみようと思いました。(笑)

「ゴシック」とはそもそも、15世紀のルネサンス期にイタリア人が中世の芸術に対して、「ドイツ風」あるいは「ゴート風」と呼び、粗野で野蛮なものだと軽蔑したことからこう呼ばれるようになったことは、皆さん御存知の通り。

で、ゴシック建築というのは11世紀ごろからせいぜい15世紀までの、主に教会建築などを指します。400年間も続き、かつヨーロッパのあちこちで建物が建てられるわけですから、同じ「ゴシック様式」といっても、実はさまざまなバリエーションがあるのです。(多分・・・)

で、日光東照宮は完成が17世紀。ヨーロッパではすでにゴシックは廃れ、バロックの時代になっていました。では同時代の日光東照宮はバロック建築なのか?

「恒久の平和」を祀る為に建てられたかの建物を訪れれれば、陰陽道に強い影響を受け、また北斗七星を模した全体配置や多くの動植物の浮き彫りを見るまでもなく、京都や奈良の寺社仏閣とは異なる感情の鼓動を多くの方は感じられるはずです。何せ「結構」の代名詞ですから・・・。

でもって、それはバロックの知性ではやはりないと思うのです。もっと人の感情に訴えるものです。なによりも、過多とも思える構造物による装飾や、数多くの動植物の彫り物は、聖書のモティーフをちりばめた無数のステンドグラスと多数の彫刻で飾られた扉をもつ後期ゴシックと相通ずるのではないかと・・・。

というような、勝手気ままな無茶苦茶建築史。お楽しみいただけましたでしょうか?

本日の勝手命題:「日光東照宮はゴシック建築である」

(ってことで、御勘弁ください・・・先生・・・)

それにしても、因果関係のないビジョンと実施計画がまずいことは、あまたの企業で立派な経営理念が実行されないことを見れば自明の理のはずです。立派な方ばかりが、なぜそれに気づかず、某氏のごとく視野5度の重箱の隅つつきになるのでしょうか?

自ら立てた目標に向かって突き進むことが何より大切です。だから、それぞれの目標の達成度が大事なのであって、つまり相対的な結果が順位となるのはおかしいと思うのですが・・・

それこそ「重箱の隅」のお話になりそうですし、それがそのまま自社の目標達成ではないので、まあことなかれでよしでもありますが、うちの会社では絶対に承認されない計画案・中間報告書ではありました。

さあ、あと一日、がんばりましょ!

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