2008.02.01

Movies

THE WORLD'S FASTEST INDIAN 邦題:世界最速のインディアン

ボンネビル。バイクファンなら、一度ならずも聞いたことのある聖地の名。正しくは、「ボンネビル・ソルトフラッツ」、そうです、米国ユタ州にあるソルトレイクシティの塩の平原。ここは1912年からスピード競技に使用され、毎年8月に地上最速を競う「ボンネビル・スピードウェイ」が開催されます。ここで1967年、68歳のバート・マンローは1000cc以下のクラスで世界最速記録を残しました。この映画は、いくつになっても夢を追い続けた彼をモデルにした、記録達成までの物語。


ヨシムラ・ボンネビル

ニュージーランド南部の片田舎インバカーギル。ここで貧しく孤独な年金暮らしのバート(アンソニー・ホプキンス)は、近所でも変わり者で有名。自ら改造したバイクで、数々の国内記録を残してきた彼も60を過ぎ、彼もバイクも老いてしまった。でも、彼のスピードへの情熱は冷めることなく、死ぬまでに世界記録に挑戦するという夢をかなえるため、わずかなお金と愛車「インディアン号」とともに、ボンネビルを目指し出発します。

アンソニー・ホプキンスと言えば、レクター博士。怖いです。でもあれから15年。彼もいいおじさんになりました。いや、本当にいい味出してます。彼じゃなかったらこの映画、違ったものになってたような気がします。少々変わり者ですが、暖かい心と高いプライドを持ち、あたりまえの現実・日常・平凡の上に、ふわっと夢を描いてゆきます。

ヒューマンドラマでもあり、ある種ロードムービーでもあるわけですが、その辺の割り切りの悪さが、ストーリー展開と人間味の両方を少し薄めてしまっているのが残念。英語の訛りとか、あれこれニュージーランド風味もよくもあり悪くもあり。

まあ、幾つになっても夢を捨てるなとか、スピードにも夢にも人の誇りが宿っているとか、そういうこ難しいお話は置いていて、よけいな感情移入もやめ、どこにでもいそうな、でも相当型破りなバートの生き様に触れてみてください。実話がベースなので仕方ないかもしれませんが、もう少し不要なシーンとかを整理し、ロケを絞って、逆に心の触れ合いとかしっとりさを出せれば、間違いなく★4つだったのですが・・・。

ちなみに配給サイドのジャンルは「アドベンチャー」だそうです。タイトルの「インディアン」はバイクのことで、決してインディアンの徒競走の物語ではありません。

出演:アンソニー・ホプキンス,クリス・ローフォード,アーロン・マーフィー,クリス・ウィリアムズ,ダイアン・ラッド,パトリック・フリューガー,ポール・ロドリゲス

監督:ロジャー・ドナルドソン 2005年

BOSS的には・・・★★★☆☆

世界最速のインディアン スタンダード・エディション

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2007-07-27
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