2008.05.21

COLUMN

「電車でゴー!」

今日は県外出張でした。で、たまたま市内電車の先頭車両のそれも一番前に乗ったのですが、何となく違和感が・・・。

理由は簡単。バスとか路面電車では、これまでも何度か見たことがあったのですが、女性の運転手が郊外電車を運転しているのを目にしたからです。いろんな公共の乗り物に乗っても、なんとなく運転してくれてるのは男性だって言う先入観があったのですが、なんだか不思議な感じでした。何せ田舎者ですから・・・。

もちろん、しっかりちゃんと運転してましたよ。これからこういうシーンって、いっぱい出会うんでしょうねぇ。JR西日本の「山本」さん、がんばってね!

[小満の御堂筋界隈]

そこは真っ白な壁の、とあるマンションの一室。畳2畳ほどの四角い空間で、床がない。覗き込むとそこには下の階の同じ部屋が見えている。そして下の階の狭い空間には、張り渡されたハンモック状態の真っ白な羽根布団が見えた。そしてその上に横たわる、白い着物を着た少女の寝顔。

およそ4mほどの距離を置いて私の目に飛び込んできたのは、少女の黒髪に横顔の肌色。そして彼女の着物と布団には鮮血が、鮮やかな赤色が飛び散っている。白と赤の対比。

彼女が死んでいることに気がついたのはその時だった。おそらく私の住むこの部屋よりももっと上の階の同じところから転落し、そこで止まったのだろう。そして、やがて彼女は恐ろしい霊となって浮遊をはじめ、この階にも漂い上がってくることも私は同時に理解した。

しかしそれは幻想に過ぎなかった。もしそんな事故が起こったなら、人は死に、霊となって蘇り私たちを恐怖に陥れることを教えているだけだった。

なぜなら、その時目の前をまさしく一人の少女がその場所に向かって落下していったから。そして下を覗くまでもなく、彼女は息を引き取り、やがて恐ろしい霊となって浮遊し始めることをすでに私は学習し理解していた。彼女が落下し、目の前を通り過ぎた瞬間に。

しかしなぜか彼女の落ち込んだ場所は、さきほどまでの吹き抜け状の部屋ではなく、私の足元に開いた、直径1センチほどの筒のような入り口を持つ空間の中だとわかった。私は無意識にその筒の口に、そばに転がっていた黒い栓をねじ込み、その上に土をかぶせた。無意識に、彼女の霊の訪れを避ける為に。こうして息を引き取った彼女の体と遊離した霊は、どれほど広さがあるかはわからないその筒先の空間に閉じ込められた。

「やれやれ、助かった。これで彼女の霊の恐怖に苦しめられることもない。」

そう思いはしたものの、彼女の霊がその閉鎖された空間から出ることが出来ずにもがき苦しんでいることが思いやられ、やがてそれは私自身を苦しめることになる。

「どうしよう、彼女は苦しんでいる。彼女を救うべきなのか?この詰めた栓を抜くべきなのか?しかし、恐ろしい霊をこの世の中に、善良に満ちたこの世の中に解き放ってもいいのだろうか?」

もがき苦しむ彼女の霊が乗り移ったかように、今度は私がその小さな黒い栓を目の前にして、悩み苦しむ事になった。それは悩みというよりも、恐怖に近い激しさで、私に厳しい選択を迫った。

「開けるべきなのか?このままにしておくべきなのか?」

額に脂汗がにじむ。

ふと目が覚めると、朝の5時でした。今夜は夢なんか見ないで、しっかり朝まで寝たいなぁ〜。

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