2008.06.12

COLUMN

「自由と責任」

世の中、いろんな事件が起こっています。日本中を震撼させた、秋葉原通り魔事件。中国四川省地震からは、早一ヶ月経つんですねぇ。

で、今日のニュースから気になる話題を・・・。それは片隅に潜んでいたこんな話題、「NHK番組改変訴訟」についてです。

これは、NHKの取材に協力した市民団体が「事前説明と異なる番組内容に改変された」として、NHKと制作会社を訴えていた裁判。その結審が今日最高裁であり、「取材対象者の番組内容への期待や信頼は原則として法的保護の対象にならない」との判断を示したのです。

要は、「これこれこういう番組を作ろうと思とりまんねん、それについて取材させてくれはらへんやろか?」という申し入れをマスコミから受け、というか「真に受け」、上機嫌で取材を受ける。そかも「いよいよおいらもマスコミデビューじゃー」などと、親類縁者に知らせて回る。

ところが出来上がった番組が事前の説明と全く違ってていたとしても、それは取材された側の勝手な憶測に過ぎないということなのです。ほんまにそれでええんですね、横尾和子裁判長!

たとえば皆さんのところに、特集番組で「ネット上の自己顕示欲」というテーマで番組をやるので、「秋葉原の事件をどう思うか?」と報道関係者がカメラ担いで取材にきたとします。皆さんはきっと、「再発防止を考えなければいけない」とか「犯人に強い憤りを感じる」とか、一生懸命深刻な顔を作って話されると思います。

ところがそういう番組は決して放映されず、ある日テレビを見ると「最近の日本人の恥ずかしーい発言集」なんていうお笑い番組のテーマとして取り上げられる。それが名誉毀損に抵触しない限り、そういう番組の改編は、法として守るべき「報道機関の自主性の尊重」だということなのです。

ええんですか?しかも今回は、広告主の意見でどうにでもなるええかげんな民放ではなく、受信料を取っている国営放送ですよ!?(いや、ちょっと言い過ぎました。)

もともと、マスコミに不信感を抱く私。そうでなくても取材などには応じたくないと普段から思っている私にとっては、これは決定的な「不当判決」だと思いました。

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もちろん、こういう判断は人によりいろいろな考えもありだと思います。が、いずれにしてもありきたりの言葉ではありますが、「自由と責任」は本当に表裏一体であることを私たち一人一人がきちんと認識して、思考し行動する必要があるということなんでしょうねぇ〜。

えっ、その恐げな顔を見たら、誰も取材になんか来ない?たしかに、御説ごもっともでございます。ラジオなら・・・無理か・・・。眠いので、今日はもう寝ます。

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