BABEL 邦題:バベル

2008年7月28日 20:09 | Movies

役所広司や菊地凛子が、ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナルとの競演ってことで話題になった映画ですので、とにもかくにも見なければ・・・。

三男の事故死によって壊れかけた夫婦の絆を取り戻そうと、モロッコ旅行に出かけたアメリカ人夫婦リチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)、言葉の通じない異国の砂漠の真ん中でスーザンが銃撃を受けるというアクシデントにあいます。

犯人は実は、羊飼いの少年。そして彼の銃のもともとの持ち主、日本人のヤスジロー(役所広司)は、聾唖の一人娘チエコ(菊地凛子)と二人、事故死した妻に関する心の痛みを抱えたまま、東京の超高層マンションのペントハウスで暮らしている。

アクシデントで旅程の狂ったリチャード夫妻の二人の子供をみているメキシコ人養母のアメリア(アドリアナ・バラーザ)は、メキシコでの息子の結婚式に出席しようと、甥のサンチャゴ(ガエル・ガルシア・ベルナル)運転のポンコツ車で、二人の子供をつれて国境を越えます。

ということで、ひとつの線でつながった何組かの家族と人びとの物語がそれぞれ、モロッコ、日本、メキシコで展開されてるのですが・・・。

「バベル」というのは、皆さんご存知の通りバベルの塔を作ったばっかりに、世界中の人びとがそれぞれ違った言葉を持ち、会話が出来なくなったということなのですが、会話に苦労しているのはリチャードくらいで、あとはあまりテーマとは関係なさそう。それでも、そういう意味では私にとっては「シェルタリング・スカイ」の方が悲惨さで遥かに勝っていました。

しかも、銃の元の持ち主が日本人で、その娘がハンディを持っているとはいえ悶々と暮らしていることとどういう関係があるのか?なんだかフィクションの濃さばかりが鼻に付く。あちこちで展開する物語の場面の切り替わりも、意図したのであればぎこちなく、自然を装ったのであれば生真面目すぎて不自然。

バベルの塔が日本に来ると、言葉を失った女子高校生というのも、どうもしっくりこない。あれこれ、場所も人の周りの物語も広げすぎてしまって、複雑すぎて結局よくわからないままエンディングを迎えてしまいました。

菊地凛子の熱演が話題で、アカデミー賞において助演女優賞ノミネートということだったのですが、正直どこが?という印象でした。オールヌードのヘア・ヌード熱演だから?ということでもないと思いますが・・・。

チエコの母は拳銃自殺したらしいのですが、なんでヤスジローん家に拳銃があったのか?とか、もしかしてチエコが誤って撃ったのか?とか・・・。プロットとしては、謎が謎を呼ぶほうが面白かったのでは?

見方、捉え方によっては素晴らしい映画なのかもしれませんが、正直私には合わなかったという事で・・・。

出演:ブラッド・ピット,ケイト・ブランシェット,ガエル・ガルシア・ベルナル,役所広司,菊地凛子,二階堂智

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(2006年)

BOSS的には・・・★★☆☆☆

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