HOWL'S MOVING CASTLE 邦題:ハウルの動く城

2008年8月15日 13:00 | Movies | コメント(2)

イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童文学「魔法使いハウルと火の悪魔」を、宮崎駿監督が映画化したアニメ・ファンタジー・ラブストーリーです。

時は、牧歌的風景と人々の暮らしを、近代機械文明が凌駕しようとする19世紀のヨーロッパ。父から譲り受けた小さな帽子屋を切り盛りする少女ソフィー。気立てはいいが、美しくはない彼女は、母ゆずりの美貌と人当たりのよさをもつ妹とは異なり、ありのままの自分を受け入れながら、質素に暮らしていました。

ある日、美女の心臓をとって食べると噂されるハウルに出会い、魔法にかかったように心を奪われます。しかしその夜、閉店した店を訪れた荒地の魔女に魔法をかけられ、彼女は90歳の老婆になってしまいます。こんな姿で、家にはいられないと、荷物をまとめたソフィーはひとり人里はなれた荒野を目指します。

宮崎駿だとか、スタジオ・ジブリだとかと先入観を持つと、せっかくの物語にみょーなバイアスがかかってしまう。ここはひとつ、アニメ大国日本の誇る、ファンタジーに身をゆだねてみませんか!

誰もが人と異なることを求められ、存在感をアピールすることを求められる現代社会。そんなことはこれまで、誰も経験してはいないし、誰も教えてはくれないのに。身の丈以上に自分を見せようと、自分自身を見失うどころか、見つけることさえ出来ない子供たちの溢れるこの時代。

主人公ソフィーは、そんなありもしない別世界に落ちることなく、90歳の老婆に姿を変えることで、むしろ自分自身の存在の大きさや生きることの意味を見つけます。魔法なんて、現代科学全盛の今、ナンセンスです。でも、人は何時しか、目に見えない魔法の力で、見えないものを見たように、聞こえてもいないものを聞こえたように信じて暮らしてはいないでしょうか?

臆病者のハウルは、もしかすると人の心に宿る「欲望」、そして火の悪魔カルシファーは「人の命」?そして、それらを操ることが出来るのは、呪いでも魔術でも、ましてや権力や暴力でもなく、自分以外の人間に向けた「思いやり」であり「愛」である。

ハウルの無事を祈るソフィーには恐いものはない。「愛」とはまた「生きることの勇気」であることを、この映画は教えてくれます。

「トトロ」から「ナウシカ」、そして「もののけ」や「千尋」を通して、その影響力から作品に何がしかのメッセージ性を持たさざるを得なくなった宮崎監督の、これは「紅の豚」に限りなく近い、個人的な作品なのかもしれません。それだからと言うわけではないのですが、この映画は好きです。

惜しむらくは、ソフィーとハウルの声優。個人的に好きではないし、うまいとも思えない。せめてこの作品では、興行成績よりも作品性を尊重して欲しかったと・・・。

声優:倍賞千恵子(ソフィー),木村拓哉(ハウル),美輪明宏(荒地の魔女),我修院達也(カルシファー),神木隆之介(マルクル)

監督:宮崎駿 2004年

BOSS的には・・・★★★☆☆

ハウルの動く城

おすすめ平均:3.5
5奥が深くて素敵な恋愛
2単なる恒例行事のような作品。
4コンブのごとく噛む
4不器用な人のための映画
5すばらしい作品です!

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コメント(2)

私はジブリの作品はすきなのですが(特にビジュアル的に背景・動き・体のラインなど)、ハウルの動く城はなぜ最後にソフィーが美人になったのが理解できませんでした。
何か納得のいく解釈があれば教えてください。
よろしくお願いします

> ハラさん

コメント、ありがとうございます。

原作を読んでいないので正しいお話ではないかもしれませんが、海外文学ではわりとこういう展開と言いますか表現変遷って多いと思います。

ソフィーが美しくなったのは、見た目の話ではなく、心が美しくなったと言うことかもしれませんし、少女が恋をして大人になったということのメタファーなのかもしれませんね!

答えにはなっていないかもしれませんが・・・(^_^;)

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