2008.09.29

COLUMN

「税金使って、子供の喧嘩。」

なんともなさけないお話です。と書き出すと、「ああまたBOSS、やったんかい!?」とお思いでしょうが、今日はトホホな私のことではなく、国会の所信表明演説についてです。

与党と野党が対立の構図にあることは、ある意味望ましいことです。それは、ひとつの問題・懸案を別々の違った視点で見たり、捉えたりできるから。

ですから、われわれ中小零細企業でも、トップのワンマンではなく、別の遺伝子とのバランスが必要とはよく言われます。

しかし、その異なった二つが、何も建設的な方向に向かわず、足の引っ張り合い、お互いを非難しあい、けん制しあっているだけでは、何も生まれはしない。それは私が、某筆頭野党の幹事長のコメントにいつも感じていたことだったのですが・・・。

「そんな子供っぽいこと言ってないで、自分たちの主義主張を明確にすべきでは?」

それが対立する組織と同じであれば協力しあえばいいし、そうでなければ徹底的に議論すればいい。何が何でも、はじめに反対ありきのやり方も、正しいとは思いません。あるべき姿、とるべき道は、多数決ではなく真理としてあるのではないのでしょうか?

七転八倒、ようやく起き上がったと思ったら、日教組をこき下ろした大臣が就任5日で辞任。その直後の、首相の所信表明では、われわれ庶民の身に沁みるビジョンはまったくなく、野党第一党への逆質問。そういう論争は、選挙期間中にやってくれればいいし、その態度は恐らく野党のすべきことであり、これから1億日本をしょっていこうとする者の態度には到底思えません。

相手の非を責めるのは、戦略戦術上ありえます。しかし物事には表もあれば裏もあるわけで、正面切ってそれをやってしまうのは、まるで子供の喧嘩に劣りではないでしょうか?

子供の牽制、犬の遠吠えはわれ関せず。我が高き思いを切々と説くことが、そもそも政治家さんのすべきことではないのでしょうか?喧嘩あそびしてても、この国は官僚が仕切ってくれてるから大丈夫ってことかな?

ますますもって、「武士道」から遠ざかってゆくこの国の未来は、一体どうなるのでしょう?やっぱり、51個目の星になるしかないんですかねぇ?

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