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2008年10月21日
Apocalypse Now 邦題:地獄の黙示録
大作です。ゴッド・ファーザー3部作とあわせてトントンくらいの、超大作です。この映画を知らなかったあなた、そんなチョー大作なのです、これは。
ベトナム戦争末期のメコン・デルタ。CIAによる要人暗殺作戦に従事していた特殊部隊の大尉ウィラード(マーチン・シーン)は、軍の上層部からカーツ大佐(マーロン・ブランド)の暗殺指令を受けます。
カーツ大佐とは、士官学校を主席で卒業後、空挺隊員として朝鮮戦争に従軍。数々の叙勲歴を持つ軍部最高の人物でしたが、38歳で海兵隊に入隊、現地人部隊を組織するという目的でジャングルの奥地に潜入後は軍との連絡を絶ち、原地人を支配して自らの王国を築いている狂人らしい。彼は軍にとっては錯乱者でしかなく、軍の恥でさえありました。
命令を受け、4人の部下を従えて、巡回艇PBRで上流域にあるカーツの王国を目指す彼らの前には、さまざまな奇異とも言えるベトナム戦争の現実が姿を現します。
上陸するたびに手渡される現地部隊からの機密報告書を読めば読む程、ウィラードには軍上層部から聞かされた内容とは異なる、カーツの人物像が浮び上ってきます。
何人かの部下を失いながら、やっとの思いで王国にたどりついたウィラードは、そこに住み着いているカメラマン(デニス・ホッパー)から、「神」と呼ばれているカーツの真の姿を聞かされます。
カーツは狂人なのか?それとも未来にあるべき偉大な指導者なのか?そして遂にカーツとの対面の日がやってきます。
ドアーズの「The End」とナパーム弾で始まるカーツへの旅は、最後にやはり「The End」で締めくくられます。「The End」は始まりの終わりなのか?それとも終わりの始まりなのか?
有名な「ワルキューレの騎行」を大音量で流しながらのベトコン襲撃を指揮する、ある意味あの戦争を象徴する、あるいは当時のアメリカのひとつの側面とも言えるキルゴア中佐の「朝のナパーム弾の匂いは格別だ。」という台詞は、これまたこの戦争を象徴した台詞でもありました。
結局、ウィラード大尉の行動は、軍の指示を遂行しただけなのか、それとも彼自身の意思あるいは本能に従った殺戮という行為なのか?あるいは、世界の警察たらんとする合衆国に変わって打ち下ろした罰のハンマーだったのか?答えを探してスクリーンを彷徨う私たちの耳には、「The End」が鳴り響いているだけです。
この映画は、ベトナム戦争批判の映画なのか?それとも未開人などいるはずもないインドシナに対する単なるファンタジー映画なのか?
あるいは、三島由紀夫のファンだと言うコッポラの、「インドシナのミシマ」の映像化なのか?
答えは、あなた自身の中にあります。
1979年カンヌ国際映画祭グランプリ。第52回アカデミー賞(撮影賞・音響賞)、第32回カンヌ国際映画祭グランプリ、第37回ゴールデングローブ賞監督賞・助演男優賞(ロバート・デュヴァル)ほか受賞。
体が弱っている時には決して見てはいけません。でも、本当にいい映画です。
ちなみに2001年の「特別完全版」は、ボーナストラックの入ったJAZZのCDみたいなもので、本作とは異なります。見るなら、1979年版です!
出演:マーロン・ブランド,ロバート・デュヴァル,マーティン・シーン,フレデリック・フォレスト,アルバート・ホール
監督:フランシス・フォード・コッポラ 1979年
BOSS的には・・・★★★★★
投稿者 boss : 2008年10月21日 00:31

