2008.10.19

Movies

Star Wars:Episode VI - Return of the Jedi 邦題:スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還(旧:ジェダイの復讐)

あーこれを始めたばっかりに、6本続けてこれです。でも、まあ映画ファンの端くれなら避けて通ることも出来ず・・・。いや、そんなこともないか・・・。いずれにしても、これが最後の・・・。

「遠い昔、はるかかなたの銀河系で・・・」

「ルーク・スカイウォーカーは、卑劣な悪党ジャバ・ザ・ハットから友であるハン・ソロを救うため、故郷の星タトゥイーンへと戻った。だがルークの知らぬ間に銀河帝国軍は、あの恐怖の宇宙要塞デス・スターをはるかに強力な装備で密かに再建中だった。この新たな最終兵器が完成すれば、銀河系の自由を求めて戦う反乱軍は、ひとたまりもなく壊滅してしまうだろう・・・」

77年に公開され、「ニューシネマ」一色だった当時のハリウッド映画に新風を吹き込み、また「娯楽映画」のひとつの金字塔を打ち立てたスターウォーズシリーズ第3作、その後の3作を含めたエピソード6作目最終章(全9話の中では6作目)となる本作。2004年までの邦題は、「ジェダイの復讐」となっていましたが、エピソード1から3が加わった時点で、「ジェダイの帰還」に変更されました。

エピソード4から5を見た当時は、観客のほとんどが「このやろう!銀河帝国め!」って感じだったので、「復讐」でも特に違和感はなかったのですが、原題は「Return of the Jedi」、「帰還」ですね。まあ、善悪の戦いの中で、善側が「復讐」というのも確かに過激でしたから。

物語は、前作でダース・ベイダーにはめられ、カーボナイト凍結させられ、賞金稼ぎのボバ・フェットによってジャバ・ザ・ハットに引き渡されたハン・ソロ奪回作戦から始まるわけですが、正直ちょっとだるい。

その後、銀河帝国が新たに建造中の新デス・スターと反乱軍との戦いとなるのですが、エネルギー・シールドで守られたその最終兵器を攻撃するには、近くにある緑の星エンドア星にある施設を破壊しなければならない。ルーク、レイア、ハン・ソロとメインキャストすべてがエンドア星に降り立ちます。

ここで本作の恒例のスピード・シーンとなるわけですが、今回のスピーダ・バイクの疾走シーンもなかなかいい出来でした。ただ、この星に住む原始的な熊みたいなイウォークとのやりとりは、小さいお子さんのファンを取り込むことには成功したのでしょうが、またまたすこしだるい。まあ、彼らが出てこないと、事態打開の展開が難しかったとは思いますが・・・。

そして本作の最大の見ものである、ルークとダース・ベイダーとの対決、そして皇帝との戦い。これは迫力もスピード感もあり、このシリーズには珍しい(笑)、細かい心理描写もあり、すばらしい数十分間です。いや、本作はこのシーンの為に存在するようなもの。それはエピソード1から5までの物語の、本当の意味でのエンディングでもありました。

で、最後はめでたしめでたしとなるわけですが、エンディングがまたぼろぼろ。なぜ父の火葬にレイアは立ち会わないのか?ある意味これもハリウッド的エンディングとして固定化してしまった、単純にして子供っぽい馬鹿騒ぎのエンディングには、本シリーズの根底に流れるフォースという精神性や父子の愛情、愛と裏腹の憎しみや怒りの危うさといったものが、デス・スターもろともこっぱ微塵に吹き飛ばされてしまっています。

まあまあ、女子供にハッピーなエンディングをもたらすためにはやむをえなかったのかもしれませんが、大河ドラマのエンディングにしては、あまりに安易ではなかったかと思います。まさかルーカス、さっさと終わらせて、ハワイに戻りたかったと言うわけでもないとは思いますが・・・。

まあ、そんなことで個人的にはちょっと物足りないクロージングとなった全6作の本シリーズ。ただ今でも、ややこしいことは考えたくないそんな日の「娯楽映画」の筆頭であることに間違いはありません。

出演:マーク・ハミル,ハリソン・フォード,キャリー・フィッシャー,ビリー・ディー・ウィリアムス,アンソニー・ダニエルズ

監督:リチャード・マーカンド 1983年

製作:ハワード・カザンジャン

製作総指揮:ジョージ・ルーカス

BOSS的には・・・★★★☆☆

スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還 リミテッド・エディション

おすすめ平均:4
4ラストの祝賀会のシーンが・・・・・
5スター・ウォーズの最高傑作
4大団円
4【壮大なスペースオペラとしての総決算】
5劇場初公開版は『ジェダイの復讐』そこには宗教観の問題が・・・

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