2008.10.20

Movies

Tequila Sunrise 邦題:テキーラ・サンライズ

皆さんは、カクテルは何がお好きですか?あまりお酒の飲めない私ではありますが、カクテルは「テキーラサンライズ」が大好きです。あのオレンジの甘さと底に溜まったグレナデンの色合い。テキーラベースですから、それなりにきますが・・・。今日は、そのまんまのタイトルの映画のご紹介。もう20年も前なんですねぇ〜。

麻薬仲買人マック(メル・ギブソン)は、業界から足を洗い、堅気の生活をしようと決心します。が、別れた妻はあれやこれやと金をせびり、従弟のリンドロフ(アーリス・ハワード)はなんとか彼に仕事を続けさせようとする。

マックには高校時代の親友で、今は刑事をやっているニック(カート・ラッセル)がいましたが、麻薬捜査官であるニックは、DEAとの合同捜査に中で、マックを監視する羽目になります。

ある日ニックは、マックの行きつけの高級レストランに行き、ひょんなことでそこの女性オーナー、ジョー・アン・バリナリー(ミシェル・ファイファー)と親密になります。実はマックも、密かに彼女を想っていました。彼女を巡っての、高校時代の親友、それも刑事と犯罪者の三角関係。

南米の麻薬コネクションの元締めカルロスがニックに接触を図ってきたことを知った警察は、マックとカルロスの両方を一網打尽に捕らえようとするのですが・・・。

作品としては、当時売れっ子のメル・ギブソンとミシェル・ファイファアーのラブ・ストーリーであり、またカート・ラッセルとの友情物語を絡めたアクション映画でもあるわけですが、なんといっても大好きなカート・ラッセルの演技がいい。彼の演技に★1個追加です。

職業病である人を疑う習慣と、ジョー・アンに惹かれて行く一人の男。そして友情と愛情の狭間で揺れる男心。彼とタッグを組む、お馬鹿なDEAのマガイヤ(J・T・ウォルシュ)も名脇役な演技で、主人公の二人を盛り立てます。ウォルシュも好きな役者さんです。

海岸線をオレンジ色に染めるカリフォルニアのカクテルのような美しい夕日。そのなかで、ブランコに乗ったマックとニックが交わす会話が印象的です。

公開当時、日本はバブルの真っ只中だったのですが、マックの愛車は黒のポルシェ、ニックの腕時計はロレックス。そしてニックとジョー・アンのサングラスは、これも当時ハリウッドで流行っていて、私も当時愛用していたペルソル。ん〜、いい時代でした。^_^;

マックとジョー・アンの4時間にも及ぶ愛し合うシーン(実際は5分程度^_^;)も美しく、またええ感じですが、最初は絡み合い、解けそうにもなかった3人の織りなす心模様が、やがて真実のものへと解き放たれてゆくプロセスは、単純なメル・ギブ映画には似つかわしくない作りこみが出来ていました。

このタイトルがついたのは、美しい夕陽のほかにもカルロスがメキシコ人であることとか、もっと穿った見方をすると、主人公の3人はそれぞれ、テキーラとオレンジ・ジュースとグレナデンってこと?ちなみに、イーグルスの同名曲とは関係ありません。

ちょっと大人のカリフォルニアの風のようなサウンドは、デーヴ・グルーシンが担当。当時はスクリーンのミシェルに惚れましたが、今見てもやはり美しい。

出演:メル・ギブソン,カート・ラッセル,ミシェル・ファイファー,ラウル・ジュリア,J・T・ウォルシュ

監督:ロバート・タウン 1988年

BOSS的には・・・★★★☆☆

テキーラ・サンライズ

おすすめ平均:4
5素敵な映画
4まさにテキーラ・サンライズ!
2主役級の役者たち
4イーグルス

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