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2008年11月09日
BEFORE SUNRISE 邦題:恋人までの距離(ディスタンス)
あなたは独身。ユーロトレインの中で何となく気の会う異性と知り合いになります。言葉は通じますが、相手は異国の人。男性はアメリカ人で、スペインで学ぶ恋人を訪ね、失意のうちにヨーロッパを列車で彷徨っています。女性はフランス人。建築家として成功した父を持つ彼女は、知性と教養に溢れてはいますが、自らのリアルな人生を見つけ出せずに苦悩している。そして彼は、明日の朝の便で母国アメリカに帰ることになっています。
そんな二人が出会い、意気投合し、別れる理由が見つからないまま、途中下車したウィーンの町で離れ離れになるまでの14時間を過ごします。
2時間近くの物語の間中、二人の会話が続きます。ホテル代がないからと、美しいウィーンの町を朝まで彷徨う二人は、幻想とも思える現実世界を漂流する二人の魂そのものともいえます。お互いに自らを語り、相手の事を尋ねながら、お互いがそれぞれ自分のアイデンティティを見つめなおし、また相手の存在の大きさに気づいてゆきます。
それまで、あくまでも自己中心である、それ以外は他人としか捉えられなかった二人は、会話を通してお互いを理解し、自分以外の人間の大切さを理解してゆきます。
人は、明日があると信じ、明日を生きてゆけることを前提に、安易に、ただなんとなく過ごしてしまっていることがあるはず。もし彼らのように、明日を約束することができず、今しか自分たちにはないとしたら、何を語り何を相手に伝えるべきなのか?
「もし神が存在するなら
人の心の中じゃない
人と人との間の
わずかな空間にいる」
「この世に魔法があるなら
それは人が
理解し合おうとする力のこと」
短いひと時をともに過ごすこと。それは明日がなければ「行きずり」で、美しく語れば「生涯の思い出」なのか?明日があることで、見失うこと、価値をなくすことはないのか?本当は、こんなに素晴らしいことなのに、明日があるばかりに・・・。95年ベルリン映画祭銀熊賞受賞。
出演:イーサン・ホーク,ジュリー・デルピー
監督:リチャード・リンクレイター 1995年
脚本:リチャード・リンクレイター,キム・クリザン
BOSS的には・・・★★★★☆
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投稿者 boss : 2008年11月09日 17:58

