2008.11.03

CLASSICS

2008「かがわ第九」演奏会

今日は第九を聞きに行ってきました。毎年この時期の恒例となった「かがわ第九」演奏会。昨年は仕事と重なって行けなかったので、2年ぶりとなります。一昨年のコンサートは、クラシックコンサートらしい、いい演奏会だったのですが・・・。

今回も、会場はほぼ満席でした。まずはこれも恒例となった、観衆参加の合唱のための練習から。そして、いよいよコンサート開始。今年の指揮は飯守泰次郎さん、オケはこの行事お馴染みの関西フィルの皆さんです。

で、楽団員の登場とともに、あちらこちらで湧き上がる拍手。むむ、嫌な予感がする・・・。

一曲目はベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」序曲。飯守さんの指揮は、なかなか情熱的で、作者の熱い思いがひしひしと伝わってくる熱演でした。

2曲目はいよいよニ短調作品125「第九」です。先ほどのフィデリオ同様、スピード感・緊張感のある熱演。コンサートマスターの譜面をめくり遅れた女性ヴァイオリニストに苦笑。

で、第一楽章が終わって、案の定、拍手・・・まあ、会場の1割程度でしょうか?いや、いいんですよ、このコンサートは特別ですし、いわゆるクラシックコンサートではないですから。多分、飯守さんも楽団の方も、そう思っていただいているはず。

続く第二楽章では、おっとまたホルンが中途半端な音色のフレーズ。そこは大事なとこですよぅ。なんてことを、以前も書いたことがあるような・・・。

第二楽章が終わって、予定通り拍手も終わり(苦笑)、ここで合唱団と独唱者の登場。案の定、拍手。それも最後の一人が入場終わるまで続けてる人がいる。んーなんだか、学芸会の延長だなぁ〜。

そして第3楽章。ここはそう少しテンポを落として欲しかったのですが。なんだか、みんな例の拍手の一件で怒ってるのかも???と思ってしまいます。

ヴァイオリンはffがちょっとヒステリックになりますが、ヴィオラ、チェロと下がるにしたがって、なかなかいい音色で響かせてました。特にコントラバスはよかった。一方、この曲では重要な楽器(?)、ティンパニの響きがあまりにも悪い。なんだかポンポコいってるだけで、響かない。あれほど幕前に演奏者が出てきて、なにやら調整してたのですが・・・。本人も気になってた?

で、4人の独唱者と地元の皆さんによる合唱パート。独唱はバリトンが少し弱かったかな?合唱団は、今年は特にソプラノがパワーアップしてまして、ffの音量など大したものでした。その分メゾやテノールとのバランスがちょっと厳しかったかな?特に影の薄いバリトンとは・・・。

でも、先日見た映画「歓喜の歌」よりは数段よかったですよ!皆さん、お疲れ様でした。

さて、来年第九を聴きに行かれる方に、是非お願いしたいことがあります。

A.拍手はいつすればいいか

 1.コンサートマスター(ヴァイオリンの一番手前左の人)が出てきた時

 2.指揮者が出てきた時

 3.演目が終わった時(フィデリオの終わり、第九の終わり)

 4.カーテンコールで指揮者や独唱者が何度か出てきたとき

B.してはいけないこと

 1.楽章間の拍手(一部の協奏曲やオペラを除く)

 2.演奏開始後の入場

 3.カーテンコール中の退席

 4.演奏中の咳払い、携帯音、飴を剥く音、会話その他雑音

以上を守って、楽しい演奏会にしましょう!

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