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2008年12月29日
American Beauty 邦題:アメリカン・ビューティー
アメリカの典型的な中流家庭を取り巻くさまざまな社会問題と、それらが偶然によって引き起こす家庭崩壊をコミカルに描いたドラマ。第72回アカデミー作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・撮影賞受賞作品。
広告代理店に勤め、郊外の新興住宅地に住むレスター(ケヴィン・スペイシー)は今年42歳。不動産業を営む見栄っ張りの妻キャロリン(アネット・ベニング)と反抗期の高校生ジェーン(ソーラ・バーチ)の3人暮らしのレスター。家族の間にはまともな会話もなく、自分を押し殺して暮らしている彼は、リストラの危機に瀕し人生が一変します。
娘の友人の美少女アンジェラ(ミーナ・スバーリ)に恋をし、そのことに気づいたジェーンは、ますます父親が嫌いになります。そんな折、退役軍人のフィッツ(クリス・クーパー)と息子リッキー(ウェス・ベントレー)一家が隣に引っ越してきます。
ドラッグ、同性愛、ティーンエイジセックスにセックスレス夫婦、リストラに不倫、退役軍人と戦争の傷などなど、現代アメリカの抱えるさまざまな社会問題が、ごく普通の家庭生活の隅をちょっとめくるとボロボロと転がり出てきます。
タイトルの「アメリカン・ビューティー」とは妻キャロラインが庭で育てている真っ赤なバラのことで、ここでは「豊かで幸せな家庭の象徴」として描かれています。またそれは劇中、官能の象徴としてレスターの妄想の中にも登場します。
問題と言っても、それぞれはどこにでもあるような、それこそ私たちの国の現代社会にも、そこここに存在するようなささやかな問題でしかありません。しかしそれらが接点を持ち、つながり始めると、大きなうねりとなって、本来か弱い、また善良な人々を一気に奈落の底へと陥れます。
次第に人間らしい、本来の心を取り戻してゆく主人公レスターですが、最後に神は審判のハンマーを振り下ろします。ちょっとした心の隙間に流れ込んでくる暗い影。どんなに敬虔に生きていたとしても、避けられない運命というなのさだめ。
しかし、何よりも必要なことは、誰かと理解し合い生きてゆくことなんだなと、人生なんてそれだけでいいんだと、反面教師を演じてくれるレスターに拍手。アカデミー映画だとか思わずに、ニュートラルにご覧ください。
ちなみにキャロライン演じるアネット・ベニングは、以前ご紹介した「草原の輝き」で映画デビューしたウォーレン・ベイティの遍歴の執着駅たる女優さんです。
出演:ケヴィン・スペイシー,アネット・ベニング,ソーラ・バーチ,ウェス・ベントレー,ミーナ・スヴァーリ
監督:サム・メンデス
BOSS的には・・・★★★★☆
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汚れた英雄
暴力とSEXを除くと、もはや何も残らないと評された作家大藪春彦の同名小説を、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった角川春樹が映画化した、80年代の2輪レースファンのバイブル映画です。天性のルックスを武器に上流社会の女性たちに貢せ、その資金でレースに生命を賭ける若きライダーの物語。
北野晶夫(草刈正雄)は、バイクメーカーのファクトリーであるワークスではなく、個人参戦のプライベーターとしての誇りを持ち、「プライベーターとして、世界のサーキットの最速レコードをすべて塗り替えること」を夢見ていました。しかし、国内でもトップクラスのレース活動を続けるには巨額の資金が必要です。
そのため彼は、世界的なデザイナー斎藤京子(木の実ナナ)や、コングロマリットの女性オーナーであるクリスティーン・アダムス(レベッカ・ホールデン)、財閥令嬢の御木本菜穂子(朝加真由美)らに男女関係をベースにパトロンとなってもらい、自らはストイックに2輪の頂点を目指します。
ライバルはワークスライダーの大木圭史に勝野洋、彼を支えるチームには奥田瑛二と浅野温子の緒方夫妻にメカニック雨宮貴司に林ゆたか。実際のライディングシーンは、当時の全日本のトップライダーである平忠彦や木下恵司らが参加していて、レースシーンは全日本のチャンピオンレースそのものです。
原作は1969年で、サーキットも1957年にオープンした日本のロードレース発祥の地「浅間サーキット」。また北野晶夫は、交際相手の女性を殺害するという犯罪まで犯しますが、映画版はぐっとソフィストケートされ、レースの華やかさと男の戦いを見事に描いています。
事業戦略会議の席上、クリスティーンが北野晶夫と比べてくたびれていい訳ばかりする重役連中に対し、「あなた方に足りないのは、イニシアチブです!」と一喝するシーンは個人的にはなかなかだと思いました。
リッチな女性に貢がせ、自らはレースという究極の夢を実現しようとする、なんともはや羨ましいばかりの物語であり、まあ「男の子供っぽいエゴ」だと言われてしまえばそれまでなのですが、本気で「夢をかなえる」ためには、ストイックな求道精神が必要であることを、しっかりと伝えてくれます。
男と女、夢と現実、それらが織りなすとある一枚のドラマです。すべての2輪ライダーに贈ります。
出演:草刈正雄,レベッカ・ホールデン,木の実ナナ,浅野温子,勝野洋,貞永敏,林ゆたか,奥田瑛二,朝加真由美
監督:角川春樹 1982年
BOSS的には・・・★★★☆☆
おすすめ平均:
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愛車のフェイスリフトが終りました。
実は先日の高速走行時に、右のヘッドライト横の方向指示器自体をどっかにおっことしてしまったようで、裸電球よろしく球だけがぶーらぶらぶら下がるという、なんとも情けない状態になっていましたので、早速「ヤフオク」にアクセス。入手したのは、オリジナルのオレンジ色ではなく、社外品の白色透明で反射板内臓の中古品。純正部品の10分の一程度の金額です!
取り付けはDIYでただ。なに、ドライバー1本でOKですので。今度は、高速道で落し物をしないように、しっかりと締め付け。どうでしょう、以前これもDIYで交換した銀色ヘッドライト・アッセンブリーとあわせて、なかなか精悍な顔立ちになったと思いませんか?
これが純正状態です。

ちなみに、リアのランプアッセンブリーも交換。こちらは、同年式に乗られている方は同じ悩みをお持ちだと思う、バルブ取り付け部分の設計ミスによる接触不良と、水がたまるというなんともはや状態解消のため。
純正部品価格のなんと100分の1、片側500円で同じくヤフオクで購入。ちなみに落札価格は左右セットで1000円に送料1520円。これも取り付けは簡単、スパナ1本で10分もあれば左右の交換が終りました。
アンチエイジングで若返った黒い「モビーディック」で、新しい年を迎えます。
2008年12月26日
「本年は大変お世話になりました。」
今日で公式には、今年の仕事が終わりました。明日の午前中、社員の皆さんと社内を大掃除し、1年の埃をしっかりと落として、来るべき新しい年を迎えたいと思っています。
思い返せば、本当にあっという間の一年でした。沢山の方との出会いがあり、また新しいお取引を頂きました。本当にありがとうございました。
そして今年も、沢山の方に公私にわたってお世話になりました。ご恩を少しずつでもお返しできるよう、また来年も一日一日、精進してまいります。
弊社は来年の7月で10年目となります。このひとつの節目を迎えるに当たり、ますます多様化し高度化する皆様方のご期待にしっかりとお応えすべく、また次なる10年に向けて、組織と業務の大幅な刷新を予定しております。今後ともワンダーミックスを、どうかよろしくお願いいたします。
ワンダーミックス・ムック株式会社
代表取締役 宮内 久夫
2008年12月25日
2001: A Space Odyssey 邦題:2001年宇宙の旅
人類が始めて月に降り立ったのが1969年のアポロ11号。その前年1968年に、科学小説作家アーサー・C・クラークと鬼才スタンリー・キューブリックがアイデアを出し合い公開されたスペースSF映画。公開直後、興行成績は相当悪かったのですが、後々評価が高まり、今では映画史に残る不朽の名作のひとつとされています。文部科学省が「特選」に指定している、唯一のSF映画。
物語は3部構成となっています。
第一話:「人類の夜明け」
第2話:「ジュピター・ミッション」
第3話:「木星 そして無限の宇宙の彼方へ」
キーワードは「モノリス」と呼ばれる謎の物体なのですが、一体何なのか最後までわかりません。第2話には、かの有名な「HAL9000」型コンピュータが出てきます。そして第3話ではHALを停止させて1人木星に向かったボーマン船長が、木星の衛星軌道上で巨大なモノリスと遭遇し、(意味不明の)驚愕の体験を経て、人類を超越した存在であるスターチャイルドへと進化を遂げます。
音楽で有名なのは、冒頭でかかるリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」、そして月へ向かう場面での、ヨハン・シュトラウス2世の「美しく青きドナウ」です。当時では想像もできなかったであろう宇宙飛行の鮮明なSFXや特撮と、壮大で美しいクラシック音楽の融合は、わけのわからないストーリーなどどうでもよい、この作品を本当に「オデッセイ」として捉えることに成功しています。
ちなみにこの「ツァラトゥストラ」は、カラヤン&WFOだそうです。(クレジットには出てきませんが・・・)
まあ、今から40年も前の人が月にも行ったことがない時代に、しかもCGどころかコンピュータさえも真空管を使っていたような時代に、これだけの映像を残したキューブリックには、とにかく敬服するしかありません。
また撮影に当たっては、相当数の科学者やNASAの関係者の助言を仰いだそうで、今見てもほとんど違和感がない、むしろスターウォーズなどと比べるとリアリティに溢れたシーンの連続です。まあ、無重力状態を映像化するのに苦労しているなぁということろもあちこちあって、手品のネタ探しもひとつの楽しみかも。
ということで、「オデッセイ」的作品としてはなかなかの映画なのですが、明確なストーリーも訴えたいものも実ははっきりしない。ということで、この映画をどう評価すればいいのか・・・。
映画史上の記録、あるいは映像作品としては★4つでしょうか?あくまでも「普通の映画」としては、★3つですかねぇ〜。
出演:ケア・ダレー,ゲイリー・ロックウッド,ウィリアム・シルベスター,ダグラス・レイン
監督:スタンリー・キューブリック 1968年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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「年末がやってきた。」
今年も、残すところあとわずかになりました。今年は、ビミョーなカレンダーのせいで、どこの会社さんも長めのお休みになりそうですね。まあ、全体に需要といいますか購買力が下がっていますから、こんな時には少し長めのお休みを取って、英気を養うのもいいかも。
ところで、最近「派遣切り」とか、派遣社員の雇用に関する話題が多いですね。明日から寝るところがないとか、セイフティネットを用意するとか・・・。
で、一体派遣社員の方ってどのくらいいるのか、気になって総務省のサイトで調べてみました。
労働力人口:6600万人
完全失業者:300万人
差引就業者数:6300万人
自営業・家族従業者:800万人
雇用者数:5500万人
内役員を除く:5200万人
内正規労働者:3400万人
非正規労働者:1800万人
内派遣労働者:140万人
ということで、直近の就業者数の約2%が派遣の方なのですね。で、現在起こっている世界不況の影響で年末から年度末に職を失う方が最大で5万人ほどだとすると、派遣労働者の約7%。ってことは、現在仕事をしている人のうち約0.2%ということになります。これだけ、失業率が悪化するわけですね。非正規雇用全体だと10万人ほどになるようですが。
まあ、結局、こういう事態を想定せずに規制緩和をどんどん進めた政策も悪いし、それに乗じた企業や派遣会社、それに甘んじた本人にも非はあるのでしょうが、そのために派遣などとは一切関係のない私たちの税金がまた使われる・・・。
まあ、ホームレスだらけの国になることだけは避けなきゃいけないですね。
とにかく、楽して儲かる仕事なんてないのです。最悪は意にそぐわない仕事でも、一生懸命がんばらなきゃいけない。生きるためには、食べてゆくためには死に物狂いで働かなきゃいけない。自分の資産を使って暮らしてる人は別にして、誰かれなく尊い労働に身を投じなければならない。
そういうシンプルで当たり前のことを、どうも最近はわかっていない人が多いような気がします。
あなたが今日やった仕事は、誰かにいくらで買ってもらえましたか?
2008年12月23日
HITMAN 邦題:ヒットマン
世界中に熱狂的なファンがいる(らしい)、一匹狼のアサシン(殺し屋)の登場するビデオゲームの映画化作品。ゲームとの相関性にかなり気を遣っているらしいのですが・・・。PG-12指定。
最近この手の映画が多いような、「アベマリア」で始まるイントロ。背景には、幼少の頃から兵器としての殺しの技術を叩き込まれる主人公たち少年の映像が、フラッシュバックのように流れます。
スキンヘッドに後頭部のバーコードのタトゥ。殺し屋「47」(ティモシー・オリファント)は、国外追放された僧侶たちが作った闇の組織のNo.1ヒットマン。ある日、次期大統領候補の暗殺指令を受け、任務を遂行するのですが、その直後から何者かに命を狙われるようになります。
一体誰の仕業なのか?その謎を解く若き娼婦ニカ(オルガ・キュリレンコ)とともに、ジグソーパズルを埋めてゆくのですが、二人の間にはほのかな愛も芽生え・・・。
アクションありーの、セクシャルありーの。といっても絡みのシーンがありません。オルガ・キュリレンコの微乳は堪能できるのですが・・・。
「47」を演じるのは、ダイハード4.0で、マギーQの彼氏だったワルのボス、トーマス・ガブリエルを演じてたティモシー・オリファント。男前なのですが、悪そうさが先立ってなかなかいい主演をもらえない。でも、こういう設定だと、いいかんじでてますねぇ〜。
ニカ演じるオルガ・キュリレンコは、007/慰めの報酬のボンドガールに抜擢されたウクライナ出身の新進女優。かつて007にも登場したソフィー・マルソー似の、脱ぎっぷりのいい女優さんです。ってか、その程度しか今回は役回りとしてはないのですが・・・。
で、「47」自体は全くニカに手を出さない。ストイックな設定なのか、それともオタク思考の中性なのか?途中の半裸の彼女を避けるような微妙なシーンも気になります。もしかして、B級脱却の秘策だったのかもしれませんが、まあこの映画で二人の絡みは、たしかに不要ですなぁ〜。そんな頭にバーコードだと、何が何でも目立ちまんがなぁ〜 ^_^;
で、B級オタク仕様特急便ですから、打ち合いのシーンは異常にすごいです。ちょっとスプラッシュし過ぎの感もありますが・・・。それにしても数えたわけではないのですが、彼のパラ・オーディナンス、弾ありすぎない?
お勧めする方のイメージが沸かないのですが、ガンマニアとアクションファンに!?
出演:ティモシー・オリファント,ダグレイ・スコット,オルガ・キュリレンコ,ロバート・ネッパー
監督:ザヴィエ・ジャン 2007年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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2008年12月22日
Cashback 邦題:フローズン・タイム
お堅いBOSSもたまには、ちょっとエロい映画も見ようじゃないか!と、ジャケ買いではなくジャケ借りした作品。意に反して中身は、ある青年の夢と現実の織りなすファンタジー・ラブストーリーでした。
美大の学生ベン(ショーン・ビガースタッフ)は、幼い頃からちょっとエッチなことが好きな、普通の男の子。しかし彼はそんな女性の持つエロスを、自ら絵を描くという生き方に昇華してゆきます。
ただ、授業では彼の心を動かすような美しさには出会えない。そんな彼は、ちょっとした行き違いでガールフレンドのスージー(ミシェル・ライアン)に罵声を浴びせられつつ破局。しかし、彼女のことが忘れられず、とうとう不眠症になってしまいます。
眠れない8時間を有意義に過ごそうと、夜中のスーパーで働くようになった彼は、時間を止めるという能力を身につけます。初めはちょっとした悪戯しかしていなかった彼は、ある日から勤務中に時間を止め、客の若い女性たちの洋服を脱がせては、彼女たちをスケッチブックに書き写してゆきます。というシーンが、ジャケットになっていたわけですが・・・。
で、同じスーパーで働くシャロン(エミリア・フォックス)とある日、それぞれの夢を語りあうことで彼はとうとうスージーの呪縛、「眠れない夜」から解き放たれます。
かつてフロイトという心理学者が、「性欲論」なるものを著し、人には生まれながらにして性欲なるものが存在し、人の生き死にに大きな影響を与えると説きました。愛と性欲の狭間で揺れ動いていた頃読んだこの本、結局そんな本能的な欲望をどういう形で昇華するかによって、人は無比の芸術家にも前代未聞の犯罪者にもなります。特に男性の場合・・・。
で、この映画をいわゆる「エッチな映画」の延長で見ると、完全に消化不良な作品でしかありません。彼にとって「エロス」とは、彼の追い求める「美」の生々しい体験であり、時間を止めながら、逆に人の生きる、とどまることのない時に流れの中から、「美しさ」そのものを鉛筆で切り取ってゆきます。
とはいっても、まあこんな主題が世紀の大作になるはずもなく、またコメディや青春ドラマ、「ボーイ・ミーツ・ガール」にファンタジーといった、さまざまな要素をぶち込んだ為に、全体的には希薄であり、逆にそのことがこの犯罪的視点を軽やかに見せてくれます。
冒頭に流れる音楽は、ベルリーニの歌劇「ノルマ」から、「清らかな女神」。そのままの流れで、自分たちにとって真の「清らかな女神」を探す旅を続けるならば、結構いい映画なのかもしれません。女性の方には理解しにくい内容かもしれませんねぇ。作りこみ次第では、もう一息で★4つだったかも!イギリス映画です。
出演:ショーン・ビガースタッフ,エミリア・フォックス,ショーン・エヴァンス,ミシェル・ライアン,スチュアート・グッドウィン
監督:ショーン・エリス 2006年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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2008年12月19日
once 邦題:ONCE ダブリンの街角で
アイルランドの首都ダブリンに住むストリート・ミュージシャンの、歌と恋の物語。主演の二人にプロのミュージシャンを起用した超低予算のこの映画、全編を通して主人公の歌う切ない恋の歌が流れる、フォークソングのストリート風ミュージカルかも。アイルランド映画。
街角で、ボロボロのギターをかき鳴らし、自作の歌を歌う若者がいました。母が死に、掃除機の修理業を営む父の手伝いのため実家に戻ってきた彼は、それでも歌うことをやめられず、仕事の合間をぬっては昼夜となくストリートに立っていました。
ある夜、一人の若い女性がやってきて10セントのチップを出し、あれこれとしつこく質問した挙句、自宅の壊れた掃除機の修理を依頼して帰ってゆきます。翌日、本当に掃除機を引っ張って現れた彼女。彼女はチェコからの移民でした。
貧しくてピアノが買えない彼女が、時々弾かせてもらってるという楽器屋さんを訪れた二人は、そこで一緒に演奏し、意気投合します。
ロケ地はほとんどがダブリンの町中。ぐらぐら揺れる手持ちカメラで撮った普段着の映像と、二人の自然な会話は、何かしらスーッと入ってくる日常感に溢れています。登場人物みなが、それぞれの身の丈を演じています。
二人には、それぞれの恋の事情があり、それゆえ二人の距離も微妙なバランスを保ったまま物語が進みます。それは、「映画」らしくない展開でもあるし、逆に私たちの身の回りではよくあることでもあります。
父親のバイク「トライアンフ」に乗ってのドライブや、ダブリンの街角で人ごみにまぎれて歩く二人。イギリスもの(アイルランドもの)らしい何気ないシーンに、ほんわか心が温まります。
ストリートからスタジオ、そしてロンドンへと旅立つ彼のサクセス・ストーリーでは決してありません。人生に一度だけ訪れる「一期一会」と、1回きりのチャンス。それが誰の人生にも訪れることをほのめかしたこの映画は、かつてバンドをやっていたおじさんたちへの鎮魂歌ではなく、「思いをのせる」歌の素晴らしさと、優しい人たちの生きることへのひたむきさへの讃歌です。
ただの「ボーイ・ミーツ・ガール」ではないこの作品、先日の「奇跡のシンフォニー」とは対極にある、さりげないこういう映画、BOSSは大好きです。
出演:グレン・ハンサード,マルケタ・イルグロヴァ,ヒュー・ウォルシュ,ゲリー・ヘンドリック,アラスター・フォーリー
監督・脚本:ジョン・カーニー 2006年
BOSS的には・・・★★★★☆
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2008年12月17日
I AM LEGEND 邦題:アイ・アム・レジェンド
誤った治療薬の開発により、滅亡の危機に立たされた人類。病気の発祥地NYで、ただ一人ワクチンの開発に取り組む科学者の活躍を描いたドラマ。アクション映画かな?
画期的な治療薬のはずだった新型ワクチンによって、地球上の9割の人類が死亡。残りの6億あまりの人間は、狂犬病のような症状となり、1000人ほどになってしまったまともな人間を襲っては食べるようになります。
そもそもの発祥地であるNY市内にたった一人残って、動物実験などを続けながらワクチンの開発を続ける軍人で科学者のロバート・ネビル博士(ウィル・スミス)。敵はゾンビでもないのですが、超人的な身体能力を持つ人食い人間。ただ彼らは紫外線に弱いため、昼間は意外と暢気に暮らせます。
3年間に及ぶ孤独なマウスの実験により、効果がありそうなワクチンが見つかったため、ロバートは罠を仕掛け、人食い人間を捉えようとするのですが・・・。
えーっと、ここまで書くと、なんだかドラマとかいうよりはスリラーかホラー?かと思われた方も多いはず。私的にも、主演がウィル・スミスじゃなければ、かなり凄惨な映画になってたのではと思ってしまいました。
モチーフとしては、「バイオハザード」に近いものがありますが、あそこまでドラマ仕立てにはなっていないし、登場人物も極端に少ない。まあこれは、無人のNYというセッティングですから、仕方ないといえば仕方ないのですが。もしウィル・スミスが嫌いな人だったら、画面のどこをみればいいのか?というくらい、最初から最後まで、ほとんどのシーンに彼一人が登場します。
ただ、「バッドボーイ」や「MIB」、「ワイルド・ワイルド・ウェスト」みたいに、気の聞いたジョークや台詞はありません。全体に説明不足のまま物語は進行し、必然性を納得できないままスリルだけが進行します。これは明らかにホラー映画の、あの理由なき恐怖の連続展開4回転宙返りそのもの!
何故彼が一人、危険に身をさらしながら、かの地で研究を続けるのか?その理由が「ボブ・マーリー」ってのも、弱すぎやしませんか?手榴弾で、前方は相当吹っ飛んだんですが、薄い鉄板一枚のドアの向こうが大丈夫だなんて・・・。それに、電気と水はどこから?
なんて、重箱の隅突きになってしまいましたが、どうも最近、彼の映画でいいものに当たらなくて・・・。これはと思って、期待したのですが・・・。うちの会社のSさんみたいな、重度のウィル・スミスファンの方にのみ!
出演:ウィル・スミス,アリシー・ブラガ,ダッシュ・ミホク,チャーリー・ターハン,サリー・リチャードソン
監督:フランシス・ローレンス 2007年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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2008年12月16日
LIVE AT THE FILLMORE EAST by Miles Davis (1970)
JAZZ投稿1年半ぶりになります。この間、何をやっていたのか?実はちょっとヤボ用があって火星まで行ってました。M行マイルスも佳境へ、時代は「1970年のコンニチハ!」です。
私の愛蔵CDとしては4枚前の「1969マイルス」でご紹介したロスト・クインテットの、実は最後のアルバム。わずか半年あまりの間に、マイルスには大きな変化がありました。
「1969マイルス」でフリーに吹きまくった直後の問題作「ビッチェス・ブリュー」の録音。そして60年代への決別とエレクトリックへの完全な転換。そのためにはメンバーの入れ替えも辞さない「世界の中心マイルス」。
バンドから放り出されてはと、いち早くエレピに馴染んだチックは3歩先を行ってます。ホランドも電気ベースのなんたるかをつかんだ模様。デジョネットは・・・相変わらずしばきまくりです。
でなぜロスト・クインテットの最後のアルバムなのか?実はこのツアーをもって、1964年の「Miles In Berlin」以来、バンドの脇を固めていたウェイン・ショーターが去ります。お払い箱になったのか、自ら去ったのかはわかりませんが、1ヶ月後の「Fillmore West」には、ショーターに変わり新進のスティーブ・グロスマンが参加します。
実は、この2枚のアルバムを聞き比べてみるとその理由がはっきりわかります。マイルス、チック、ホランド、デジョネットは明らかに変化し進化している。というか、同じ「Directions」をやっていても、まったく別世界別次元の演奏なのです。
ところがところが、何も変わらないのがショーター。ソプラノを持ったときは意外に健闘を見せるものの、テナーになるとかつてのマラソンセッション初期のコルトレーンも真っ青の違和感。まあ、放り出されても仕方がなかった?
というか、それほど自らの目指すものに対して、自分にもメンバーにも厳しいのがマイルスさまであり、だからこそ40数年の音楽人生の中で、あれほどの変貌と進化を遂げられたのでしょう。
演奏自体は、先にお話したとおり、「ビッチェス以降」といえる新しい世界。2枚組のこのアルバム、1枚目が1stステージ、2枚目が同日の2ndステージとなっていて、曲目も若干違うのですが、違うのはむしろ演奏の方。
1stではある意味「1969」の発展系延長上の演奏なのですが、2ndになると新たな何かに挑戦するマイルスがいる。新しい音、新しいフレーズ、新しい展開・・・。チックも「リーターン・トゥー」やってます(笑)。つまりこの2枚で、あくなき、欲深きマイルス物語がちゃっかり堪能できます。ってことは、さらにショーター、ますます不利な展開となるわけで・・・^_^;
全体的には、あまり抜けのよくない音ですが、この時期はむしろこんな怒涛の勢いといいますか、音の洪水に流されることを楽しむ時代でもありますので・・・1ヵ月後には、サックスを入替え、バンドはNYからLAに飛びます。
「悟りは無心で!」
今日は、夜に同友会行事がありました。仕事の都合で遅れて参加。なんだか地球誕生からの歴史というか生物学の授業みたいでしたが、「人」にまつわるさまざまなお話は、大変勉強になり、自分の現在行っていることの確信を得たり、疑心暗鬼になったり。そのまま食したのでは、消化不良になりますので、自分の言葉に置き換えて、ひとつずつ実践してみます。
それと、「○○さんをお迎えして・・・」というのは表敬であり、あくまでも視聴する自分は「素」でなければならないなと。そうしないと、大切なことを間違って捉えたり、逆に自分には関係ないことまで、とてつもなく大切なことだと勘違いしてしまいます。
悟りは、無心で・・・
ちなみに写メですので、写り悪いです。
Falling in Love 邦題:恋におちて
恋に落ちると、人は元気になり、元気でなくなり、美しくなり、醜くなり・・・。それは老若男女を問わず、未婚既婚を問わず・・・。ディア・ハンターのロバート・デ・ニーロ&メリル・ストリープによる、既婚者同士の純愛、つまり不倫の物語。
クリスマスイヴの夜、ニューヨークの「リゾート(!)」という名の書店で偶然出会った、フランク(ロバート・デ・ニーロ)とモリー(メリル・ストリープ)。建築技師のフランクは、シーフロントのビル建設現場に、父が大学病院に入院しているモリーは父の見舞いに、二人はニューヨーク郊外の隣駅からそれぞれ同じような時間帯の電車に乗合わせていました。
やがてお互いを意識し始めた二人は、偶然の電車から約束の電車へ、そしてデートを重ねるようになるます。
「愛なんて今さらどこにあるの?」というフランクの妻。夕食の食卓で、患者の死を語るモリーの夫。いや、それは見ている私たちへの言い訳にしか過ぎませんよね。突然の恋は、天使の悪戯。いや、カトリックの天使はそんな悪戯はしないか・・・。
デ・ニーロはやくざがはまり役といいますか、やたらとかっこいいのですが、こういう恋に身をやつすダメ男の役もなかなかのものです。一方のメリル・ストリープ、個人的にはあまり好きな役者さんではないのですが、この映画では表情がすごくいいです。
特に、フランクがヒューストンに旅立つ夜に電話を切ったあとの表情。なにげないのですが、これはすごいです。この頃の映画って、こういうシーンをきっちりと映像化しているところがいいんですよね!映画はやはり、SFXでもDOLBYでもなく、人が演じるお芝居なのです。
音楽は、デーヴ・グルーシン。軽快なBGMは、不倫という罪をミョーにあっけらかんと見せてくれます。ってか、ちょっと軽すぎやせんか?「暢気な父さん」って感じ。
この映画の公開の翌年、日本では「金妻」正しくは「金曜日の妻たち」がオンエアされ、小林明子の「恋におちて」がヒット。「不倫」が「フリン」という市民権を持ち、社会現象にもなった年でした。
既婚者が、他の誰かと恋に落ちるのは、社会秩序の崩壊に繋がります。だめです。でもです、彼らの気持ち、痛いほど、よくわかります。やはり、「結婚は勢い」とか「できちゃった」とかではだめですね!
出演:ロバート・デ・ニーロ,メリル・ストリープ,ハーヴェイ・カイテル,ジェーン・カツマレク, ジョージ・マーティン
監督:ウール・グロスバード 1984年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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2008年12月15日
「爆走600キロ」
今日は午前中、私用でお休みをいただいておりました。午後からは神戸まで日帰り出張。BGMはマイルスのフィルモア・イースト・ライブ。今日一日で、約600kmの走行です。フゥー・・・
で、ちょっとだけ、ハーバーランド・クリスマス。
2008年12月14日
August Rush 邦題:奇跡のシンフォニー
孤児院で育った少年が、音楽によって時に希望を、時に勇気を得ながら、両親を探す旅を描いたヒューマン・ドラマ。早く観ないと、某社長に怒られそうで・・・。
兄弟でロックバンドを組んでいるルイス(ジョナサン・リス=マイヤーズ)は、ライブ後のパーティでライラ(ケリー・ラッセル)と出会い、一夜を過ごします。彼女もまた、NYフィルとの緊張の演奏会の後でした。名門ジュリアードを卒業し、チェロ奏者として父から一身に期待を受ける彼女。しかし彼女はこの夜、ルイスの子供を身ごもります。
12年後。生まれた時から孤児院で暮らす少年エヴァン(フレディ・ハイモア)は、両親に合う為、音楽に背中を押されて、マンハッタンへとひとりやってきます。行くあてもない彼は、身寄りのない子供たちを音楽で束ねる元ストリート・ミュージシャンのマックスウェル(ロビン・ウィリアムス)のところに転がり込みます。エヴァンのもつ天才的な音楽的才能を見出されたマックスは、彼を元手に大きな稼ぎ目論みます。
この時点で、父親ルイスと母親ライラ、そして息子エヴァンは別れ別れ。そして3人は、音楽の持つ磁力によって次第に引き寄せられます。それは、当然とか必然とかではなく、そもそも音楽の持つネイティブな性質、「自然」なのです。
いきなりギターが弾けるようになったり、3分のレクチャーで作曲ができるとか、そのことで名門ジュリアードにいきなり入学とか、そういう部分はあまりにもファンタジーっぽいのですが、ここまで彼の才能を無茶に広げないで、しっかりとリアリティを持たせればもっといい作品になったのでは?
エンディングでも、ライラからルイスに事の次第を耳打ちする脚本とか、もう少し違ったラストを構築してもよかった。ルイス役のジョナサン・リス=マイヤーズは、本人が孤児院の出身らしい。MI3にも出ていたケリー・ラッセルも、演技はもうひとつではあります。
それでも、途中からは落ちる涙が止まらない。それはひとえにフレディ・ハイモアの好演によるもの。いや、ロビン・ウィリアムスとかテレンス・ハワードなど百戦錬磨の脇役陣がしっかりファンデーション固めてるということもあるのでしょう。これって、結構大事。
音楽は、プログレ・ロックからやってきたマーク・マンシーナ。なかなかのツワモノです。
原題の「オーガスト・ラッシュ」はエヴァンの芸名。邦題は、女子供を騙すためとはいえ、ちょっとやりすぎ。そういう意味で、日本の配給会社の担当者も含め、みーんなもっとシュアーに、いや「自然」にやれば、もっともっといい映画になったと思うのですが・・・。
出演:フレディ・ハイモア,ケリー・ラッセル,ジョナサン・リス=マイヤーズ,テレンス・ハワード ,ロビン・ウィリアムズ,ウィリアム・サドラー
監督:カーステン・シェリダン 2007年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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Batman 邦題:バットマン
アメリカの「3大コミック・ヒーロー」と言えば、「スーパーマン」「バットマン」「スパイダーマン」。その3人の中で、最も自分に近いかな?と思われるのが、今日ご紹介するバットマン。この「近いかな?」感覚って大事で、これがないと感情移入できず、見終わった後に空を飛べそうに思えませんから・・・。
ニューヨークのマンハッタンらしい「ゴッサムシティ」。ここは警察も腐敗し、悪がはびこり、街をあげての「200年記念祭」もそのため頓挫します。この町で、悪を懲らしめている「こうもり男」がいるらしい。新聞記者のノックス(ロバート・ウール)とカメラマンのヴィッキー(キム・ベイシンガー)は、こうもり男の正体を突き止めようとします。
彼らの前に現れたのは、大富豪のブルース・ウェイン(マイケル・キートン)。ヴィッキーとブルースは意気投合しベッドを共にするのですが、実は彼こそが「バットマン」だったのです。
一方、暗黒街を仕切るマフィアのボス、グリソム(ジャック・パランス)とその右腕ジャック(ジャック・ニコルソン)は、ボスの女を巡って対立。やがて自らを陥れたボスを倒したジャックは、酸の窯に落ちて変身し、「ジョーカー」と名乗ってバットマンの復讐に向かいます。
実はこのジョーカーとバットマンには、かつて何十年か前の因縁がすでにあったのです。
他のこのタイプのヒーローと同じく、バットマンも何の特殊兵器も超能力もありません。戦う道具は、バットモービルにコウモリ型戦闘機くらい。基本的には格闘技です。ですから、時々とてつもなく弱くてハラハラしたりします。
ただ、この等身大の強さがこの映画のいいところで、悪の権化「笑うジョーカー」の悪行も、それにあわせて人間レベルの「ちょっと悪」と言う感じでしょうか?
それにしてもこの映画、制作費の半分近くのギャラを取ったといわれるジャック・ニコルソンの演技と存在に支えられていると言っても過言ではないでしょう。いやー見ごたえ十分、おかしくておかしくて・・・。
監督は「ビートルジュース」を大ヒットさせたティム・バートン。ジョーカーのBGMにプリンスを使ったナイスなチョイスの音楽は、ダニー・エルフマンが担当。ゴシック様式のゴッサムシティやバットカーなどの凝ったデザインも楽しめます。
ゴッサムシティの美術館には「フェルメール」や「レンブラント」、「ドガ」などがあったり、BGMにはモーツァルトが流れている。ってことは、この世界と繋がったどこかなのですね!(笑)ジョーカーが恋を語るのは「パーシーフェース」だったり・・・。
熱狂的なコミックファンからすれば、コミックと映像ドラマの中間的な本作は、ちょっと物足りないかもしれませんが、その微妙な立ち位置でうまくまとめ上げた映画ではないでしょうか?ヒーローものとしては、もうちょっと戦うシーンが欲しかったかな?
というよりも、かつて封切りのこの映画を観て、すっかりジョーカーのファンになったものでした。何でもこなせる、ジャック・ニコルソン、大好き!
しかし、このマークを見ると、なんだか口をあけた「のどちんこ」みたいに思ってしまうのは、トホホなだけ???
出演:マイケル・キートン,ジャック・ニコルソン,キム・ベイシンガー,ロバート・ウール,パット・ヒングル
監督:ティム・バートン 1989年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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2008年12月13日
The Accidental Tourist 邦題:偶然の旅行者
人生はよく旅にたとえられます。快適な旅のためのガイドブックの類は数あるのですが、しかし快適な人生のためのガイドブックは、なかなかいいものに出会えないものです。一人息子を事故で亡くして初めて、妻とのすれ違いに気づいた一人の執筆家の、人生という旅の途中の出会いと別れの物語。
ビジネスマン向けに快適な旅行のためのガイドブックを執筆しているメーコン(ウィリアム・ハート)と彼の妻サラ(キャスリン・ターナー)。1年前の夏、一人息子が強盗事件に巻き込まれ不慮の死を遂げます。以来、二人の間には目に見えない溝ができ、人生に対する価値観の違いに気づいた彼女は離婚を決断し家を出ます。
一人になっても、取材のための旅行は続きます。しつけの悪い飼い犬の面倒を見てもらうため、メーコンは風変わりな調教師の女性オーナー、ミュリエル(ジーナ・デイヴィス)のワンニャン病院に愛犬エドワードを預けることになります。
サラはある意味、理想の妻。美人でメリハリがあり、いかにもデキル女性。一方の離婚歴のあるミュリエルは、とんでも長い付け爪やデリカシーのないアプローチ、教養があるとも思えない会話。そういうセッティングに対して、絶妙のキャスティングです。「めぐり逢えたら」同様、ここでもビル・ブルマンが名脇役、コメディタッチの花を添えます。
常識的に考えれば、どちらをとるかといえば明らかにサラに軍配が上がります。そもそも、メーコンが結婚したのは、ミュリエルタイプの女性ではなく、サラタイプ、いやサラそのものだったわけですから。名前からして、「サラ」に対して「ミュリエル・プチェット」ですから・・・。
彼の妹ローズの結婚式の日、介添えをするサラと参列したミュリエル。なんともいえないシーンです。
彼は原稿をタイプします。
「陥ってはならないのは、まやかしの安心である」
彼にとって、ミュリエルは「まやかしの安心」だったのか?それとも・・・
ジーナ・デイビスはこの映画での名演で、アカデミー助演女優賞を受賞します。監督は、「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」や「レイダース/失われたアーク」の脚本家として知られ、「白いドレスの女」で監督デビューを果たしたローレンス・カスダン。音楽は、さりげなくジョン・ウィリアムスだったりします。
「愛」ってなんなのか?「愛がすべて」なのか?「愛はすべて」じゃないのか?そんなとてつもない命題の、ほんのちょっとした、もしかしたらソウかもしれない、ささやかなひとつの事例として・・・。今、幸せなあなたも。今、愛に彷徨ってるあなたも。「偶然の出来事に出会った旅の途中」のあなたも。
出演:ウィリアム・ハート,キャスリーン・ターナー,ジーナ・デイヴィス,エイミー・ライト,ビル・プルマン
監督:ローレンス・カスダン 1988年
BOSS的には・・・★★★★☆
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Monsieur Hire 邦題:仕立て屋の恋
一人暮らしの仕立て屋の中年男が、殺人事件に巻き込まれ、人生を狂わせてしまう、それはそれはフランス映画的なフランス映画。ロマンスありのミステリー、いやある意味ヒューマンドラマかも?
公園で見つかった若い女性の絞殺死体。事件を担当する刑事(アンドレ・ウィルムス)の捜査線上に浮かんだ男は、極度の潔癖症の仕立て屋のイール(ミシェル・ブラン)でした。一人孤独に暮らす変わり者の彼は、近所の人からは嫌われていました。
売春宿に通い、ボーリング場では抜群の腕前を披露する彼は、アパートの向かいに住む若くて美しい女性アリス(サンドリーヌ・ボネー)の暮らしを、毎晩、明かりもつけずに眺めながら、実は心の深いところで彼女に恋をしていました。
アリスには、エミール(リュック・テュイリエ)というちょっとやくざな恋人がいました。結婚を望むアリスに対し、返事をごまかすエミール。そしてある嵐の夜、アリスは向かいの窓にイールの姿を認めることになります。
彼の愛する曲が、ブラームスの「ピアノ四重奏曲第一番」。それが、イールのアリスへの想いのすべてでした。刑事の執拗な追求の中、彼の愛はどこに向かってゆくのか?
監督はパトリス・ルコント。最近では、「ぼくの大切なともだち」で有名になりましたが、この作品の続編のような「髪結いの亭主」も彼の手によるもの。また主人公のミシェル・ブランは、俳優以外にも脚本や監督もこなします。
ハリウッド発のおちゃらけた恋物語がお好きな方には、正直ちょっと厳しいかも。でも、命をかけるほどの恋に身をやつしたことのある方には、是非ご覧いただければと・・・。
彼は犯人なのか?彼の人生をかけたアリスへの恋の行方は?それは観てのお楽しみ。ご期待通り、物語はフランス風に2転3転します。最後まで気を抜くことなかれ!
主演:ミシェル・ブラン,サンドリーヌ・ボネール,リュック・テュイリエ,アンドレ・ウィルムス
監督:パトリス・ルコント 1989年
BOSS的には・・・★★★★☆
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2008年12月12日
「出会いに感謝!」
今日は夜に、お得意様の忘年会にお誘いいただき、参加いたしました。いつもの顔ぶれに、久しぶりにお会いする懐かしいお顔、そして始めましての新しい出会い。あっという間の3時間でした。
この歳になると、本当に人生は出会いの旅だと思います。これからも、沢山の方と袖すりあえるよう、またお会いできた方に「また、あいつと会いたいな!」と思っていただけるよう、精進しなければ・・・。毎週のように忘年会が続きますが、2008年、まだまだ進行中です!
2008年12月11日
ジャコモ・プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」
映画「月の輝く夜に」に登場した、プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」。「ボヘミアンたち」と題された、パリのカルチエ・ラタンに住む若く貧しいボヘミアンたちの愛と友情を描いた人気の高いオペラです。
1830年代のパリ。エッフェル塔が出来る50年ほど前のことです。クリスマスイブの夜、詩人ロドルフォ、画家マルチェッロ、哲学者コッリーネ、音楽家ショナールの4人は、薪を買う金もない寒い部屋で、それでも人生を楽しんでいるようでした。
「今夜はクリスマス・イヴなのだから、皆でカフェ・モミュスに繰り出そう」そう言って、たまった家賃として払うはずの金を持ち、仕事の残ったロドルフォだけを残して仲間たちは出かけます。
そこに、隣に住むというお針子のミミが、カンテラの火を借りにやってくるのですが、めまいに襲われ床に倒れこみます。
クリスマスイブの夜、偶然からであった貧しい二人、詩人ロドルフォとお針子ミミは恋に落ちます・・・。
このオペラの聴きどころは、
第一幕の二人が出会った場面からは、ロドルフォの「なんて冷たい小さな手」、それに応えるミミの「私の名はミミ」、お互いの気持ちを確かめ合う「おお、うるわしい乙女よ」。
第2幕のイブのカフェ・モミュスの場面からは、ムゼッタのワルツ「わたしが歩いているときは」。
第3幕、翌年の2月のダンフェール門前で、ロドルフォに別れを告げるミミの「あなたの愛の呼ぶ声に」、別れ別れになる二組のカップルの4重奏、ロドルフォとミミ、マルチェッロとムゼッタの「さらば甘い目覚めよ」。ここで若干のウルウルです。
そしていよいよ第4幕。ロドルフォとマルチェッロの「ああミミ、君はもう戻ってこない」、ミミの薬代にと質入する外套にコルリーネが別れを告げる「年老いた外套よ、聞いてくれ」。
そしてエンディング。気を利かせて部屋を出た友人たちと、残ったミミとロドルフォ。ミミの「みんな行ってしまったのね」で、
「とても大事な事を伝えたい、それは大海より大きく深いもの。あなたは私の愛であり、私の命のすべてです。」と歌います。
それに応えるロドルフォの「ああ、僕のミミ」。
二人は、出会った夜のことを語り合い回想しますが・・・。
ここで、どばーっといきます。(笑)
プッチーニの作品としては初期の部類なのですが、全編を通して彼らしいメロディに溢れています。当時のオペラは、台本は台本家が書き、それに作曲家が曲をつけるのですが、プッチーニは微に入り細にわたり台本に手直しを要求したそうです。浪々と流れる楽曲の裏では、そういう細かい積み重ねの努力がやはり払われているのですね。
ええ、たかがそれだけのことですので、凝った映画のような複雑な作りこみはありませんし、初めから終わりまで歌いっぱなしなんだから、少々のことは大丈夫!とも思えますが・・・。
少しでも興味を持っていただいた方は、是非一度ご覧ください。
私のお勧めは、CDだと問題無しの御馬鹿一番パバロティに、見た目本当に病気?のフレーニ、カラヤン&VFOですが、DVDだとクリスティーナ・ガイヤルド=ドマスにマルセロ・アルバレス、ブルーノ・バルトレッティ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団をお勧めしておきます。
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「どーゆー(気?)な日」
今日は午後から、「サイトを見ました」とおっしゃって、Webサイトを構築されたいというお客様に突然のご訪問をいただきました。ありがとうございます。
で、初対面のお客様を前に、お仕事の話は置いといて、「熱く同友会の良さを語る」私・・・。こんなことでいいのか?わからんけど、いいのだ、多分・・・自信はないが・・・。よしとしよう。
明日もお得意様訪問予定あり。夜はお得意様先の忘年会にお呼ばれ。明後日は、半年に一回の恒例となった社員さんとの個人面談です。まだまだ、今年が続きます。
Sleepless in Seattle 邦題:めぐり逢えたら
元祖ラブコメ伝道師、トム・ハンクスとメグ・ライアンがお届けするハートフル・ラブコメディ。いや、コメディ満載のハートフルなラブストーリーです。
最愛の妻を病気で亡くし、失意のうちに8歳の一人息子ジョナ(ロス・マリンジャー)とともに、シカゴからシアトルに引っ越したサム(トム・ハンクス)。1年半後のクリスマスの夜、ジョナは全米放送の深夜ラジオの番組に電話して、「落ち込んでるパパに新しい奥さんを」と願いを訴えます。
その放送をたまたま耳にしたボルチモア新聞記者アニー(メグ・ライアン)は、最近ウォルター(ビル・プルマン)と婚約したばかり。しかし、その番組のことがきっかけとなって、彼女の中で何かが変わり始めます。
なにしろ元祖ラブコメ伝道師の、個人的には最高傑作だと思います。そう、かの「ユー・ガット・メール」をぶっちぎって!それは、彼らの恋がただときめくだけのものではなく、人生の選択そのものと深く関わっているからです。
そして物語のあちらこちらにちりばめられた名曲の数々。ミュージカル「ヘアスプレー」でトニー賞とグラミー賞を手にしたマーク・シャイマンの手管によるもの。もちろん、サントラCDも買いました。(笑)
そして、一人息子ジョナの純粋な心と行動もこの物語に華を添えます。大人の二人の恋を、ピュア・サイドからしっかりサポートしています。
映画の中でアニーと上司で親友のベッキー(ロージー・オドネル)の二人が夢中になって観たり、会話の中でも何度も登場するケイリー・グラント&デボラ・カー「めぐり逢い」を「女の映画だ」といいながら、結局はトレースするこの恋、いやー一粒で二度美味しい!
メグ・ライアンとのカップリングが多いノーラ・エフロン。「恋人たちの予感」を皮切りに、「めぐり逢えたら」「ユー・ガット・メール」「電話で抱きしめて」などなど。メグの良さを十二分に引き出しています。
「映画を観すぎると、ろくなことにならない」
そう彼女は言いつつ、彼女も観てる私たちも「人生って結構ロマンティックだ」と思い知らされます。そうなんです、人生って、結構ロマンティックなんですよ!
人生を左右する「1分」。本家「めぐり逢い」ほどではありませんが、エンディングで泣けない人は、トモダチジャナイ・・・。
出演:トム・ハンクス, メグ・ライアン,ビル・プルマン,ロス・マリンジャー,ロージー・オドネル
監督:ノーラ・エフロン 1993年
原案:ジェフ・アーチ
脚本:ノーラ・エフロン,デイヴィッド・ウォード,ジェフ・アーチ
音楽:マーク・シャイマン
BOSS的には・・・★★★★★
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2008年12月10日
「同友な日々」
先週土曜日は、同友会の支部忘年会がありました。明けて月曜日は理事会、昨日は異業種交流委員会。そして今日は支部役員会がありました。日曜をはさんで、4連夜。「同友な日々」が続いています。
支部行事としては今日が最後なのですが、年末までに全県行事はまだ2回。もちろん、増強活動は365日続きます。年の瀬といって落ち着くのは、まだ先のようです。
2008年12月09日
BOSS的独断と偏見に満ちた「クリスマスに観たい映画 ベスト10」
町にクリスマス・イルミネーションとジングルベルが流れる季節になりました。教会でも降誕祭が始まり、25日のクリスマスまであと2週間あまり。そこで映画好きのBOSSが独断と偏見で選ぶ、「クリスマスに観たい映画 ベスト10」をご紹介します。
選考基準は、[映画としての出来] x [クリスマスモチーフの効果]を、経験と感でカウントし、適当に並べてみました(爆)。まだまだ、このブログでもご紹介していない映画がたくさんあり、道は遠いなぁと・・・。クリスマス前後にビデオを観る機会がある方は、是非参考にしてください。
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5:シザーハンズ(1990)
7:恋におちて(1984)
8:あなたが寝てる間に…(1995)
9:戦場のメリークリスマス(1983)
10:NOEL ノエル(2004)
*その他、「こんな映画もいいよ!」というご意見もお待ちしております。
Moonstruck 邦題:月の輝く夜に
メトロポリタン歌劇場とプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」、そしてニューヨークはブルックリンの下町に住むイタリア系の人たちの織りなす、ちょっとロマンティックなラブ・コメディ。
今年で37歳になるロレッタ(シェール)は、7年前に交通事故で夫を亡くしてからずっと独り者。そんな彼女が、ある日夫の友人であるジョニー(ダニー・アイエロ)からプロポーズされます。その足で危篤の母を見舞いにシチリアに旅立つ彼には、喧嘩別れしたままの弟ロニー(ニコラス・ケイジ)がいました。
弟に式に出席するように伝えてほしいというジョニーの伝言を伝える為に、ロレッタはロニーの働くパン屋を訪れるのですが・・・。
いやー、イタリアン・ブランドのポスターかと思ってしまうほど美しいです、シェール。彼女、我が愛しの「オールマン・ブラザーズ」のグレッグと結婚していた時期もある、もともとはミュージシャンでグラミー賞歌手なのですが、この映画ではアカデミーも受賞します。
一方のニコラス・ケイジは当時24歳。初めての主演をゲットし、性格俳優である彼らしいオペラ好きで心に傷を持つロマンティックだけど実直な青年をうまく演じてます。
ロレッタの父コズモ役のヴィンセント・ガーディニアと母ローズ演じるオリンピア・デュカキスも名脇役。朝食はパンの真ん中に卵を落として、イタリアントマトを添えてフライパンで焼いて・・・とか、料理も暮らしも習慣も、あちこちにちりばめられたイタリアン、観ていて聞いていてとっても楽しい。
監督は、「屋根の上のバイオリン弾き」や「ジーザス・クライスト・スーパースター」のノーマン・ジェイソン。彼らしい自然でスマートなカットの連続がきめ細やかに組み合わされ、登場人物たちの微妙な心模様を「アルデンテ」に表現しています。
クリスマスイルミネーションの輝くメトロポリタンのホールとか客席とか、見たことない場所も楽しめますが、オペラに興味がなければ、コマ劇場でもよかったのかも。逆にオペラファンの方には、劇中では第3幕がちょっと観れるだけですので、オペラ自体は別のDVDでご堪能ください。
クリスマス頃の物語。この時期にぴったりです!ご家族で、恋人と二人で、心温まるラブストーリーをご堪能あれ!アカデミー賞主演女優賞・脚本賞受賞。
出演:シェール,ニコラス・ケイジ,ヴィンセント・ガーディニア,オリンピア・デュカキス,ダニー・アイエロ
監督:ノーマン・ジュイソン 1987年
BOSS的には・・・★★★★☆
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2008年12月08日
Girl with a Pearl Earring 邦題:真珠の耳飾の少女
最近フェルメールの話題が多いのですが、彼の作品の中でも私が最も好きな作品「真珠の耳飾の少女(別名:青いターバンの少女)」をモチーフにした同名小説を、ハンニバル・ライジングのピーター・ウェーバー監督が映画化した歴史ドラマ(フィクション)です。
時は17世紀1664年。失明したタイル職人の父の代わりに一家を支えるため、17歳のグリート(スカーレット・ヨハンソン)は画家のヨハネス・フェルメール(コリン・ファース)家の住み込みの使用人として働き始めます。
まともな教育を受けられず文字も読めないグリート。しかし色彩や絵画構図などに対するセンスのよさを彼女の中に見出したフェルメールは、絵の具の調合などを指示しながら、彼女からさまざまなインスピレーションを得るようになります。
フェルメールは主人、といっても婿養子のマスオさん状態。しかも彼の絵が売れなければ、一家は路頭に迷います。また主人と使用人という、何があっても不思議はない状況の中で二人はお互いの思いを秘めながら、フェルメールは彼女をモデルについにかの絵を描くことになります。
という悩める芸術家と、彼に創造のエネルギーをインスパイヤーする美しい少女の、プラトニックな愛が描かれているはずなのですが、どうもそのへんの折込みが不足している。
原作は読んでいないのですが、彼女が恋する(?)肉屋の息子ピーター(キリアン・マーフィ)とのありがちな恋物語も、フェルメールとの淡い恋に芸術的な官能性をもたらすには至らず、かえって邪魔っぽい。
もっともっと、胸の詰まるような、苦しくてどうしようもなくて、それを一枚の絵に昇華してゆくような、そういう細やかさがあればなぁと。イギリス映画ということで、ハリウッドにはないウェットな作りこみを期待したのですが、登場人物が地味なだけに終ってしまったような・・・。(^_^;)
それにしても、カットは素晴らしいです。かの名画のシーンが次々に登場し、見ているほうはなんだかお尻のあたりがむずむずしてきます。気になったのは、「真珠の・・・」の絵の少女の目は黒なのに、スカーレット・ヨハンソンは美しいブルーアイだったことかな?
ピーター・ウェーバー監督って、結構いい絵を写す監督かも?光の画家と呼ばれる「レンブラント」を想像してしまいました。フェルメール好きな方には、★もしくは★★★★★と評価が分かれるのでは?
出演:スカーレット・ヨハンソン,コリン・ファース,トム・ウィルキンソン,キリアン・マーフィ,エシー・デイヴィス,ジュディ・パーフィット,アラキナ・マン
監督:ピーター・ウェーバー 2002年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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2008年12月07日
White Room by Cream
GoodFellas 邦題:グッドフェローズ
少年の頃から憧れていたギャングになった実在するある男の半生を、巨匠スコセッシが映像化したギャング・アクション映画。1991年アカデミー賞助演男優賞受賞。
自分たちのことを「ワイズマン」と呼び、仲間たちを「グッドフェローズ」と呼ぶ町のギャングたち。幼い頃から、そのパワー(力や暴力)に憧れていたヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)は、12歳で地元ブルックリンの下町を牛耳るポール・ シセロ(ポール・ソルビノ)の手下となり、めきめきと頭角をあらわしてゆきます。そして強奪専門のジミー・コンウェイ(ロバート・デ・ニーロ)やチンピラのトミー・デビート(ジョー・ペシ)とともに、大きなヤマに手を染めるようになります。
何度かの刑務所暮らしの後、カレン(ロレイン・ブラッコ)と結婚、子供を儲けるのですが、荒稼ぎを目論む彼は、親代わりのポールの忠告を無視し、麻薬の売買に手を染めてゆきます。
ギャング映画の金字塔はなんといっても「ゴッド・ファーザー」ですが、この映画に登場する男たちは、決して組織のトップには立つことの出来ない、いわゆる万年下っ端のギャングたち。そんな彼らの日常を描いていますから、ゴッドファーザーとはまた次元の異なるリアルな暴力シーンの連続です。(この辺で、約半数の女性の方が引いたはず・・・)
男どものお馬鹿な物語ですので、女性にはやはりちょっときついでしょうねぇ〜。それにしても、この手の映画になると、デ・ニーロの存在感はすごい。主役のレイ・リオッタもたじたじです。いや、このレイ演じるぶちきれヘンリーも、それはそれですごいのですが。特に後半のヤク中になってからはものすごいリアリティ。
ヘンリーの妻役のロレイン・ブラッコ、あまり有名な役者さんではないですが、ギャングの妻という浮き沈みが激しく、また暴力と隣り合わせの生活観をうまく演じてました。
1950年代から80年代が描かれているのですが、当時のヒットナンバーが効果的に織り込まれ、また終盤での素早いカットの切り替えしを支えるクリームの「White Room」は、個人的には最高でした。
結局、そういうこと、つまり悪い事をしてても、決していいことはないよ!というような教訓めいたオチなのですが、これがギャングでなければ、子供の頃から憧れた生き方を生きるって、やはり男にとってはロマンですよねぇ〜。
出演:レイ・リオッタ,ロバート・デ・ニーロ,ジョー・ペシ,ロレイン・ブラッコ,ポール・ソルビノ
監督:マーティン・スコセッシ 1990年
BOSS的には・・・★★★★☆
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「古典芸能を堪能」
今日は、能・狂言を鑑賞してまいりました。文化庁「舞台芸術の魅力発見事業」である今日の公演、アルファあなぶき小ホールはほぼ満席の盛況でした。
演目は、狂言が主人を騙そうと奔走する太郎冠者が笑いを誘う「清水」、能のほうは最後にキツネの精霊が大活躍する「小鍛治」でした。
能・狂言といえば、「日本のオペラ」。その生い立ちもオペラが神や宗教を起源とし、正統派の「オペラ・セリア」と庶民派「オペラ。ブッファ」に別れ、18世紀に統合されていったように、6世紀ごろに中国から伝わった正統派の「雅楽」と庶民派「散楽」に別れ、ご存知室町時代の観阿弥、世阿弥によって形式化されました。
今日の公演前のミニ講座でもお話がありましたが、一般のお芝居や映画、西洋のオペラと、この能・狂言が異なる点は、全者が写実の追及であるのに対し、後者は様式の追求であるということです。特に「能」の場合、歌も最小限の内容ですし、演じる内容自体が極限まで省略化され、動きのひとつひとつがこれ以上削れないほどのミニマムなものになっています。
そんなことで、狂言はまだしも能になると、歌は続くものの舞台ではシテもツレもじっとしたままの状態が続いたりして、最近のSFXを駆使した映画や吉本新喜劇にお馴染みの方には、睡魔と闘う時間となるかもしれません。
先日、フェルメールのお話をしましたが、たとえば「真珠の耳飾の少女」の絵は縦横わずか40cmほどしかありませんが、その壁にあいた小さな窓からは、少女の住む久遠の宇宙の存在を感じます。能も同じように、目付け、ワキ、シテ、笛の4本の柱で囲まれた一辺5.5m四方の空間は、我々の住む俗世界とは異なった、別の宇宙の縮図であるような気がします。
まあ、理屈はどうあれ、映画三昧の今日この頃ですが、たまには日本の古典芸能に触れることも、魂を磨くには必要かと・・・。わたしですか?起きてましたよ、ちゃんと! ^_^;
未知との遭遇 食物編 やまと瓜?はやと瓜?
先週末のこと、実家のキッチンに奇妙な物体がありました。
「なんじゃぁ〜こりゃぁ〜」まあ、食物らしい。
それにしても醜い。「プレデター」より醜い。(シュワルツネッガー談)
まさしく、「未知との遭遇」でありました。
母親に聞くと、近所の人が作っててもらったという「やまと瓜」(?)らしい。別名「はやと瓜」とも言うらしいのですが。調理法を聞くと、「炒め物にしたけど、ゴーヤみたいには味がない」とのこと。いや、それは比較が極端です、母上。
いずれにしても個性的な味のしない、きゅうりのように生で食するものではないらしい。
「ズッキーニみたいなものかぁ?」
ということでいただいて帰り、BOSS風「やまと瓜パスタ」を作ってみました。
この瓜、真っ二つに切ってみると、なんだかジャガイモのようなでんぷん質の粘りがあるので、まずは軽く塩茹でしてあく抜き?あとは通常のベーコン&トマトのオーソドックスなパスタに混ぜこんで炒めるだけ。仕上げは塩コショウに、香り付けのバジルを振ってできあがりです。ちなみにパスタは、フェデリーニの10番1.4mmです。
で、味のほうなんですが、これがなかなかいける。瓜とかきゅうりとかというよりも、大根とジャガイモを足して2で割ったようにほんのり甘く、トマトソースによく合います。食感も、ヌルサクっとしてて、食材として合格点。夏のゴーヤに引き続きのヒット作でした。えーっと、もう近所の人にもらえないのかなぁ〜。 "^_^"
以上、現場から中継でした。
2008年12月05日
Black Hawk Down 邦題:ブラックホーク・ダウン
最近の報道で、スエズ運河を通過し紅海を航行中の民間船舶が「海賊」に襲撃されると言うニュースを耳にした方も多いと思います。今時、「海賊」なのですが、どうも「アフリカの角」と呼ばれるソマリヤから彼らの多くは来ているらしい。しかし、現在首都モガディシュを制している暫定政権、イスラム法廷会議は「自分たちにはどうすることも出来ない」とさじなげ状態。なんで?
ソマリアは永きに渡る内戦で経済が完全に崩壊。世界最貧国のひとつであり、平和基金会が発表した失敗国家ランキングでは上位の常連さんです。
東西冷戦後に部族間による内戦状態となり、1990年代に入ると数十万単位の難民と飢餓による死者を出していました。1993年、国際世論に押されてクリントン大統領は軍隊を派遣します。
前置きが長くなりましたが、この映画はその当時のアメリカ軍のとある市街戦「モガディシュの戦闘」を、「エイリアン」「グラディエーター」「ハンニバル」などの世界的大ヒットで名実ともに不動の地位を確立し、ナイトの称号を授与されたイギリス人監督リドリー・スコットによって、史実に基づいて映像化されたドキュメント映画なのです。
物語は、和平に反対するアイディード将軍の副官2名を拘束する為に、ヘリによる急襲と地上部隊による撤収という、筋書き通りであれば1時間ほどの作戦が描かれるはずでした。しかし、現場でのちょっとした事の積み重ねにより、投入された100名ほどの兵士たちは、徐々に圧倒的多数の民兵によって包囲され、そして2機の強襲用ヘリコプター「ブラックホーク」が撃墜されます。
夕方の3時半に始まった作戦行動は、予定では30分もあれば終わるはずでしたが、米兵と民兵の入り乱れた市街戦はなんと翌朝まで続きます。映像は、一般市民をも巻き込んだ非正規の市街戦という激しい戦いと混乱の様子をドキュメントタッチでつづります。
ブラックホークの墜落シーンは、ものすごい迫力ですが、これは実はCG。全体的にはいつどこから狙われるかもしれない市街戦のありようが、リアルに描かれています。そして、撃たれるから撃ち返すということしか理解できない若い兵士たちの戦うことの意味は、自国のためでもソマリア国民のためでもなく、戦闘に参加し、あるいは傷ついた「仲間の為に戦う」と言う自己矛盾に昇華してゆきます。
あちこちに埋め込まれた兵士たちの心理描写とそのドラマに気を奪われがちになりますが、基本的には超大国による途上国の内戦への軍事介入とその失敗を描いたものです。
ある意味主人公である「MH-60Lブラックホーク」、M16やM60機関銃、民兵の使用するAK-47カラシニコフやRPG-7が登場。いや、みんなそれどころではないんですが・・・。
当時、死亡した兵士の遺体が裸にされ住民に引きずりまわる映像が、CNNかどっかで放映されました。私も目にしました。映画化されると聞いて、すぐさまこの映像を思い出してしまい、映画館に足を運ぶことはできませんでした。今頃になって、ようやくこの歴史的事実に眼を向けることが出来るようになったのですが・・・。
この戦闘がきっかけで、アメリカはソマリアから手を引くことになり、またこの戦闘による地上軍の投入の犠牲の大きさから、以降はミサイル攻撃やハイテクによる戦闘へと、アメリカ軍の戦術は大きく様変わりすることになります。第74回アカデミー賞音響賞・編集賞受賞。
出演:ジョシュ・ハートネット,ユアン・マクレガー,トム・サイズモア,エリック・バナ,ウィリアム・フィクナー,ユエン・ブレンナー,サム・シェパード,ジェイソン・アイザックス,オーランド・ブルーム
監督:リドリー・スコット 2001年
BOSS的には・・・★★★★☆
おすすめ平均:
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2008年12月04日
Stand By Me from YouTube
Stand by Me 邦題:スタンド・バイ・ミー
ごく日常の中のちょっとした不思議を描く「モダンホラー」の先駆者スティーブン・キングの小説「恐怖の四季」の中の1編を、ロブ・ライナーが映像化した青春ドラマ。映画もさることながら、エンディングのベン・E・キングが歌うタイトル曲も有名ですよね。ちなみにこの小説の第一話は、映画「ショーシャンクの空に」です。
オレゴン州の小さな田舎町に住む4人の少年が、行方不明になった少年の死体を見つけようと、線路づたいを歩きながらちょっとした冒険旅行に出かけます。小学校を卒業し、中学に進む前の夏休み。これまでの仲良し4人組も、新しい生活を前に、いや大人への大きな扉を前に、道すがらに自分探しをします。
両親の愛情を一身に受けていた兄を交通事故で亡くし、失意の家の中で孤立している主人公のジョーディ(ウィル・ウィートン)。彼の親友で、アル中の父と不良の兄を持ち、給食代をくすねたことで人間不信に陥っているクリス(リヴァー・フェニックス)。目と耳が悪く、第2次大戦に参加した父を誇りに思っているが、その父から虐待を受けているテディ(コリー・フェルドマン)。ふとっちょで意気地なし、物忘れが激しいが憎めない性格のバーン(ジェリー・オコンネル)。
特に、ジョーディとクリスは、ある意味似たもの同士がゆえに親友です。それは、二人ともが大人への成長に欠かせない糧である「愛情」が欠けているということ。そんな心の空腹を、子供らしいほのかな「友情」で満たそうとします。
この映画は、青春というより少年時代の金字塔のように語られることが多いのですが、登場人物たちの時代でなければ役に立たないというような現実主義的な立場で見るのではなく、成長の過程で人は何を思い、何に迷い、何に悩み、何を必要としているのか。そんなことを、ひとつの仮説として私たち大人に提示してくれる物語だと思います。
彼らの行動や会話は、一見あまりにも子供っぽいような気がします。しかしそういう私たちの日常の会話や行動が、どれほど彼らより大人びていると言えるでしょうか?
子供から大人への成長は、確かに大きな変化を伴います。そして大人になれば、自分はもう完成したのだと、成長や過渡期というものに対して無頓着になります。それは恐らく老化であり、退化でしょう。確かに肉体のピークは10代です。しかし、心や魂は永遠に成長と進化を続けるものです。
その道は、彼らの目指したような、どこまでも続く光り輝く2本のレールと、道すがらの思い出が待っているのです。
あなたは今でも、その好奇心の先へと、歩み続けていますか?
出演:ウィル・ウィートン,リヴァー・フェニックス,コリー・フェルドマン,リチャード・ドレイファス,キーファー・サザーランド
監督:ロブ・ライナー 1986年
原作:スティーヴン・キング
BOSS的には・・・★★★★☆
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2008年12月03日
SPLENDOR IN THE GRASS 邦題:草原の輝き
草の輝くとき
花美しく咲くとき
ふたたび
それは還らずとも
嘆くなかれ
その奥に秘められし
力を見出すべし
ワーズワースの「草原の輝き」の一節です。この詩がモチーフになった、巨匠エリア・カザンの描いた青春ドラマ。
1920年代の中西部。高校生のバッド(ウォーレン・ベイティ)とディーン(ナタリー・ウッド)の二人は恋人。普通の中流家庭の娘であるディーンは、セックスに嫌悪感を持つ母親の影響を受け、バッドのすべてを受け入れることが出来ません。
一方のバッドは、父親が石油関連の企業を経営する裕福な家庭の一人息子。自慢の息子をエール大学に入れたい父親の思いは、彼にとっては大きな負担となっていました。
若い二人によくある行き違い。といっても、今時は携帯メールでベッドインの時代なのかもしれませんが、少なくともフリーセックスが声高に叫ばれた60年代後半以前は、これがあたり前でもありました。
そしてついに、バッドは別のクラスメートの誘惑に負けてしまいます。そのことを知ったディーンは河に身を投じ、バッドによって命は救われたものの、壊れた魂を癒すため精神病院に行く事になります。
世界恐慌の時代を経、二人は再会することになるのですが・・・。
先にもお話しましたが、ファーストフードのようにセックスが手に入る現代では、こんなことで悩み苦しみ、人生までも大きく変えてしまうような純愛など、鼻にもかからないお話かもしれませんが、人が個人として、自分以外の人間と関わることの大変さ、コミュニケーションなどと言う言葉で片付けてしまいがちな「心を伝えることの大切さ」。そういうことを、しみじみと考えさせられます。
ウォーレン・ベイティ、若いです。デビュー作です。プレイボーイはこれからというところです。一方、「理由なき反抗」でジュディを演じたナタリーウッドは23歳、若く美しいです。若きハリウッドスターたちが輝き、そして苦悩し、草原を吹き抜ける風のような見事なエンディングです。
「青春時代」とは、ほろ苦い思い出のつまった時代。いや、人は真剣に誰かと関わろうとする時、本当はいつもこういう苦悩の中にいなければいけないのかもしれません。悲しさよりも切なさで胸いっぱいになるエンディング。ただの青春映画とは呼びたくないのですが・・・。アカデミー脚本賞受賞。
出演:ウォーレン・ベイティ,ナタリー・ウッド,パット・ヒングル,ゾーラ・ランパート,サンディ・デニス
監督:エリア・カザン 1961年
BOSS的には・・・★★★★☆
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今朝は、FMクラシックカフェで、ラトル指揮ベルリンフィルのマーラー5番をやってました。2002年の録音。マーラーの5番は3枚ほど持っているのですが、どの組み合わせにもない緻密な構成と決め細やかな美しさ、自然な流動性。時間の関係で最後までは聞けなかったのですが、いやー素晴らしかったなぁ〜。もう一枚、ライブラリに加えますか・・・^_^;
ということで、今はレヴァイン指揮フィラデルフィア管の5番を聞きながらこれを書いているのですが・・・。
最近、映画というかビデオというか、正確にはDVDをよく観ています。これまでの人生で、一体何本くらいの映画やビデオやDVDを観たのかなぁ〜と考えみても、具体的な数としてはなかなか推定できない。500本位でしょうか?
以前は、その年の正月映画は必ず映画館で観てましたし、話題になった映画だとか、受賞した映画だとか、あるいはレンタル屋さんでパッケージを手にとって面白そうだと思ったり、人に勧められたり。
それでもやはり自身の好みが色濃く出てしまう。私の好みの優先順位は、アダルト系を除くと・・・^_^;
1.アクション系(特にガン・アクション)
2.ラブロマンス
3.ヒューマン
4.史劇
逆にほとんど手が伸びないのが、
1.アニメ(一部攻殻系とジブリ系を除く)
2.子供が主人公のもの
3.動物が主人公のもの
4.二番煎じだと一目でわかる邦画
ということで、本当はいい映画なんだけど、先入観とかオジサンの無用なプライドとかが邪魔をして、見る映画にはかなりバイアスがかかっているのは、このブログの「ムービー・インデックス」を一目見ていただければお分かりの通りです。
そこで、もう少し広い視野と包容力を持って観てみようと、最近はネットで「ベスト100」とか本場アメリカの映画ファンサイトの「ベスト500」なんかを参考に、古いのも新しいのも、いろんなジャンルを観るように心がけています。いや、別に映画評論家になろうなどはしてはいませんが・・・。
最近は読書欲がものすごく減退していて、かといって地上波はろくな番組やってない。それなら映画でも観た方がずっといいなと。まあ、もともと映画は嫌いではないので・・・。
一日平均1本ペースで投稿が続いていますが、はてさてこれも何時まで続くやら。このままだとこのブログ、宗旨替えしなきゃいけないような状態ですからねぇ〜。
みなさん、映画は好きですか?
2008年12月02日
「流行に乗り遅れ、完璧!」
昨日の報道で、今年の流行語大賞の年間大賞にエドはるみ の「グ〜!」と「アラフォー」が選ばれたそうですね!実は正直、どちらも「聞いたことがある」レベルでして、いかに流行から取り残された生活をこの一年間してきたかと言うことでしょうねぇ〜。
実際、口にしたことはありませんし、周りで聴いたこともないような気がする。「クー」のキャラは好きですが、お笑いはほとんど観ない。
お袋が「あらま〜」、芦屋の叔母さんが「あらそ〜」と言うのはよく耳にしますが、「アラフォー」って、「アラティー」とか「アラサー」とかもあり?何で略すのかもよくわかりませんが、これって長崎の出島に上陸したキリシタンが使ってた言葉なのでしょうか?
ってか、映画ばかり観てないで、もっとバラエティやドラマを観なさいということなんでしょうねぇ〜。とはわかっていても、私的には見る気のしないナイター中継のない時期の民放地上波。
そうそう、今東京都美術館で「フェルメール展」やってて、BSとかでは関連の番組が結構多いですよね。でも、以前大阪府立美術館で見た「青いターバンの娘」も大好きな「デルフトの眺望」も来てない。あえて出かけることもないか・・・。
仕事で用事、出来ないかなぁ〜。えっ、今月の14日まで?無理です・・・トホホです。しかも今頃の絵ではなく、時は17世紀。流行とは数万光年、離れています。
GHOST RIDER 邦題:ゴーストライダー
その昔、バイクに乗っていた時期があって・・・って、そういうシリーズ投稿も止まったままですなぁ〜。
で、何台か乗り継いで、現在のところ最後になったのがSUZUKI GSX-R750という黒のバイクで、名前は「ポチ」、ではなく「ghost rider」でした。そもそもこの名前をつけたのは、映画「TOP GUN」からなのですが、今日の映画はマーベル・コミック社の同名コミックが原作のオカルトアクション「ゴーストライダー」です。ってなわけで、ミナケレバ・・・。
親子でサーカスのバイク・スタントショーをしていた17歳のジョニー・ブレイス(ニコラス・ケイジ)。ある日、父ががんで余命いくばくもないことを知ります。そこに現れた悪魔メフィスト(ピーター・フォンダ)は、「父の命を救ってやる代わりに、悪魔と契約しろ」と迫ります。翌朝、すっかり元気になった父親。しかし彼はその日、ショーの最中に事故で死んでしまいます。悲嘆にくれたジョニーは、ショーの仕事も恋人ロクサーヌ(エヴァ・メンデス)も捨てて旅に出ます。
13年の歳月が流れ、スタントマンとして名声を得ていたジョニーは、TVレポーターとなったロクサーヌと再会します。しかし闇の世界では、メフィストの息子ブラックハートが3人の魔物とともに地上に姿を現し、父を倒すために恐るべき力を有する「サン・ヴェンガンザの誓約書」を捜し求めていました。メフィストは、ゴーストライダーの力を借りて、ブラックハートを倒そうと画策するのですが・・・。
コミックの映像版となると、やたらとそういうカラーを出すのが流行りですが、この映画はちゃんと映画らしく、娯楽物に仕上がっています。もちろん、ジョニーの言動やボデコンなロクサーヌのバディそのものはある意味コミックっぽい。それにしてもすごいバディです、彼女。「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」でもジョニー・ディップを悩殺してましたが、それはそれは、まるで水牛です。
150年前にいたという先代のゴーストライダーも登場しますが、こちらはその時代ですので馬にまたがったライダー。ジョニーはドカティでスタントしてますが、ゴーストライダーに変身するとアメリカンホース、ハーレー・ダビットソンに乗り換えます。やっぱりアメリカ映画でバイクと言えば、ハーレーですよね!
かつて「イージーライダー」と言う映画で、ハーレーで暴れまくってた青年ピーター・フォンダがメフィスト役というのも洒落?
アクション、ラブロマンス、オカルトが織り交ぜられた小気味よい娯楽映画。何も残りはしませんし、何も残しはしませんが、まあ娯楽映画ならよしとしましょう!キャラの巾を広げたニコラス・ケイジ、やるねぇ!
出演:ニコラス・ケイジ,エヴァ・メンデス,ウェス・ベントリー,サム・エリオット,ドナル・ローグ,ピーター・フォンダ
監督;マーク・スティーヴン・ジョンソン 2007年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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Raiders of the Lost Ark 邦題:レイダース/失われたアーク<聖櫃>
以前このコーナーでご紹介した、「壮大なスペース・サーガ:スターウォーズ」の第一作を撮り終えた監督ジョージ・ルーカスは、興行的に失敗するのではと言う危惧からハワイに隠遁、同じころ「未知との遭遇」を撮り終えたスピルバーグと合流し、「007みたいな映画が撮りたい」というスピルバーグに、「こんなのどう?」とルーカスが明かしたのは、考古学者インディアナ・ジョーンズの冒険を描いたアドベンチャー物語でした。
時は第2次世界大戦下。大学で教鞭をとる考古学者インディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)は、世界中の宝物を探すトレジャーハンターとしての顔を持っていました。ある日、陸軍情報局からの情報で、ナチスドイツがカイロ近郊で大規模な発掘作業を進めているのが、実は神秘的な力を宿すと言われる「十戒の破片を納めた聖櫃(アーク)」だと知り、軍の依頼を受けてナチスよりも先に聖櫃を手に入れるべく、カイロへと向かいます。
こちらもスターウォーズ第一作を撮り終えたばかりの若きハリソン・フォードが体を張って大活躍。以降、アクション・アドベンチャーの定番スタイルとなります。ヒロインのマリオン・レイヴンウッドは、当初「愛と青春の旅立ち」のデブラ・ウィンガーが予定されていたようですが、結果的にはカレン・アレンのちょっとイモな演技がどんぴしゃでした。「スパイダーマン2」でガシャガシャお騒がせしたアルフレッド・モリーナは本作がデビュー作。あっという間に、デリートですが・・・。
アークを掘り出すシーンは、チュニジア・ロケ。これってもろ、スターウォーズの世界ですよねぇ〜(笑)しかも、ナチスが儀式の為にアークを運ぶ渓谷って、R2-D2がオビワンを探して彷徨った場所では?
ちなみに、同年のドイツ映画「Uボート」で使われた潜水艦「U96」の実物大模型をこの映画で流用。低予算を要求されたスピルバークの苦心の策です。
確かに、湯水の如く金をつぎ込んだ「ハリウッド大作」とは随分趣の異なる映像やセットではありますが、かえってそれが本作の素朴なリアリティの実現に成功しています。エンディングのSFXも、当時ではこんなもんでしょうねぇ!そういうことで後の続編2作よりも、ある意味現実味たっぷりです!
音楽はハリウッドの映画音楽の重鎮、泣く子も黙るジョン・ウィリアムズ。彼は知る人ぞ知る、TOTOのヴォーカリスト、ジョセフ・ウィリアムズのとっつあんでもあります。この人、アカデミー賞受賞5回(作曲賞 4回・編曲賞 1回)ノミネート45回。他にも、エミー賞受賞2回、グラミー賞18回、ゴールデングローブ賞4回というつわものなのですぞ!
基本的にはオカルト要素も含んだ映画ですから、食事をしながら・・・は避けたほうがいいかと・・・。オチは、アメリカっぽくて、イケてます。
出演:ハリソン・フォード,カレン・アレン,ウォルフ・カーラー,ポール・フリーマン,ロナルド・レイシー
監督:スティーヴン・スピルバーグ 1981年
製作:フランク・マーシャル
製作総指揮:ジョージ・ルーカス,ハワード・カザンジャン
原案:ジョージ・ルーカス,フィリップ・カウフマン
BOSS的には・・・★★★★☆
おすすめ平均:
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2008年12月01日
初冬の 空を流れる 雲に似て 西陽差せよと 頬に紅差す
知人が亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。
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