2009.03.26

Movies

THE PINK PANTHER 邦題:ピンクパンサー

無能なダメ警部が、殺人事件とダイヤモンドの行方を巡って活躍するドタバタ・コメディ。ご存知、ピーター・セラーズによる60年代の大ヒットシリーズのリメイク版です。

サッカーの準決勝戦、フランス対中国。母国フランスの勝利の瞬間、チームを率いる監督グルアン(ジェイソン・ステイサム)が何者かに毒矢で殺害され、彼の指で輝いていた高価なダイヤモンド「ピンクパンサー」も消えてしまいます。

PINK.jpg捜査を指揮するパリ警察の主任警部ドレイファス(ケヴィン・クライン)は、マスコミや世間の目を捜査以外に向けるため、田舎のドジで有名な無能警官クルーゾー(スティーヴ・マーティン)をパリに呼び寄せ、警部に昇進させて事件を担当させます。

警部となったクルーゾーは、そんな画策など梅雨知らず。早速彼は、秘書のニコル(エミリー・モーティマー)、相棒のボントン(ジャン・レノ)とともに、相変わらずドジでドタバタな捜査を開始します。

我々おじさま世代には懐かしいシリーズの、ハリウッドが誇る(?)喜劇俳優スティーヴ・マーティンによるリメイク版。刑事物にドタバタコメディを持ち込んだこのシリーズが、その後の同様コメディの規範となりましたし、ヘンリー・マンシーニの主題歌は、当時あちこちで聞けたものでした。

そんな20世紀コメディのさきがけシリーズの2006年版リメイクですので、なかなか大変だったと思います。筒井康隆もまっ青のクルーゾーの狂気的日常茶飯事は、かつてのシリーズを知らない方にはなかなか痛快で単純に笑える活劇です。

しかし、昔を知る人間にとっては新鮮味は薄い。突然訪れるはずのハプニングが、なんとなく予測できてしまうところが、ちと悲しい。

ジャン・レノもしれーっと何気に喜劇してがんばってますし、殺されるジェイソン・ステイサムなどは、何故かクレジットにも出てきません。

登場人物のフランス訛りの英語も雰囲気があり、またこの訛りというのがひとつの伏線でもあるわけですが、そういう小細工に懲りすぎて、コメディとしての流れがちょっとぶつ切りになってしまってるところが残念。まあこれも、リメイクのサガなのかもしれませんが・・・。

いずれにしても、何の警戒もなく油断して笑えるコメディ娯楽映画の本作、何も考えず笑いたいといった衝動に襲われたときに、是非どうぞ!

出演:スティーヴ・マーティン,ケヴィン・クライン,ジャン・レノ,エミリー・モーティマー,ヘンリー・ツァーニー,クリスティン・チェノウィス,ビヨンセ・ノウルズ

監督:ショーン・レヴィ 2006年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

ピンクパンサー コレクターズ・エディション [DVD]

おすすめ平均:4
5ナイスなおバカ。
3新たな方向の新作
5爆笑しました
3ピーターセラーズは誰も超えられない。オリジナルに敬意を表したほんわかコメディ。わるくないですよ。
4名(迷)コンビに乾杯!

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