Blue by Joni Mitchell

2009年4月22日 19:37 | POPS

映画ばかりにうつつを抜かしているという風評を払拭するための投稿第2弾。新緑だった若葉が強さを増すこの季節にぴったりのチューン、ジョニ・ミッチェルの1971年のアルバム「ブルー」です。

黒人差別問題やベトナム戦争に端を発した反戦ムーブメントが最高潮の60年代後半。ジョーン・バエズやキャロル・キング、リンダ・ロンシュタット、カーリー・サイモンにPPM。ヒッピー・ムーブメント(フラワー・ムーブメント)と同時に起こったフォークソング・ブームの波の中で、彼女も頭角を現します。

彼女は、後に恋人となるCSNYのデヴィッド・クロスビーのプロデュースによる、1968年のアルバム「Song to a Seagull」でデビュー。「青春の光と影」「チェルシーの朝」、バフィー・セントメリーが歌った「サークル・ゲーム」。彼女を知らない方でも、この辺は懐かしさと共に脳裏にそのメロディが蘇るのではないでしょうか?

そんな彼女の1971年の4枚目のアルバムが、今日ご紹介する「ブルー」です。「ローリングストーン誌が選ぶギタリスト100人」で72位に登場する彼女の、印象的な生ギターのカッティングから始まるこのアルバム、全編を通してジョニ・ワールド一色です。

しかしそれは、単に「歌姫」、それも軟弱さの象徴のような「フォーク・シンガー」というレッテルではなく、まさに「新緑から青葉」へと変化する木々にも似た、「女性らしい強さ」がにじみ出ているのです。

70年代になって彼女の音楽は、当時のJAZZが辿った道のりと同じように、クロスオーバー・サウンドへと進化し、トム・スコットやクルセイダースなど競演するようになります。

この「ブルー」は、そんな彼女の黎明期の、しかし彼女が持って生まれた表現手段としてのフォークソングの、彼女らしい完成形を堪能できる一枚です。

1970年、イギリスのワイト島で、有名なロック・イベントが行なわれました。EL&P、ドアーズ、フリー、スライ&ザ・ファミリーストーン、ジミ・ヘンドリックス、テン・イヤーズ・アフター、クリス・クリストファーソン、ジョーンバエズ、そして御大マイルス・デイビスなど、そうそうたるミュージシャンが出演。しかし時代は、もう楽天的な平和主義を唱えるだけのフラワー・ムーブメントではありませんでした。

観客たちは主催者ともめ、あちらこちらで観客同士の喧嘩が起こり、出演者へはヤジの嵐・・・。60万人の混乱の中、たった一人でギターを肩にステージに立った彼女は、怒涛の様なヤジの騒音の中で、一人それに立ち向かうかのように歌い始めました。

「混沌と混乱」の中にあって、凛とした彼女の姿は、多くの観客たちの目に焼きつきました。彼女の声を聞くと、このときの彼女の姿を思い出し、この言葉が頭をよぎります。

「しなやかに。そして、したたかに。」

「ジョニ・ミッチェル」オフィシャル・サイト

Blue
Joni Mitchell

おすすめ平均:5
5素晴らしい一枚
5大傑作だけど最高傑作ではない
5魅力的なアルバム
5軽やか、鮮やか、爽やか
5本物の詩

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