2009.04.22

Books

「空間の詩学」

もうなんだか、すっかり「映画ブログ」と化してしまった「BOSS's Column」。あやつは来る日も来る日も映画三昧なのかと思いきや、(合間を見て)仕事もしたり音楽も聞いたり読書もしたり。もちろん食事も睡眠も。ということで、最近読んでいる本のご紹介。読み終えたといえないところが、悲しいところですが・・・。

その昔のその昔、建築家を目指していた若造が、入り浸っていた神田神保町にある建築専門の本屋さんで見つけて、当時はもちろん理解できなかった哲学的アプローチの空間に関するお話です。でも、建築を目指す学生の必読書でした。

家、宇宙、貝殻、そしてミニアチュール。私たちをとりまくさまざまな空間というものは、どのような詩的イメージを私たちに喚起させるのか?当時は、自分たちが創造し構築しようとしている「空間」とは一体何で、何を求められ、また何を提供すべきなのか?そういう疑問を払拭すべく読んだのですが。

作者ガストン・バシュラールは、フランスの哲学者です。彼は「科学認識論」と「詩的想像力」に関して造詣が深いのですが、本書は「詩的イメージ」とそれを創造する「人間の意識」を結合し、人間の持つ想像力の新たな定義を提唱しています。

と、書いているだけで頭が混乱してきました。再読とはいえ、いつ終るのか?「失われた特を求めて」よりは先に終るはず!?です。

空間の詩学 (ちくま学芸文庫)
ガストン バシュラール

おすすめ平均:5
5物質的想像力とは?

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