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2009年07月24日
High Fidelity 邦題:ハイ・フィデリティ
ロックおたくの若者が、音楽とともに綴った恋愛遍歴と結婚までの自叙伝。ジョン・キューザックが主演・脚本。もちろんロックおたくのジャック・ブラックもちゃんと出てます。
ロブ・ゴードン(ジョン・キューザック)は、しがない中古レコードの店主。30代となり、さまざま抱いていた夢も消え、その日暮らしに満足しています。そんな彼に愛想をつかした同棲中の弁護士ローラ(イーベン・ヤイレ)は、家を出ることを宣告します。
実はローラには新しい恋人イアン(ティム・ロビンス)がいました。そのことをきっかけにロックおたくのロブは、これまでの女性遍歴、もっといえば痛かった恋愛関係を振り返り、「失恋体験トップ5」をリストアップします。
ペニー(ジョエル・カーター)、サラ(リリ・テイラー)、チャリー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)。次々と昔の彼女を探しては訪ね歩き、うまく行かなかったのは自分のどこに原因があったのかを問いただしてゆきます。しかし答えは見つかりはしない。
ローラが忘れられず、虚しさだけが募る日々。彼にとっては、店員のこれまたロックオタクのバリー(ジャック・ブラック)とディック(トッド・ルイーゾ)との他愛無い会話と、女性シンガーのマリー(リサ・ボネット)とのひと時の恋が慰めとなってました。
そんな折、ローラの父親がこの世を去り、二人はそろって葬儀に出かけることになります。
ロック音楽、それもめちゃくちゃコアといいますかオタッキーなバンドとかがぽんぽんと会話の中に登場します。途中、ブルース・スプリーングスティーンがカメオ出演もします。そういう音楽の映画だからHi-Fi(High Fidelity)でもあるわけですが、実はみなさんよくご存知の「原音や原画に忠実な再現」という意味以外に、音楽再生の際に発生するノイズや歪を、最小限に抑える事を実現しようとする「概念」でもあります。
ティーンエイジの頃から、男の子は女の子を求め、女の子は男の子を捜し。しかし人それぞれにさまざまな思いや願望や、欲望や願いがあって、それはもしかすると純粋な「男と女」の関係を見つめようとする時にはノイズでしかなかったり、あるいは大切にすべき恋や愛を歪ませてしまうものなのかもしれない。この作品は、そういうものを取り払っとき、目の前にあるものをちゃんとと見つめ、しっかりと掴んでみようよ!と言いたいのかなと。
そんなことを考えると、なかなか難しくてとっつきにくいのですが、ロブの生き様といいますか、女性遍歴が男性なら誰にでもある経験といいますか、ありがちな平凡さがとっても親近感をわかせ、自身のほろ苦い思い出といつの間にか重ねてしまいます。
皆さんの中には、子供の頃の夢を大人になって実現された幸せな方もいらっしゃるでしょうが、私も含めた普通の人間は、そんな夢は夢で終わり、現実的な判断の中で、現実社会を生きていますよね。で、そのことを非難するのでもなく卑下する必要もなく、今これからをポジティブに生きるべきだと、この映画はさりげなく教えてくれます。
「情熱」
いい言葉です。
出演:ジョン・キューザック,イーベン・ヤイレ,トッド・ルイーゾ,ジャック・ブラック,リサ・ボネー
監督:スティーブン・フリアーズ 2000年
BOSS的には・・・★★★☆☆
おすすめ平均:
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もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」
投稿者 boss : 2009年07月24日 23:34

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