グスターヴ・ホルスト 組曲「惑星」作品32(1920年)

2009年8月19日 23:43 | CLASSICS

まだまだ残暑厳しい今日この頃、でも確実に夜は長くなっています。そんな夏から秋の夜長への1曲は、ホルストの「惑星」。今年の中秋の名月は10月だそうです。それまでの月のない夜には、私たちの地球の隣人である惑星を眺めながら・・・。

「惑星」は7曲からなる組曲。それぞれに惑星の名前と副題がつけられています。

1.火星・・・戦争をもたらすもの

2.金星・・・平和をもたらすもの

3.水星・・・翼のある使者

4.木星・・・快楽をもたらすもの

5.土星・・・老年をもたらすもの

6.天王星・・魔術師

7.海王星・・神秘をもたらすもの

独特の5拍子のリズムで始まり、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を彷彿とさせる火星で始まるこの組曲、2曲目の金星は「ヴィーナス」と呼ばれるとおり、ヴァイオリンやチェロの独奏を含む穏やかで美しい曲です。

交響曲でいうところのスケルツォにあたる軽快で最も短い水星の後は、この組曲で最も有名な木星。この第4主題は、平原綾香のデビュー曲としてご存知の方も多いはず。他にもワールドカップのテーマ曲やダイアナ元皇太子妃の葬儀にも演奏されました。

5曲目の土星は7曲中最も長い曲で、ホルスト自身が最もお気に入りだった曲です。途中、ドヴォルザーク9番のあのフレーズにそっくりなところもあったりします。

6曲目は「魔術師」という副題のままの不思議な楽曲。そして最後の唯一合唱の含まれた海王星は神秘に満ち溢れ、太陽系を超えた宇宙の果てに向けて夢や想いが霧のように広がってゆくような曲です。

さてさて、太陽系の惑星といえば冥王星があります。作曲当時にはまだ見つかっていなかったため、この組曲には入っていないのですが、存命中に発見されたにもかかわらず彼自身は「冥王星」と付け加えようとはしなかったため、後年になって8曲目として「冥王星」を加え、「組曲(冥王星付き)」としてラトルがVPOを指揮して録音されたアルバムがあります。奇しくも2006年に新定義によって冥王星は惑星から小惑星に格下げされました。ホルストは先見の明があった?

そんなホルストはイングランド生まれで、その後もロンドンの王立音楽院で音楽を学び、その後ロンドン近郊のセント・ポール女学校の音楽教師としてその生涯を終えます。この曲はその音楽教師時代に書かれたもので、仕事柄か他には「惑星」とは趣の異なる合唱のための組曲を数多く作曲しますが、彼の作品として世に名を残したのは「惑星」のみとなります。

吹き抜けていた秋を感じる風がなぎる夜半、明かりを落とした部屋で少し小さめの音でお楽しみください。

お勧めは、かのカラヤン嫌いの私でもやっぱりこれでしょう!

ホルスト:組曲「惑星」

おすすめ平均:5
5カラヤンの無機的な感じが宇宙のイメージと合う
5ジュピター
5派手だが味がある

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